株式会社日本風洞製作所との資本業務協定締結のお知らせ

2022 年7月8日
News Release

芙蓉総合リース株式会社
(コード番号:8424 東証プライム)

代表取締役社長 織田 寛明



株式会社日本風洞製作所との資本業務協定締結のお知らせ

芙蓉総合リース株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長 織田寛明、以下「芙蓉リース」)は、
株式会社日本風洞製作所(福岡県久留米市、代表取締役 ローン・ジョシュア、以下「JWT社」)が実施
する第三者割当増資を引き受け、同社の事業展開をサポートする資本業務協定を締結致しました。


「風洞※を誰でも使える手軽なものにしたい」という思いを元に、
JWT社は、 「風洞の民主化」をテー
マに掲げ、従来の「大型で高コスト」という風洞の常識を覆す、前例のない「小型で低コスト」な風洞
試験装置「Aero Optim シリーズ」を開発しているベンチャー企業です。


IT技術の発達に伴い、流体シミュレーションが台頭してきた近代においても、実際の現象を用いて
正確に試験結果が得られる風洞試験は重要な役割を担っております。また、技術革新が目覚ましく、空
力試験の重要性が高いドローン分野やEV分野においても風洞試験のニーズが高まっております。
しかし、従来型の風洞は、大規模な設置スペースが必要であり、設置・施工および維持管理にかかる
費用が大きな負担となっておりました。また、既存の風洞施設を利用するにあたっては、需要に供給が
追い付かないことから数か月単位の待ち時間が発生する状況となっており、中小企業、スタートアップ
企業なども参画するドローン、EVなどの新領域分野では、風洞利用のハードルが技術開発のボトルネ
ックにもなっています。


JWT社の開発した「Aero Optim シリーズ」は約 70cm 四方のキューブ状のユニットに送風・拡散・
均一化・整流の機能を集約したコンパクトな可搬型の簡易風洞ユニットで、ブロック式に積み重ねるこ
とで、必要に応じた送風面積を自由自在に実現し、高精度な空力試験が可能です。また、従来の風洞よ
り圧倒的な低コストでの導入が可能となります。


既に風洞を保有する大企業についても、補完的機能として「Aero Optim シリーズ」の利用が期待され
るほか、高額なレンタル料や長期間の待ち時間が風洞利用のネックとなっていた企業や、ドローン分野、
EV分野など近年急速な発展が進む業界の技術開発にも貢献するものと考えております。
Aero optim 組み合わせバリエーション




左:Aero optim(4 ユニット)と右:従来型の風洞

※風洞:人工的に走行風(均一で乱れのない気流)を発生させ、実際の流れ場を再現・観測する装置や施設の
こと。風洞を用いた風洞試験では、風速や圧力の分布・力・トルクの計測、流れの可視化などを行う。航
空機・鉄道車両・自動車など、高速で移動する輸送機械や、高層ビル・橋梁など風の影響を受けやすい建
築物の設計に用いられている。


芙蓉リースグループは、2022 年度からスタートした新中期経営計画「Fuyo Shared Value 2026」にお
いて、CSV(Creating Shared Value:共有価値の創造)の実践を通じた社会課題の解決と経済価値の
同時実現により、企業グループとしての持続的な成長を目指しております。
今回の資本業務提携を機にJWT社・芙蓉リースグループ双方が保有する機能やノウハウを活用し、
風洞を活用した付加価値の高い新たなサービスの提供をすることで、持続可能な社会づくりに貢献して
まいります。
以上

お問い合わせ先
芙蓉総合リース株式会社 コーポレートコミュニケーション室 (担当) 木村・山﨑
電話番号 03(5275)8891 URL https://www.fgl.co.jp/





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