シアトル近郊で賃貸用集合住宅 -米5位デベロッパーと日本企業3社が共同開発-

2023 年 7 月 5 日
報 道 各 位
住友林業株式会社
芙蓉総合リース株式会社
小田急電鉄株式会社

シアトル近郊で賃貸用集合住宅
~米 5 位デベロッパーと日本企業 3 社が共同開発~

住友林業株式会社(社長:光吉 敏郎 本社:東京都千代田区)、芙蓉総合リース株式会社(社長:織田 寛明 本社:
東京都千代田区)、小田急電鉄株式会社(社長:星野 晃司 本社:東京都新宿区)は全米 5 位の大手デベロッパー
Trammell Crow Residential(以下 TCR)※1 と米ワシントン州シアトル近郊ショアライン市で 8 階建て賃貸用集合住宅を開発
します。4階以上を木造とし環境に配慮しつつ、再開発が進む利便性の高いエリアで旺盛な住宅需要を取り込みます。総
事業費は約 167 百万 USD(約 241 億円)※2 で 2023 年 11 月着工、2026 年 4 月の賃貸開始を目指します。

■スキーム・参画の背景
住友林業の 100%子会社 SFA MF Holdings、芙蓉総合リースの 100%子会社 Fuyo General Lease (USA) Inc.、小田急
電鉄の 100%子会社 Odakyu USA Inc.が組成した JV と TCR が共同出資する特別目的会社(SPC)が開発主体です。住
友林業の 100%子会社 SFC アセットマネジメント株式会社(代表取締役:吉澤 雄次郎 本社:東京都千代田区)が本プロ
ジェクトの組成をとりまとめ、参画企業との調整を担当します。
住友林業は TCR を現地優良パートナーと位置づけ、2018 年以降シアトル近郊のイサクア市、リンウッド市、ボゼル市、
ウディンビル市で賃貸用集合住宅を開発してきました※3。第 5 弾となる本プロジェクトでは米国での ESG 配慮型不動産開
発私募ファンドや森林ファンドを通じて住友林業と関係を深めた芙蓉総合リース※4、米国での不動産事業拡大を目指す小
田急電鉄が参画し、日系企業 3 社が共同で本プロジェクトを推進します。

■物件の特徴
総戸数 298 戸の地下 2 階、地上 8 階建て賃貸用集合住宅です。地下
は駐車場とし、下層階の一部に店舗が入居予定です。地下 2 階~地上 3
階は鉄筋コンクリート(RC)造、4~8 階は木造でツーバイフォー工法を採用
します。環境に配慮し、環境認証 LEED※5 のプラチナの取得を目指します。
木造建築は鉄骨(S)造や RC 造に比べ「建てるときの CO2 排出量(エン
ボディドカーボン)」が少なく、木材が炭素を長期間固定し続けるため脱炭
素化にも寄与します※6。今後ソフトウェア「One Click LCA※7」を用いた建物
のライフサイクルアセスメントを通じ、エンボディドカーボンの削減量や木材
の炭素固定量を見える化します。
完成イメージ

■エリアの特徴
シアトル都市圏は渋滞解消やモ
ビリティの環境効率向上を目指し、
ワシントン大学とシアトル・タコマ国際
空港を結ぶ旅客電車「ライトレール」
を 2016 年に延伸。2024 年までに
ショアライン市を含むシアトル北部
へさらに延伸し 25 の駅を新設する
予定です。沿線エリアはシアトル中
心部へのアクセス改善や再開発に
伴う住環境の整備により、交通や生
活の利便性が向上しています。本
物 件 は 2024 年 開 設 予 定 の
Shoreline North/185th 駅から徒歩
1 分とシアトル中心部へ通勤・通学するファミリー層に魅力的な立地です。
シアトル都市圏の推定人口は 2020 年時点で約 402 万人、2010 年から 2020 年に約 58 万人増加しました※8。
Amazon、Costco、Microsoft、Starbucks、Expedia 等の大企業が本社を構え、中長期的な雇用成長が期待されます。

住友林業グループは森林経営から木材建材の製造・流通、戸建住宅・中大規模木造建築の請負や不動産開発、木質
バイオマス発電まで「木」を軸とした事業をグローバルに展開しています。2030 年までの長期ビジョン「Mission TREEING
2030」では住友林業のバリューチェーン「ウッドサイクル」を回すことで、森林の CO2 吸収量を増やし、木造建築の普及で
炭素を長期にわたり固定し、自社のみならず社会全体の脱炭素への貢献を目指しています。長期ビジョンで事業方針の 1
つに掲げた「グローバル展開の進化」を推進し、米国でも脱炭素化への取り組みを加速します。

芙蓉リースグループは、2022 年度からスタートした中期経営計画「Fuyo Shared Value 2026」において、CSV(Creating
Shared Value:共有価値の創造)の実践を通じた社会課題の解決と経済価値の同時実現により、企業グループとして持続
的な成長を目指しております。本プロジェクトへの参画を通じ、社会生活に豊かさ・利便性を創出することで、豊かな社会
の実現と持続的な成長に貢献してまいります。

小田急グループは経営ビジョン「UPDATE 小田急~地域価値創造型企業にむけて~」の下、環境や社会の
持続性に配慮しながら、小田急沿線や事業を展開する地域において価値を創造することに取り組んでいます。
小田急電鉄は不動産事業について、小田急沿線を中心とした取り組みに加えて、安定した経済成長が見込める
米・豪において事業拡大を目指し、豪州における宅地開発事業や米国における賃貸不動産事業に着手しています。本
事業を機に、米国における不動産業の情報収集、ノウハウ蓄積を更に進め、日本で培った駅や駅周辺における不
動産事業のノウハウも活用し、海外においても「地域価値の向上」に取り組みます。

※1. 米 National Multifamily Housing Council 発表の「NMHC 25 Largest Developers 2022」で 5 位にランクイン
参考:https://www.nmhc.org/research-insight/the-nmhc-50/top-50-lists/2022-top-developers-list/
※2. 1USD=144.03 円(2023 年 7 月 1 日の為替レートで計算)
※3. (2021 年 4 月 14 日)Alexan Alderwood:https://sfc.jp/information/news/2021/2021-04-14-01.html
(2021 年 10 月 7 日)Alexan Bothell:https://sfc.jp/information/news/2021/2021-10-07.html
(2022 年 6 月 21 日)Alexan Woodinville:https://sfc.jp/information/news/2022/2022-06-21.html
※4. (2022 年 3 月 30 日)ESG 配慮型不動産開発私募ファンドを組成:https://sfc.jp/information/news/2022/2022-03-30.html
(2023 年 5 月 11 日)米国の森林ファンド組成へ:https://sfc.jp/information/news/2023/2023-05-11.html
※5. USGBC(US Green Building Council)が開発および運用する建物と敷地利用についての環境性能評価システム
※6. 木は吸収した CO2 を炭素として内部に固定するため、木を伐採して加工した木材製品(HWP:Harvested Wood Products)の活用を推
進することで社会の脱炭素化が進む。
※7. 住友林業が日本単独代理店契約を締結したソフトウェア。建設にかかる原材料調達から加工、輸送、建設、改修、廃棄時の CO2 排出
量(建てるときの CO2 排出量)を精緻に算定できる。関連リリース:https://sfc.jp/information/news/2022/2022-08-08.html
※8. 出典:the United States Census Bureau 2020


■物件概要
物件名 :Alexan Shoreline
所在地 :18554 8th Ave NE Shoreline, WA 98155
建物面積(予定) :約 26,200 ㎡ (281,926 平方フィート)
住戸数(予定) :298 戸
構造 :木造と RC 造の混構造(地下 2 階~地上 3 階は RC 造、4 階~8 階は木造)
着工(予定) :2023 年 11 月
竣工(予定) :2026 年 9 月(一部は 2026 年 4 月に賃貸開始予定)

■Trammell Crow Residential Company 概要
本社 :米テキサス州ダラス
代表者 :Ken Valach (CEO)
沿革 :70 年以上の歴史を持つ不動産投資開発会社 Crow Holdings の傘下で、米国の集合住宅不動産会
社として 1977 年に創業。
事業概要 :不動産開発を手がけるデベロッパーで、特に経済が好調なエリアでの集合住宅開発を得意とする。創
業以来、累計約 26 万戸の集合住宅を供給。
■SFC アセットマネジメント概要
本社 :東京都千代田区大手町
代表者 :吉澤雄次郎(代表取締役)
設 立 :2020年11月
事業概要 :住友林業グループ等が組成する投資ファンドに関する投資助言業務等
※SFC アセットマネジメント株式会社コーポレートサイト:https://sfcam.jp/




≪お問い合わせ先≫

住友林業株式会社
コーポレート・コミュニケーション部 川上・内田
TEL:03-3214-2270

芙蓉総合リース株式会社
経営企画部 コーポレートコミュニケーション室 山﨑・渡邊
TEL:03-5275-8891

小田急電鉄株式会社
広報部 池田・菅沼
TEL:03-3349-2290

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