オープンクリーンシステム「KOACH」のスタンフォード大学 半導体研究所での展示設置・活用が決定

ニュースリリース
2024 年 1 月 29 日

上場会社名 興 研 株 式 会 社
代 表 者 代表取締役社長 村川 勉
(コード番号 7963 東証スタンダード)
問 合 せ 先 広 報・ I R 室 長 佐藤 巌
(TEL 03-5276-1932)




KOACH 事業の海外展開への第一歩を踏み出す




当社KOACH事業の海外展開の第一歩として、スタンフォード大学 半導体研究所におけるオープンクリーン
システム 「KOACH」の展示設置並びに活用が決定いたしましたので、その内容について下記の通りお知らせい
たします。








1.これまでの事業展開について
オープンクリーンシステム 「KOACH」は、 クリーンデバイスとしてあまりにも革新的イノベーションであ
ったため、発売当初はカタログ、映像等を使った直接営業では理解されることがほとんどなく、実機を見
ていただいた方にのみ信じて話を聞いてもらえるというのが実状でした。そうしたことから当社では、ま
ずは実機を数多くの方々に見ていただくため展示会への出展、国内 6 か所※1 のショールームの活用及びリ
モート営業(実機を使ったライブ中継によるオンライン説明会) を1件1件着実に実践してまいりました。
そして昨年は、TSMC(台湾積体電路製造)の日本進出決定以降、半導体関連企業の進出・投資が続く熊本
県へのショールーム新設や半導体デバイスの研究・学生教育を目的とした熊本大学・半導体分野教育・研
究施設への大型機種 「フロアーコーチ」 の納入を行うなど、 「KOACH」の認知活動をさらに加速させました。
※2
それらの結果、ようやく国内の半導体関係者の約4割 の方にまで「KOACH」の認知を進めることができ
ております。
10年の歳月をかけたことにより半導体分野へのより強力な普及体制が整い、国内での事業拡大に確信が
持てる段階に至りました。

※1 熊本ショールームは2023年9月1日に開設
※2 2023年12月に開催された展示会「SEMICON Japan 2023」における当社アンケート調査データ





2.海外展開を開始
前述の通り国内での「KOACH」事業における問題点の洗い出しが終わりその解決策もほぼ見出せたことか
ら、国内オンリーで進めてきた事業を徐々に海外に向けて拡大することとし、その第一歩となる拠点をイ
ノベーション大国であり半導体開発の復権を狙う米国に定めました。
こうした計画の最初の手段として、半導体分野に影響力の大きい大学のオープンラボ※3への「KOACH」の
実機設置を目指しアプローチを開始しました。 その結果、今回スタンフォード大学 半導体研究所への展示
設置・活用が決定しました。同研究所はオープンラボであり、大学内の研究者はもとより他大学、外部企
業に対しても施設が開放され、自由に施設内の設備・機器が使用できるため、今後「KOACH」は、全米を中
心に様々な研究者に実験・研究用として活用されることになります。
今回の設置は、単なる展示だけではなく実際に使用されること、加えて同研究所は共同研究の場ともな
り得ることから、大きな反響を得られるものと期待しております。

※3 多種多様な分野の学生・研究者が集まり、研究者同士の交流や共同研究を促しイノベーションを生み出すことを目的に
運営される方式の研究施設です。2003年のスタンフォード大学が導入した以降、欧米の大学の間で普及しました。日本
では2010年に京都大学が同方式でiPS細胞研究所を新設し、国内でも複数の大学で導入されています。



【スタンフォード大学について】
各種世界大学ランキングでは常に最上位に位置する教育機関。 これまで80人以上のノーベル賞受賞者を輩
出するなど、全世界屈指のエリート名門校と呼ばれています。
カリフォルニア州にあり、地理的にも歴史的にもApple、Google(Alphabet)
、Facebook(Meta)
、Adobeな
どIT企業の一大拠点であるシリコンバレーの中心に位置しています。
同大学の工学部は情報 コンピュータ分野では世界最高峰の

一つといわれており、 企業との共同研究も盛んで、 半導体分野
※4
に関しては 「マイクロエレクトロニクス・コモンズ 」 のイノ
ベーション・ハブに指定されています。 この半導体研究ハブの
中心的役割を果たすのが同大学の半導体研究所 「スタンフォー
※5
ド・ナノファブリケーション・ファシリティ 」です。

※4 マイクロエレクトロニクス分野において米国が世界をリードする
写真:スタンフォード・ナノファブリケーション・ファシリティ
ために、米国国防総省が 8 か所のイノベーション・ハブを立ち上げ
て半導体の研究開発を行なう取り組みです。
※5 スタンフォード大学キャンパス内にある半導体研究所は、年間約 500 人の米国及び世界中の学術、産業、政府機関の
研究者が研究所の半導体製造設備を利用しています。



3.展示設置・活用される製品
・スタンドタイプ(スタンドコーチ)の「KOACH C900-F」 1台
・卓上タイプ(テーブルコーチ)の「KOACH T500-F」 1台
KOACH C900-F

*詳細は KOACH 専用サイト https://www.koken-ltd.co.jp/koach/ にてご確認ください。
*同製品の清浄度をモニタリングしていただくため、0.1㎛パーティクルカウンターも
併せて展示します。



KOACH T500-F





4.今後について
・2024年3月より展示設置・活用が始まる予定。
・スタンフォード大学 半導体研究所が施設内のレ
イアウト変更を計画していることから、テーブ
ルコーチ、スタンドコーチに加えて大型機種で
あるルームタイプの 「フロアーコーチ」 の設置に
向けた提案を既に行っており、現在ご検討して
いただいているところです。 フロアーコーチ
・同大学は世界規模での産学連携を進めています。
今回の展示設置で 「KOACH」が内外の研究者の目に触れるだけでなく実際に使用される機会が格段に増え
ることになり、当社及び当社クリーン化技術の世界レベルでの認知・広告効果が期待できます。
・同大学を起点とし、海外市場における「KOACH」の拡販並びに当社認知活動に一層注力してまいります。
・なお、昨年 12 月に開催された AGU 学会(アメリカ地球物理学連合)への「KOACH」展示を実施したほ
か、半導体研究で著名な他大学へのアプローチも進行中です。




【ご参考】
・導入されている主な分野
半導体
バイオ
食品
宇宙航空 ほか研究、開発、検査、製造を問わず多数

・導入ユーザー数
1,500 社以上

・国内受賞歴
日刊工業新聞社第 53 回十大新製品賞「本賞」
第 6 回ものづくり日本大賞「内閣総理大臣賞」
第 35 回優秀省エネルギー機器表彰「日本機械工業連合会会長賞」 ほか多数




≪本リリースに関するお問い合わせ先≫
・製品に関するお問い合わせは 環境エンジニアリングディビジョン 03-5276-1931
・海外展開に関するお問い合わせは 海外ディビジョン 03-5276-1925
・メディア関係の方は 広報・IR室 03-5276-1932



以上





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