シンガポール近視進行専門クリニックと近視研究と教育に関する連携体制構築のお知らせ

2022 年7月 20 日
各位
会社名 株式会社メニコン
代表者名 代表執行役社長 田中 英成
(コード番号:7780 東証プライム市場・名証プレミア市場)
問合せ先 執行役 経営統括本部長 渡邉 基成
(TEL. 052-935-1646)


シンガポール近視進行専門クリニックと

近視研究と教育に関する連携体制構築のお知らせ


当社は、2022 年 5 月よりシンガポールに設立された Myopia Specialist Centre(代表:Stan
Isaacs)と、近視に関する先端研究、及び近視教育についての協力体制を構築し、近視進行抑制に関す
る研究を開始することをお知らせします。
本件に関する詳細につきましては、別紙ニュースリリースをご参照ください。

以上





2022 年 7 ⽉ 20 ⽇


シンガポール近視進⾏専⾨クリニックと

近視研究と教育に関する連携体制を構築




株式会社メニコン(本社:名古屋市中区葵三丁目 21-19、代表執行役社長:田中英成)は、2022
年 5 月よりシンガポールに設立された Myopia Specialist Centre(代表:Stan Isaacs)と、近視に
関する先端研究、及び近視教育についての協力体制を構築し、近視進行抑制に関する研究を開始す
ることをご案内致します。




<近視研究及び教育における協力体制の背景>
近視人口は、特に COVID-19 のパンデミック以降、世界的に増加傾向にあります。パンデミック全
盛期に取り入れられた家庭学習、在宅勤務、スクリーン時間の延長などのライフスタイルの変化に
より、近視に悩む子どもの数が急増し、子どもと大人の両方で課題となってきています。また、2050
年には全世界人口の約 50%が近視に、約 10%が強度近視になると推測されています 1)。近視の頻度は
特に東アジア諸国で高く、一部の地域では 90%を超えるとも報告されています 2)。さらに、強度近視
になると、網膜や視神経が障害され、失明の原因となります。将来的な眼疾患リスクの低減や医療
3)
費の削減等の点からも、近視進行に対する対策は重要な課題であり 、研究の発展が期待されてい
〒460-0006 名古屋市中区葵三丁目21番19号 株式会社メニコン 渉外広報部 ℡(052)935-1187
ます。


<Myopia Specialist Centre の概要>
・研究開始:2022 年 9 月
・研究拠点:Myopia Specialist Centre (カムデン医療センター、シンガポール)
・代表者 :Stan Isaacs (オプトメトリスト)


Myopia Specialist Centre は、アジアで初めての近視専門の最先端の施設です。近視専門家や業
界とのパートナーシップにより設立され、近視に対する認知度を高め、教育や専門的な近視管理方
法を通じて 「近視」に対応していきます。世界的に著名な近視専門家を外部コンサルタントに迎え、
近視研究のための最新設備も有しています。 また、提供するサービスやプログラムは、デジタル時
代における目に与える影響を緩和するためにカスタマイズされています。
特に、子どもの近視の管理には、最新の臨床研究に基づいたソリューションを提供することに重
点を置き、近視の進行を遅らせ、子どもの視力の質を向上させることを目的としています。
「世界の近視研究の中心地として知られるシンガポールで開業しているオプトメトリストして、
当時はできることが少なくもどかしさを感じていました。1995 年から近視の研究に力を入れるよう
になり、近視のコントロールへ向けて世界に変革をもたらすという私の夢を実現するためにメニコ
ンと協働することは大きな前進です。メニコンの保有する最新技術、及び近視専門家の豊富な知識
を統合させ、新製品の開発や管理方法に変化をもたらすことができるでしょう」 Stan Isaacs 氏談)
( 。


メニコンは、オランダ現地法人においてオルソケラトロジーレンズとして、世界ではじめて CE マ
ーク認証を取得した近視進行抑制用レンズ「Menicon Bloom Night」を販売しております。オランダ
に続き英国、フランス、スペイン、イタリア、オーストリア、オーストラリア、シンガポールの 7 ヵ
国ヘも導入しております。また、Visioneering Technologies, Inc.社が近視矯正及び近視進行抑制
用として CE マーク認証を取得した 1 日使い捨てソフトコンタクトレンズの OEM 供給を受け、
「Menicon
Bloom Day」として販売しております。これらの製品を含む包括的な近視進行抑制システム「Menicon
Bloom」を主に欧州市場に展開しております。


また、日本国においては、愛知医科大学眼科クリニック MiRAI 内に寄附講座を開設し、本件と並行
して日本国内においても近視研究を推進し、国内外の連携によって「近視」という社会問題に取り
組んでまいります。
1) Holden BA et al. Global prevalence of myopia and high myopia and temporal trends from 2000
through 2050. Ophthalmology 2016; 123, 1036-10423
2) Rudnicka AR, et al. Global variations and time trends in the prevalence of childhood myopia, a
systematic review and quantitative meta-analysis: implications for aetiology and early prevention.
Br J Ophthalmol 2016; 100, 882-890
3) Flitcroft DI et al. IMI - Defining and classifying myopia: a proposed set of standards for clinical
and epidemiologic studies. IOVS. 2019; 60(3): M20-M30

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