産総研と「ギ酸からの高圧水素製造装置ー小型化」の共同研究開発を開始

2023 年 7 ⽉ 12 ⽇
東京計器株式会社
(コード番号 7721 東証プライム)


PRESS RELEASE
産総研と「ギ酸からの⾼圧⽔素製造装置-⼩型化」の共同研究開発を開始
〜⽔素製造コスト低減への取り組み〜

東京計器株式会社(本社:東京都⼤⽥区、代表取締役 社⻑執⾏役員:安藤 毅、以下 東京計器)、東京
計器⼦会社の東京計器パワーシステム株式会社(本社:栃⽊県佐野市、取締役社⻑:⽩⼭ 茂樹、以下 TPS)、
国⽴研究開発法⼈産業技術総合研究所(東京本部:東京都千代⽥区、理事⻑:⽯村 和彦、以下 産総研)
は、ギ酸からの⾼圧⽔素製造装置の⼩型・実⽤化モデルに関する共同研究開発(以下 本研究開発)を開
始いたしましたので、下記の通りお知らせいたします。

1.背景と狙い
東京計器グループは、東京計器ビジョン 2030 における成⻑ドライバーの⼀つとして、⽔素・エネルギ
ー事業の推進を図っています。
TPS はこれまで、油圧制御技術を応⽤して都市部を中⼼とした⽔素ステーション向けに⽔素圧縮装置
を提供してまいりました。⼀⽅、⽔素ステーションをはじめとした⽔素の供給網が不⼗分な地⽅や、⽐較
的⼩規模な⽔素利⽤を想定した、 オンサイトで利⽤できる⼩型・低コストの⽔素供給システムについて検
討を重ねてまいりました。
このたび、産総研が技術実証したギ酸による⾼圧⽔素⽣成(図 1)に着⽬し、技術実証⽤⽔素製造装置
(図 2)を商⽤レベルに発展させることを⽬的に、2025 年 3 ⽉ 31 ⽇までの本研究開発契約を締結しまし
た。東京計器グループは、本研究開発を通じて、⽔素エネルギーの更なる普及に取り組んでまいります。

2.本研究開発の内容
本研究開発では、ギ酸からの⾼圧⽔素製造装置に関する⼩型・実⽤化モデルの研究開発を⾏います。
産総研ではこれまで、ギ酸からの⾼圧⽔素製造技術と社会実装に向けた研究が進められ、ギ酸⽔溶液と
触媒を反応させ⾼圧⽔素を⽣成する技術実証がなされてきました。
従来、⽔素を⼤量に貯蔵・輸送するためには圧縮(⾼圧化)が必要であり、多くの⽔素⽣成⽅式におい
ては、⼤気圧と同等の圧⼒で得られた⽔素を圧縮装置によって⾼圧化しています。ところが、ギ酸を⽤い
た⽔素製造においては、⾼圧⽔素が直接得られることから、圧縮⼯程を省略でき、⾼圧⽔素製造における
装置の⼩型化と低コスト化が期待できます。また、本⽅式では副産物として液化⼆酸化炭素が⽣成・分離
されますので、 この効率的な分離と利活⽤についても同時に検証しながら、本研究開発を進めてまいりま
す。




図1 ギ酸⽔溶液に触媒を加える 図 2 産総研が技術実証に⽤いた
写真:産総研提供
と勢いよく⽔素ガスが発⽣ ギ酸による⽔素製造装置
3.ギ酸について
産業⽤途では家畜飼料の防腐剤や⽪なめし剤、凍結防⽌剤などに広く利⽤される化学物質です。⽔素の
貯蔵や輸送には多くのエネルギーを要するため、 別の物質に変換して効率よく貯蔵・輸送するための⽔素
キャリアの研究や開発が進められており、産総研では以前より⽔素の新たなエネルギーキャリアとして
ギ酸に注⽬しています。

4.各社の概要

国⽴研究開発法⼈産業技術総合研究所
所在地 : 〒100-8921 東京都千代⽥区霞が関⼀丁⽬3番1号
業務内容 : 産業技術に関わる研究
URL : https://www.aist.go.jp/

東京計器株式会社
所在地 : 〒144-8551 東京都⼤⽥区南蒲⽥ 2-16-46
代表者 : 代表取締役 社⻑執⾏役員 安藤 毅
創⽴ : 1896 年 5 ⽉ 1 ⽇
資本⾦ : 7,218 百万円
業務内容 : 船舶港湾機器、油空圧機器、流体機器、防衛・通信機器等の製造・販売及び修理
を主な内容とし、更に各事業に関連する物流、その他のサービス等を展開
URL : https://www.tokyokeiki.jp/

東京計器パワーシステム株式会社
所在地 : 〒327-0311 栃⽊県佐野市多⽥町 168
代表者 : 取締役社⻑ ⽩⼭ 茂樹
設⽴ : 1970 年 10 ⽉ 17 ⽇
資本⾦ : 70 百万円
業務内容 : 油圧応⽤装置および⾼圧ガス応⽤装置の製造および販売
URL : https://www.tokyokeiki.jp/link/tps/


□■本件に関するお問い合わせ先■□
東京計器株式会社
コーポレート・コミュニケーション室
〒144-8551 東京都⼤⽥区南蒲⽥ 2-16-46
TEL:03-3730-7013(直通)
https://www.tokyokeiki.jp/

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