製造現場向けVR研修ソフトの実証実験および今後の展開について

2020 年 2 月 25 日
大同メタル工業株式会社
コード番号 7245
名古屋市中区栄二丁目 3 番 1 号
名古屋広小路ビルヂング 13 階
（問合せ先）
取締役兼常務執行役員
経営・財務企画ユニット長
三代 元之
（電話：052－205－1400）


製造現場向け VR 研修ソフトの実証実験および今後の展開について


当社は、どこでもかんたん VR のクラウドソフト「スペースリー」を運営する株式会社
スペースリー（所在地:東京都渋谷区、代表取締役：森田博和、以下、スペースリー（※））
と VR を用いた研修の現場実証を行い、習熟度 43%アップや研修 33%効率化といった結果
が得られましたので、今後、製造業向けに VR のクラウドソフトを販売していくことを決
定致しました。


なお、本協業は 2018 年 10 月に開始した株式会社日本政策投資銀行が主催する東海オ
ープンアクセラレーターをきっかけに、スペースリーと共同で実施している実証事業です。


近年、製造業では、慢性的な人材不足、若者の離職率増加、海外人材の増加などがます
ます深刻化していく中で、いかにして技術を継承していくのかが、製造現場における大き
な課題となっております。このような背景の中、当社においても確実な技術の継承に加え、
従業員個々のレベルをスピーディかつ均質に上げたいという製造現場の要望は大きく、教
育方法の改革が求められておりました。


これに対応して、当社グループ会社における新入社員教育現場にて VR を活用した現場
実証を行い、 現場感覚を学ぶには、座学や動画だけでは不十分という根本的な課題に対し、
製造現場での作業者の目線や手順を自身が体験しながら進められるクイズ形式を用いた独
自の VR 研修コンテンツを通じ活用の有効性を検証いたしました。


特に、目線や体を頻繁に動かすといった現場での経験が求められる作業は、座学や映像
研修だけで学習することに限界があり、その点で、疑似体験を伴う VR 研修は効果的でし
た。また、ゲーム感覚で楽しみながら臨場感のある学びがいつでもどこでも可能であり、
研修へのモチベーションを高める事ができるのも大きな特徴の一つです。

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 スペースリーの開発した VR 研修のためのクラウドソフトでは、月々数万円で事業者が
自らかんたんに様々なシナリオやクイズなどが設定された高品質な VR コンテンツを制作
して活用することが可能になります。 今回の実証においても、当社の現場 研修担当者が、
アイディアが思い浮かんだその場でマイクロラーニングの VR コンテンツを制作し、その
効果を実証することができました。また、スペースリーのクラウドソフトも、実証実験を
通し、現場のニーズに対応した新機能を拡充したことにより、研修現場向けに一層使いや
すいものとなりました。


一方、製造現場における VR の導入に対しては、「活用シーンや導入効果のイメージが
湧かない」といった不安や現場の担当者が自作することに対する心配の声も耳にいたしま
す。実際に、製造現場の研修内容は、ベテラン作業員が培ってきた経験・ノウハウの結晶
であり、それを VR コンテンツに織り込む作業は、現場のセンスやコツが必要になってま
いりますが、今回の経験・実績を基に、VR クラウドソフト「スペースリー」の販売を手掛
ける当社が、その導入を支援いたします。


このスペースリーのクラウドソフトを外部へ広く展開し、今後も、多くの製造会社が抱
える技能・技術継承についての課題の解決に貢献してまいりたいと考えております。




【お問い合わせ先】
大同メタル工業株式会社 VR サービス・販売担当 Email： vr-info@daidometal.com

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※株式会社スペースリー：
360 度 VR コンテンツ制作と活用のためのクラウドソフト「スペースリー」を開発し、 2016
年 11 月の開始以来 3 年間で、不動産・ハウスメーカーなどの分野を中心に 3,000 以上の
利用事業者にサービスを提供。リーズナブルな価格、 直感的な操作で、 ウェブブラウザ
再生可能な高品質のパノラマ VR コンテンツを制作・編集・管理、活用までが一括してで
きるクラウドソフトです。他にはない遠隔接客機能や、手のひらサイズの VR グラス「カ
セット」の開発など技術力を特徴とし、2018 年 4 月には、360 度空間データや視線デー
タの活用のための AI x VR の研究開発を推進するための Spacely Lab を設立し、研究開発を
推進しています。
コーポレートサイト：https://corp.spacely.co.jp/


【具体的な効果についての補足】

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 以上

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