スマートフォン向けアプリケーション開発「ララQプロジェクト」

2020 年 12 月 7 日
各 位
会 社 名 株式会社東京きらぼしフィナンシャルグループ
代表者名 代表取締役社長 渡邊 壽信
コード番号 7173 東証第一部
問合せ先 経営企画部長 安田 信幸
(TEL 03-6447-5799)



スマートフォン向けアプリケーション開発「ララQプロジェクト」
〜【第二弾】職員との共創による、前給サービスと LINE Pay 連携の実証実験について〜


当社グループのきらぼしテック株式会社(代表取締役 石原邦浩、以下「きらぼしテック」とい
います。)は、2020 年度中の実用化を目指し、前給※1 サービスを活用した新しいスマートフォン
向けアプリケーション(以下、
「ララQ」といいます。)の開発プロジェクトを進めております。
今回、2020 年 4 月より LINE Pay 株式会社と連携して行ったデジタルマネーチャージの実証実
験※2 について、下記のとおり結果をご報告いたします。
なお、本プロジェクトは「共創」と「非接触」をテーマに進めており、今回の実験にはグルー
プ会社である株式会社きらぼし銀行の役職員約 100 名が参加いたしました。
当社グループは、今後もさまざまな外部機関と連携し新しい視点を取り入れるとともに、新し
い生活様式に対応した「非接触型」コミュニケーションを積極的に活用し、本プロジェクトを進
めてまいります。

※1 従業員が、給料日前に働いた範囲内でお金を受取れる制度です。従業員が携帯電話や PC で申し込むと、最
短で翌日にご自身の給与振込口座へ振込まれます。
※2 2020 年 3 月 31 日付「LINE Pay 株式会社・日本ユニシス株式会社と「前給」サービスを活用したデジタルマ
ネーでの新しい受取方法の実証実験開始について」を参照してください。




1. 実証実験の概要
LINE Pay 株式会社が提供する「LINE Pay かんたん送金サービス」を利用して、前給サー
ビスにデジタルマネー”LINE Pay”で受け取る機能を試験的に実装し、前給アプリ「Can-day」
を使って実際に受け取り操作を体験してもらいました。


2. 結果概要(詳細につきましては別紙をご覧ください)
✓ 前給サービスとデジタルマネーでの受け取り機能とのシステム連携について、問題なく稼
働することを確認しました。
✓ 操作におけるユーザビリティ(使い易さ、満足度)について、参加者の約 8 割が「前給サ
ービスからスムーズに LINE Pay で受け取ることが出来た」と回答し、一定のユーザビリ
ティが認められました。





3.今後の展開について
今後につきましては、各社の電子マネーとの連携や UI(ユーザーインターフェース)のさら
なる改善などの課題解決に取り組みながら、より利便性の高いサービスの開発に努めるととも
に、引き続き「ララQプロジェクト」に関わるさまざまな取組みをお伝えしていく予定です。




以 上




<参考:「前給」サービスを活用したプロジェクトの概要>
2020 年度内に、電子マネー・デジタルウォレット機能、決済手段等を付加したアプリ「ララ
Q」のサービス開始を予定しております。従来、前給サービスは現金による振込のみでしたが、
「ララQ」を活用することで、オリジナル電子マネー「ララ Pay」へのチャージが可能となり
「ララ Pay」は店舗決済等でご利用いただける他、本アプリ間での送金や各社の電子マ
ます。
ネーへのチャージなど、利便性の高いサービスの提供を目指しております。
「ララQ」のご提供は、前給サービスをご利用いただいているお客さまを対象としておりま
すが、今後、より多くのお客さまセグメントへのアプローチおよび地銀連携によるチャネルの
拡大等を掛け合わせることで、ビジネス機会の最大化を目指してまいります。

【「ララ Pay」サービスのイメージ(予定)





以上

別紙


前給サービスを活用したデジタルマネーでの新しい受取方法の
実証実験の結果について


現在提供している前給サービスはデジタルマネーと連携しておらず、デジタルマネーへチャー
ジするためには、一旦銀行口座に入金し、その後、口座振替や現金から行う必要があります。
今回の実証実験では、LINE Pay と連携を行うことで、前給サービスとしてスムーズにデジタ
ルマネーへチャージを行うことが可能になるかを検証しました。
※実証実験の詳細は、2020 年 3 月 31 日付「LINE Pay 株式会社・日本ユニシス株式会社と『前給』サービスを
活用したデジタルマネーでの新しい受取方法の実証実験開始について」を参照。




1. 実証実験において検証した内容および検証結果


(1)システム連携に不具合が出ないか
→システムとして不具合は発生しませんでした。


(2)前給サービス利用の UI/UX として、有効さ(シンプルで使いたい機能が揃っているか)

効率(スムーズに迷わず使えるか)
、満足度(使い勝手の良さ)を実現できているか
→前給サービスからスムーズに LINE Pay で受け取ることが出来たと感じた人の割合は
約 8 割でした。

Q.今回の前給システムと LINE Pay での利用において、スムーズに使えましたでしょうか?

どちらかというと使いづらかった
12%
どちらとも言えない 非常に使いやすかった
9% 28%



51%
どちらかというと使いやすかった



「今後も前給サービスから LINE Pay の受け取りができると良い」と答えた割合
また、
は 6 割と、満足度としては過半数を超え、チャージの手間が省けて便利等のメリットは
感じつつも、デジタルマネーにすることで具体的なメリット(ポイント付与等)がない
と継続的に利用しようと思わないというニーズがわかりました。

Q:今後も継続して前給から LINE Pay の受け取りができると良いと思いますか?
その他

7%


28%
どちらとも言えない 60%
はい

5%
いいえ




(3)利用シーンの特定(どのような支払い場面で使用しているか)
→利用用途としては、コンビニや社内にあるカフェなどが多く、入金までのタイムラグを
なくすなどの普段使いでの利便性が求められると考えられます。また、前給サービスか
ら受け取る際に、金額の入力については間違いが起こりにくく安心して入力できる UI
(ユーザーインターフェース)が求められていることがわかりました。

Q: 前給申請において改善した方が良いところなどございましたらお教えください。
アプ リ のデザイ ン と 操作性がいまいち 、 前給申請金額を 1 桁づつ選択する と こ ろ がスト レ ス
前給申込金額を 入力する 際に回転で金額を 決定する のが、 桁数を 間違えそう で少し 怖い。
前給申込み画面の申込額入力が分かり ずら かっ た
前給申請額を 入力する 際のく る く る 回る ボタ ン がやり にく い。 選択方式ではなく 、 自分で入力し たい。
申込金額入力がも っ と コ ン パク ト になる と 良い。 最初から 1000・ 2000のボタ ン があり 押すだけなど 。
前給申請額の入力がし づら い感じ がする
前給申請額の入力がも う 少し 大き く 表示さ れる と 良いと 思っ た。



(4)電子決済シーンの増加につながるか
→今回の実証実験により、デジタルマネー利用について 7 割が増加したと答えました。

Q: LINE Pay 利用について今回の実証実験への協力で、変化はありましたでしょうか。


今までモバイル決済は使っていなかったが、
特に変わらない 30% 28% 今回の実証実験がきっかけで LINE Pay
を使い始めた


42%


以前からモバイル決済を使っていたが、
LINE Pay による利用回数が増えた。


(5)もし給与の一部をデジタルマネーで受け取れるとした場合、利用意向はどの程度か
→今後、給与の一部をデジタルマネーで受け取れるようになった場合、受け取ることに対
して 27%がポジティブに捉えていました。しかし、それ以外は否定的もしくはどちらと
も言えないという声もあり、デジタルマネーで受け取るかどうかをユーザー側が自由に
選択できるようにするなど、様々な改善と選択肢の用意が必要だということが明らかに
なりました。

Q:給与の一部をデジタルマネーで受け取りたいですか

その他
15%
27% はい



どちらとも言えない 33%
25%
いいえ




※調査概要
今回の実証実験参加者であるきらぼし銀行の役職員約 100 名のうち、アンケート回答は 60 名。
アンケート実施日時:2020 年 9 月7日〜14 日
なお、アンケート回答者のうち、前給を利用して LINE Pay で受け取った人数は 43 人、受け
取りをしなかった人数は 17 人でした。
以 上





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