中退者アンケート「中退者の約半数が、奨学金受給・留年」 2020年 4月-2021 年3月調査

各位 2021年5月13日
会社名 株式会社ジェイック
代表者名 代表取締役 佐藤 剛志
(コード番号 7073 東証マザーズ)


中退者アンケート「中退者の約半数が、奨学金受給・留年」
2020 年 4月-2021 年3月調査

当社は、中退者向け就職支援サービス「セカンドカレッジⓇ」の受講生に対して行った、2020 年度中退者アンケ
ートの結果を発表します(回答者 573 名、調査日 2020 年4月 1 日-2021 年3月 31 日)


アンケートの結果、以下の3点のことが分かりました。
・約半数が奨学金受給者
・進学理由が明確でなく、約半数が留年を経験
・就職のきっかけは「自立したい」という想いから


<当社への中退者・中退検討者の登録者数は、コロナ禍で約 1.5 倍に増加>
文部科学省が、2020 年4月から 12 月までの中退の状況を調査した結果、中退した学生は2万 8647 人で、この
うち新型コロナウイルスの影響と分かっている人は 1,367 人 (中退者全体の約 4.8%)でした(2021 年2月 16 日
公表)。当社においても、2019 年度と 2020 年度を比較すると、中退者・中退検討者の登録者数が 約 1.5 倍とな
り、登録者の中には、コロナ禍における経済的困窮によってやむを得ず中退した方、中退を検討している方も多
くいらっしゃいました。


<中退者の奨学金受給率> 奨学金
当社が中退者向け(中退済の方のみ)に行ったアンケートで
は、2020 年度の奨学金受給率は 48.6%という結果でした。
中退者の半数近くが奨学金受給者であるという結果ではあ 借りて
借りて
りますが、 一方で、独立行政法人日本学生支援機構 「平成 30 いない いた
年度学生生活調査」によると、大学生の奨学金受給率の平均 51.4% 48.6%
は 47.5%となっています。

このことから、中退者の奨学金受給率は、大学生の平均と比
べて大きく異なることはなく、概ね同程度の割合であること
がわかります。


<中退者の留年率と中退理由> 留年
中退者に対して、「留年をしているか」と聞いたところ、 留年していない 留年(確定)した
約半数が「留年(確定)した」と回答しました。中退理由 50.6% 49.4%
についても、トップは「留年したから」が 27.2%で、次い
で「授業内容に興味が持てなかったから」21.5%と続きま
す。
そして、 大学に進学した理由のトップが「なんとなく・親や先生に言われて・進学するのが当たり前だと思った」
40.3%となっていることから、明確な理由がなく大学等に進学し、授業に興味が持てず留年し、そのまま中退す
るケースが多いと考えられます。


中退理由

留年したから 27.2%

授業内容に興味が持てなかったから 21.5%

経済的事情・家庭問題 19.3%

授業についていけなかったから 17.2%

サークルや部活、バイト等に熱中したから 5.3%

気の合う友人がいなかったから 4.9%

体調不良 4.7%

0% 5% 10% 15% 20% 25% 30%




進学理由
なんとなく・親や先生に言われて・進学するのが当たり前だ
40.3%
と思った
資格を取りたかった・就活に有利になると思った・仕事に役
22.1%
立つと思った

教養を身に着けたい・勉強や研究をしたいと思った 21.4%

学歴が欲しかった 13.9%

自由な時間が欲しかった 2.4%

0% 5% 10% 15% 20% 25% 30% 35% 40% 45%




<中退者が就職する理由・きっかけのトップは「自立したい」から>
中退した後、就職しようと思った理由・きっかけについては、 「自立したい」40.3%、「親孝行・親を安心させた
い」24.9%となっており、さまざまな理由で中退したものの、このままではいけないと考え、一歩を踏み出す人が
多い様子が見て取れます。

就職の理由・きっかけ

自立したい 40.3%

親孝行・親を安心させたい 24.9%

年齢的な焦りや漠然とした将来への不安 17.4%

安定的な収入が欲しくなった・必要になった 13.3%

同期や友人など周囲の人が就職や卒業をしたから 4.1%

0% 5% 10% 15% 20% 25% 30% 35% 40% 45%
この結果について、 「セカンドカレッジ®」責任者の小久保はこう話します。
「新型コロナウイルス感染拡大の影響で、社会人だけでなく、学生にも大きな影響が及びました。結果として、
2020 年度は、経済的理由や、本人のモチベーション低下によって中退した方の相談を多く受けてきました。
話を聞いていると、経済的理由など、本当に仕方のない事情で大学を中退せざるを得なかった方がいる一方で、
大学に入ったものの、授業に興味が持てずに留年したことがきっかけで退学するという方もいらっしゃいます。
どのような理由の中退にせよ、現在の自分の状況を客観視し、今後のために何をすべきか明確な目標を定めるこ
とが大切です。さまざまな事情を抱えた中退者・中退検討学生がいますが、一人ひとりに向き合い、自らの道を
主体的に切り拓いていく、その一助となれるように、これからも取り組んでいきたいと思っています。 」




【調査概要】
名称 :中退(予定者)に対する新型コロナウイルスの影響アンケート
対象 :当社サービス「セカンドカレッジ®」受講生
回答者数 :573 名
期間 :2020 年4月 1 日-2021 年3月 31 日


<「コロナ中退 119 番」窓口の設置で、就職支援を>
当社では以前より、大学在学中の学生が中退に関する相談ができる窓口を用意しており、電話相談や対面カウン
セリングで、学生の悩みや状況に合わせたアドバイスを行ってきました。そんな中、新型コロナウイルスの影響
で中退せざるを得ない、中退を検討する大学生が急増していることから、コロナウイルスの影響による中退者お
よび中退検討者専用の相談窓口「コロナ中退 119 番」を、昨年 5 月に設置しました。今後の進路に迷われている
学生の方には、電話や Web で、今後の進路や中退後の就職についての相談・情報収集のサポートをいたしますの
で、是非お気軽にご相談下さい。
Web から申込みができる URL:https://www.jaic-college.jp/useful/n-119/


<中退者向け就職・採用支援サービス「セカンドカレッジ®」概要>
「セカンドカレッジ®」は、大学・大学院・短大・専門学校の中退者を主な対象とする就職支援サービスで、就活
対策の研修から集団面接会までをワンストップで無料提供しています。 無料の研修を通じて、受講者は社会人
としての基礎力を身に付けながら就活対策することができます。中退者専門の講座ですので「中退に対しての振
り返りと、社会で活躍する覚悟」を醸成し、前向きな姿勢で社会に出ていくサポートをしています。受講者は研
修履修後に書類選考なしで企業と会える面接会に参加することができます。
詳細 URL:https://www.jaic-college.jp/second/


【お問い合わせ先】
株式会社ジェイック 担当:稲葉
E-mail: info@jaic-g.com テレワーク実施中のため、メールでのご連絡をお願いいたします。

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