【2019年度】大学中退者アンケート調査

各位 2020年6月19日
会社名 株式会社ジェイック
代表者名 代表取締役 佐藤 剛志
(コード番号 7073 東証マザーズ)


【2019 年度】大学中退者アンケート調査
中退者の約半数が奨学金を借りていることが判明
2020 年度は経済的事情による中退が増加か

当社が昨年度、大学中退者向けのサービス「セカンドカレッジ®」利用者 248 名を対象にアンケートを実施した
ところ、アンケートを実施した中退者の約半数は奨学金を受給していることが分かりました。中退理由として最
も多いものは「留年」で、多くの場合、留年すると奨学金は停止されることから、奨学金と中退には深い関係が
あることが考えられます。


<学生の奨学金受給率>
独立行政法人日本学生支援機構「平成 28 年度学生生活
調査」によると、 奨学金受給率は 48.9%となっています。 借りていた
当社が中退者向けに行った本アンケートでは、 奨学金受
給率は 47.6%となっており、上記調査結果とほぼ一致し 借りていなかっ
ています。 た

52.4% 47.6%
また、奨学金の種類について見ると、独立行政法人 日本学生支援機構から受給している割合が9割近いことが
分かりました。


奨学金の種類

日本学生支援機構から第2種奨学金を借りていた
53.4%
(他奨学金との併用含む)

日本学生支援機構から第1種奨学金を借りていた
27.1%
(他奨学金との併用含む)

日本学生支援機構から第1種と第2種奨学金を借りていた
8.5%
(他奨学金との併用含む)

日本学生支援機構以外の奨学金
6.8%
(貸与型)のみを借りていた

日本学生支援機構以外の奨学金
4.2%
(給付型)のみを受けていた

0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0% 60.0%

注)第 1 種奨学金は無利子・第 2 種奨学金は有利子
<中退理由トップは留年。留年すると奨学金は停止に>
中退理由として、約3人に1人が留年を挙げています。留年すると多くの奨学金の支給が停止するため、学生の
中には、自身がアルバイトで稼いだお金を学費に充て始める人も出てきます。しかし、コロナ禍によって思うよ
うにアルバイトができなくなると、学費の支払いが困難となり、結果、中退という選択肢を考えざるをえなくな
ってしまうのです。あるいは、アルバイト代を生活費に回している一人暮らしの学生の場合、アルバイト代の減
少は生活費の減少に直結し、学費を払うどころか生活を続けることさえ困難となってしまうのです。こうした事
情により、2020 年度は、経済的理由による中退者数が増加することが見込まれます。




中退理由

留年したから 33.3%


授業内容に興味が持てなかったから 20.1%


経済的事情・家庭問題 17.8%


授業についていけなかったから 16.0%


サークルや部活、バイト等に熱中したから 9.6%


気の合う友人がいなかったから 3.2%

0.0% 5.0% 10.0%15.0%20.0%25.0%30.0%35.0%




■調査名称:中退(予定者)アンケート
対象 :当社サービス「セカンドカレッジ®」受講生
回答者数:248 名(男性 188 名・女性 60 名)
期間 :2019 年4月 26 日-2020 年3月 23 日
回答者の基本属性:



性別 学校の種類

6.5% 3.2%


24.2%

75.8% 90.3%



男性 女性 大学 専門学校・短期大学 大学院
年齢分布
25.0%


20.0%


15.0%


10.0%


5.0%


0.0%






進学理由

なんとなく・親や先生に言われて・進学するのが当
37.5%
たり前だと思った

学歴が欲しかった 23.4%

資格を取りたかった・就活に有利になると思った・
20.6%
仕事に役立つと思った

教養を身に着けたい・勉強や研究をしたいと思った 13.7%


自由な時間が欲しかった 4.8%

0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0%




<中退者・中退検討者支援サービス『コロナ中退 119 番』>
新型コロナウイルス感染拡大は、大学生の収入に大きな影響を与えています。学生団体「高等教育無償化プ
ロジェクト FREE」の調査結果によると、
「退学を考えている」と回答した学生は 20.3%に上ります。上述の
ように、アルバイト先の休業等で収入が断たれている学生の他、当社には「親が雇い止めに遭ってしまい、
学費を支払っていくことが厳しい」といった相談も寄せられています。

当社では以前より、中退を検討中の学生を対象とした相談窓口を用意しており、 電話相談や対面カウンセリ
ングにて学生の悩みや状況に合わせたアドバイスを行ってきました。 この度、新型コロナウイルスの影響で
中退せざるを得ない、または中退を検討する学生が急増していることから、 コロナウイルスの影響による中
退者および中退検討者専用の『コロナ中退 119 番』を設置し、提供しています。

現在の新型コロナウイルス拡大の状況では、 正規雇用で就業できる門戸は、これまでの売り手市場の時代よ
りも狭まっています。中退検討者が熟慮、検討できるように、また中退を決めた方には適切なキャリア支援
ができるように、電話や Web 面談にて、1 人ひとりの希望や状況に合わせた対応を行ってまいります。
『コロナ中退 119 番』問い合わせ先
Web から申込できる URL:https://lp.jaic-g.com/119_LP_.html
電話番号:03-5282-7600
担当 :セカンドカレッジ 青木(あおき)宛
(※テレワーク実施中のため、電話は留守電設定になっています。留守電には翌営業日に対応させていただ
きます。)


<大学中退者の就職・採用支援サービス『セカンドカレッジ®』>
『セカンドカレッジ®』は、当社サービスである既卒・第二新卒の人材を研修してから企業へ紹介をする 『就
職カレッジ®』から派生したサービスです。年間8万人にのぼる大学中退者を支援するため、2017 年より
東京にてサービスを開始し、本年より大阪でも展開しています。

研修は6日間で、受講者は社会人としての基礎力を身に着けながら就活対策することができます。 社会人と
しての考え方、ビジネスマナー、正しい履歴書の書き方や面接のロールプレイングを、実際に体験しながら
学ぶことで、面接や就職後に実践できるようなカリキュラムを無料で提供しています。さらに、大学中退者
専門の講座ですので「大学中退に対しての振り返りと、その上で社会で活躍する覚悟」を醸成し、前向きな
姿勢で社会に出ていくサポートをしています。受講者は研修履修後に書類選考なしで約 20 社の企業と会え
る面接会に参加することができます。

「セカンドカレッジ」の就職支援の流れ
個 (
エ 別 就 集 個 内
ン W 団
就 E 職 別 定
ト 面 ・入
リ 職 B 講 面
相 座 接 接
ー 面 会 社
談 談 )




【お問い合わせ先】
株式会社ジェイック 担当:稲葉
E-mail: info@jaic-g.com
※テレワーク実施中のため、メールでのご連絡をお願い申し上げます。

10154