USB3 Vision向けアクティブケーブル用パドルカード製品化のお知らせ

平成 30 年 3 月 22 日
各 位
会 社 名 ザインエレクトロニクス株式会社
代表者の役職名 代表取締役社長 高田 康裕
(JASDAQ・コード番号:6769)
問 い 合 わ せ 先 取締役総務部長 山本 武男
電 話 番 号 03- 5217-6660


USB3 Vision 向けアクティブケーブル用パドルカード製品化のお知らせ
~USB3 Vision 向けアクティブケーブル製品化ソリューションを提供~


当社は、高速インターフェースや画像処理の分野で世界をリードするミックスドシグナル LSI 企
業ですが、この度、USB3 Vision (注 1)向けアクティブケーブル(注 2)用パドルカード(注 3) THSB-
ACC シリーズを製品化し、サンプル出荷を開始しましたのでお知らせします。量産出荷は 2018 年
第 3 四半期を予定します。
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インダストリー4.0 に代表される IoT や A.I.を製造業現場に適用して効率性を飛躍的に高める試
みは、マシンビジョン(注 4)システム市場の急速な成長を促しています。製造ラインモニタリング
システムの 1 次元・2 次元計測から 3 次元計測への進化や、産業ロボットの自動ガイダンス機能な
どの高性能化要求に加え、従来の産業およびエレクトロニクス製造現場でのマシンビジョンシステ
ム使用から、臨床診断や手術室の自動化などのヘルスケア分野への適用にまで広範な業界への拡が
りを見せています。
マシンビジョンシステムを構成するコンポーネントの中でも、CMOS イメージセンサを使用する
スマートカメラは今後の成長が最も見込まれています。その一方、CMOS イメージセンサの継続的
な進化とマシンビジョンシステム機能の高性能化要求は、撮影する画像の高解像度化を必要とし、
画像データの増大に伴う伝送速度・処理速度の高速化の実現手段が課題となっています。更に、広
範な業界への拡がりは、マシンビジョンシステムをさまざまな現場条件に合わせて設置する要求と
なっており、レイアウトフリーのマシンビジョンシステム実現手段が別の課題となっています。
マシンビジョン業界では、高速伝送を実現するマシンビジョンシステム向けインターフェースの
一つとして USB3 Vision を規格化しています。USB3 Vision は、電気信号を扱うハードウェア(物理
層)を USB Implementers Forum, Inc.が規格化した USB3.1 Gen1 と共通化し、カメラ制御や映像デー
タ転送手順等のソフトウェアに関わる部分をマシンビジョン向けに定義したものです。このため、
USB3 Vision を用いることで 5Gbps の高速伝送を実現できる反面、その伝送距離は USB3.1 Gen1 の
物理層で定義される最大 5m という制約が残り、レイアウトフリーの課題を解決できていません。
今回、サンプル出荷を開始する USB3 Vision 向けアクティブケーブル用パドルカード THSB-ACC
シリーズは、当社の超低消費電力 汎用リドライバ製品 THCX222R05、及び必要な周辺部品を小型
基板上に搭載した製品です。パドルカード搭載のコネクタ形状は、USB Standard-A プラグ(THSB-
USB Micro-B プラグ (THSB-ACC563)の 2 種類となります。
ACC562)と、 本製品を用いることで USB3
Vision 向けアクティブケーブルを容易に構成でき、マシンビジョン業界で課題となっている USB3
Vision 信号の 5m 以上の伝送ソリューションを実現できます。
新製品 THSB-ACC シリーズのサンプル出荷開始に当たり、当社代表取締役社長 高田康裕は次の
ように述べています。「THSB-ACC シリーズは、当社のシグナル・コンディショニング技術を応用
して小型 1 チップ化した汎用リドライバ製品 THCX222R05 をベースとし、周辺回路も基板上に搭
載していることから、ユーザーは短期間に USB3 Vision 向けアクティブケーブルの製品化を実現す
ることが期待できます。本製品の市場投入に加え、さらに高速信号対応リドライバの後継製品ライ
ンナップを拡充していくことにより、今後ともお客様の製品の付加価値の向上に貢献し、お客様の
更なるニーズにお応えするソリューションを提供していく方針です。



■THSB-ACC562 の特徴
・USB3 Vision 対応リドライバ機能 (1 入力 1 出力×2 チャネル)
・受信側イコライザ機能 +11.6dB@2.5GHz
・送信側出力振幅制御機能
・Vbus ラインより給電
・コネクタ:USB Standard-A プラグ
・製品サイズ:12mm×32mm THSB-ACC562 の写真

■THSB-ACC563 の特徴
・USB3 Vision 対応リドライバ機能 (1 入力 1 出力×2 チャネル)
・受信側イコライザ機能 +11.6dB@2.5GHz
・送信側出力振幅制御機能
・Vbus ラインより給電
・コネクタ:USB Micro-B プラグ
・製品サイズ:13mm×26mm THSB-ACC563 の写真




(注 1) 自動画像化協会(Automated Imaging Association/AIA)が主導する USB3.1 Gen1 を利用したマシ
ンビジョン向けの規格であり、2013 年 1 月に世界 3 大マシンビジョン標準化団体(AIA、
European Machine Vision Association/EMVA、Japan Industrial Imaging Association/JIIA)がマシン
ビジョン向け世界標準規格の一つとして採用。
(注 2) ケーブル内部に減衰した信号を補正するシグナル・コンディショニング機能を内蔵したケー
ブル。
(注 3) コネクタにケーブルを結線するときに、コネクタとケーブル間を中継するための基板。コネ
クタとケーブルはこの基板に接続、
(注 4) 対象物の画像を撮影し、それを処理することで電子機器を動作させるシステム。



ご注意:本文中における各企業名、製品名等は、それぞれの所有者の商標あるいは登録商標です。

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ザインエレクトロニクス株式会社 取締役総務部長 山本 武男
〒101-0053 東京都千代田区神田美土代町 9-1 MD 神田ビル 4F
TEL 03-5217-6660 FAX 03-5217-6668
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