独プローブメーカーへの資本参加に関するお知らせ

2023 年 11 月 10 日
各 位
会社名 岩崎通信機株式会社
代表者名 代表取締役社長 木村 彰吾
(コード:6704、東証スタンダード)
問合せ先 取締役執行役員管理本部長 時田 英典
(TEL.03-5370-5111)




独プローブメーカーへの資本参加に関するお知らせ



当社は、中期経営計画「REBORN」において、当社の強みであり今後成長が期待されるパワーエレク
トロニクス関連商材の強化と電子計測事業の海外展開の加速を重要テーマとして掲げています。これ
らをより確実なものとするため、 2023 年 11 月 10 日の当社取締役会において、ドイツのプローブ(※)
メーカーであるハイマンインダストリー社(Heimann Industries AG、以下ハイマン社)による第三者
割当増資を引き受け、資本参加することを決議いたしましたのでお知らせします。

ハイマン社は、ドイツに本社を置き、米国にも事業拠点を有するプローブメーカーで高機能プロー
ブの開発に定評があります。当社はハイマン社製品の輸入販売や当社製品の欧州での販売で 2005 年か
らハイマングループと取引があり、2020 年には合弁で岩通計測ヨーロッパ有限会社を設立しています。
測定対象物の高電圧化、大電流化、高周波化が進む中で、当社製計測器の性能を最大限発揮し他社と
の差異化を図る上で高機能プローブは極めて重要な構成品です。
ハイマン社に資本参加することで同社との関係を強化し、当社が欧州及び米国で計測製品を拡販す
るに当たり、ハイマン社の拠点を足掛かりとしてスピード感のある事業展開を行うとともに、同社製
高機能プローブを安定的に確保して当社製品の競争力を維持向上させることを可能とするため、ハイ
マン社が行う第三者割当増資の全額引き受けによりハイマン社に出資することといたしました。

※プローブ・・・電子計測において、測定対象物の電気信号を計測器に伝える器具。電気的ノイズの
混入や電気信号の減衰を防ぐことが重要。近年需要の高いパワーエレクトロニクス分
野においては、 (電気自動車)
EV 等に用いられるパワー半導体の性能試験などで高電圧
大電流の測定が必要となり、耐圧、耐熱、光絶縁などの要求が高まっている。




ハイマン社製 ハイマン社製
高電圧差動プローブ Bumblebee 高温対応プローブ ENVI
■資本提携の内容
ハイマン社による第三者割当増資を当社が全額引き受けいたします。
(1) 発行する新株の数 24,844 株
(2) 割当先 当社の全額引き受け
(3) 取得価額 1 株につき 201.25 ユーロ
(4) 払込金額 4,999,855 ユーロ (約 7.9 億円)
(5) 出資後持分割合 19.9%
(6) 払込時期 2024 年 3 月(予定)

■主な協業施策
ハイマン社への出資に伴い、両社で以下の施策を実施いたします。
(1) パワーエレクトロニクス市場向け電子計測器の製品力強化
(2) 欧州及び米国における販売力と開発力の強化
(3) 欧米以外の新たなエリアの市場開拓
(4) 相互のマーケティング支援や技術の共有等による事業推進力強化


■2024 年 3 月期連結業績への影響
本件による 2024 年 3 月期の当社連結業績に与える影響は軽微です。


【ハイマン社の概要】
商号 Heimann Industries AG
本社所在地 ドイツ国ヘッセン州バートゾーデンアムタウヌス
代表者 Mark Heimann
設立 2008 年 PMK の持株会社として設立
(事業会社である PMK は 1991 年設立)
子会社 PMK(販売・設計会社)
、PMK Service(製造会社)
、PMK America(設計会
社) 、岩通計測ヨーロッパ(販売会社)
事業内容 オシロスコープ用プローブの開発・製造・販売
自社製品は PMK ブランドで販売
連結業績 売上高 8,549 千ユーロ(13 億 5 千万円)
(2022 年実績) 純利益 820 千ユーロ(1 億 3 千万円)
従業員
連結 53 名
(2022 年実績)
資本金 100,000 ユーロ
発行済株式数 100,000 株
株主構成 Mark Heimann100%

以 上

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