米国モーションコントロール事業会社 ロボテック社(Roboteq, Inc.)の株式取得完了と新子会社概要

2019年12月4日
各 位
会社名 日本電産株式会社
代表者名 代表取締役社長執行役員 吉本 浩之
取引所 東証一部(6594)
問合せ先 広報宣伝部長 生島 志朗
TEL (075)935-6150



米国モーションコントロール事業会社 ロボテック社(Roboteq, Inc.)の株式取得完了と新子会社概要



日本電産株式会社(以下、「当社」)は、当社子会社である日本電産モータ株式会社(以下、
「NMC」)を通じ、超低電圧ドライブ(ULV ドライブ)の設計・開発・販売事業を営む米国のロボテック社
(Roboteq, Inc.)と株式譲渡契約を締結し、同社株式の 90%の取得を完了(以下、「本件取引」)しま
した。
本件取引により同社は当社の子会社となりましたので、その概要についてお知らせ致します。



1. 新子会社の概要
(1) 会社名 ロボテック社 (Roboteq, Inc.)
(2) 本社所在地 米国アリゾナ州スコッツデール市
(3) 会社設立 2002年
コスマ・パブクシヂス(Cosma Pabouctsidis)
(4) 創業者
アニベール・サントーニ(Annibale Santoni)
(5) 事業内容 超低電圧ドライブ(ULVドライブ)の設計、開発、販売
(6) 従業員数 20名
(7) 売上高 2018年12月期(実績) 7.1百万ドル(約7.5億円*)
2019年12月期(見込) 9.4百万ドル(約9.9億円*)
(*) 対ドルの為替レートは、2019 年度の弊社想定為替レートである 105 円を使用しております。


2. 本件取引の目的および今後の運営方針


当社は、ロボット活用の拡がり(ロボット化の波)を含め将来の重要な成長分野での事業機会を捕
捉し、成長を強化していくことに努めておりますが、製品単品ではなくモジュール式のソリューション
に対する需要が増加し続けていることを踏まえ、当社が製品を供給するあらゆる事業分野でパッケ
ージソリューションを提供し、成長分野でのグローバルリーダーとなることを目指しております。
特に、ロボティクス分野や無人自動搬送機(Automated Guided Vehicle, AGV)市場におきまし
てもこのパッケージソリューションを提供することが非常に重要であり、これには当社が 2010 年 9 月




に買収した NMC(旧エマソン・エレクトリック社の Motors and Controls 事業)がモータ、ドライブ
を含む総合的なパッケージソリューションの提供に従事しております。今回 NMC がロボテック社を
買収することは、当社製品をモジュール化して顧客の要請に応えるべく、将来の重要な成長機会に
投資していくという当社戦略上の重要な位置付けを担うものです。


ロボテック社は、急速に成長している AGV 市場向けに超低電圧ドライブ(ULV ドライブ)を設計・
開発・販売する企業であり、同社製品は、倉庫、セキュリティ、清掃、農業用の AGV に採用されて
います。今般ロボテック社を買収することにより、当社及び NMC は、AGV メーカーに、サーボモー
タと精密ギアボックス製品に加えて ULV ドライブを提供できるようになることに加え、同社が持つナ
ビゲーションセンサーと電源管理技術も当社の AGV プラットフォームのサービスラインナップとして
追加され、顧客である AGV メーカーにモータ制御システムの完全なサポートをワンストップで提供
することが可能となります。更に、ロボテック社のエンジニアリングチームを NMC のモーションコント
ロール・エンジニアリングチームと統合することによって、当社の研究開発能力を一層強化すること
も期待されます。


本件取引完了後、パッケージソリューション提供を強化するための施策を実行に移してまいりま
す。当社は、NMC とロボテック社のシナジー効果を実現させ、収益力を向上させて参ります。


3. 今期の業績に与える影響

本件による当期連結業績への影響は軽微ですが、業績予想に与える影響が生じた場合には、詳細
が確定次第、東京証券取引所の適時開示規則に基づき適切に公表致します。


以 上





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