当社子会社の半導体高速検査装置の発売について 






2022 年 12 月 23 日
各 位



会 社 名 日本電産株式会社
代表者名 代表取締役社長執行役員 小部 博志
取 引 所 東証プライム(6594)
所 在 地 京都市南区久世殿城町 338
問合せ先 広報宣伝部長 渡邉 啓太
電 話 (075)935-6150




当社子会社の半導体高速検査装置の発売について

当社子会社である日本電産リード株式会社が、半導体高速検査装置「NATS-1000」を発売いたしますので、別紙の
通りお知らせいたします。





2022 年 12 月 23 日
各 位
会 社 名 日本電産リード株式会社
代表者名 代表取締役社長 山崎 秀和
所 在 地 京都府向日市森本町東ノ口1−1
ニデックパーク C 棟



半導体高速検査装置「NATS-1000」の発売について
―6in1 IGBT 世界最速クラスの検査速度―


日本電産リード株式会社(以下、当社)は、車載向け IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor : 絶縁ゲー
トバイポーラトランジスタ)/SiC(Silicon Carbide:炭化ケイ素)モジュールのファンクショナル・テストに使われるフルオ
ートインライン半導体検査装置「NATS-1000」の販売を開始しました。




「NATS-1000」


1.開発の背景・特徴
車載向けパワーデバイス(半導体素子)の需要は近年急速に拡大しています。当社の「NATS-1000」は当初その検
査工程を親会社である日本電産株式会社(以下、日本電産)のグループ企業で内製化し、トレーサビリティを重視す
る自動車メーカーの視点でコストと品質、検査スピードの最適化を図ることを目的に開発されました。現在はトラクションモ
ータシステム「E-Axle」を始めとした日本電産向けの半導体検査に使用されており、グループ製品の生産を支えています。
「NATS-1000」は車載向けモジュールの高低温温度試験、並びにインライン検査に求められる早い検査速度を特徴と
しており、同型の検査装置において世界最速クラスです。
自動車は炎天下の過酷な環境で利用されることから、車載用の IGBT/SiC module についても、高温環境下での検
査が標準であり、温度制御、管理が重要な機能として求められます。本製品は 150℃~175℃の高温環境下の静特
性、動特性試験を実現する昇温漕、常温冷却漕を備えることで、モジュール機種毎に異なる熱容量にあわせて検査速
度を維持します。
本製品は、各検査を常温絶縁、高温静特、高温動特、常温静特の 4 つのステーションに分け、検査を分散し並列化
することで検査の高速性を確保し、生産性向上に寄与します。また、6in1*1 IGBT module 換算で年間 80 万台の検
査を 1 台で賄うことが可能で、コストパフォーマンスに優れるほか、パワー半導体の車載向け需要による検査キャパシティ拡
大にも柔軟に対応が可能です。


2.今後の計画
現在は、主に車載向けの 6in1*1 IGBT までの形状へ対応していますが、今後 EV のカスタマイズ化、多品種の要求に
合わせ、短時間での機種変更を実現するキットを拡充します。これにより、車載品の中でも、SiC-MOSFET(Silicon
Carbide:炭化ケイ素 Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor:金属酸化膜半導体電界効
果トランジスタ)等の小型モジュールをより柔軟にサポートしていきます。これにより、モータ、EV 用インバータ、高速 EV 充
電器、エアコン、無停電電源(UPS)等多くのアプリケーションへの対応が可能となり、設備の効率利用によるコストダウン要
求に応えることができます。


今後も当社グループは、様々な関連商品の内製展開により、モータの省エネ化によって電力の消費を抑え、地球環境
への負荷低減に貢献する革新的なソリューションを提案していきます。


*1 6 in 1:IGBT と FWD(Free Wheel Diode) が各 6 個内蔵


製品に関するお問合せ先
日本電産リード株式会社 A&T 事業本部 企画部
TEL 075-280-8100(代)
FAX 075-280-8105
MAIL READ-WEB@nidec.com




日本電産リード株式会社は 2023 年 4 月 1 日に「ニデックアドバンステクノロジー株式会社」に社名変更します





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