インターネットインフィニティー×トーアエイヨー 「服薬相談支援ツール」をケアマネジャーから受け取った要介護高齢者の約2割が服薬の見直し

株式会社インターネットインフィニティー
News (コード番号:6545 東証グロース)


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2022 年 9 月 30 日


株式会社インターネットインフィニティー
トーアエイヨー株式会社


<インターネットインフィニティー×トーアエイヨー>
「服薬相談支援ツール」をケアマネジャーから受け取った
要介護高齢者の約 2 割が服薬の見直し


介護支援専門員(ケアマネジャー、以下ケアマネ)向けの会員制ウェブサイト「ケアマネジメント・オンライン」を運営す
る株式会社インターネットインフィニティー(本社所在地:東京都品川区、代表取締役社長:別宮 圭一、以下「イ
ンターネットインフィニティー」)と、循環器医療において必要とされるスペシャリティファーマを目指し、循環器疾患治療
剤を製造販売するトーアエイヨー株式会社(本社所在地:東京都中央区、代表取締役社長:髙橋 敦男、以下
「トーアエイヨー」)は、全国約1万1千軒の居宅介護支援事業所を通じて、自宅で療養する要介護高齢者に対し
て「服薬相談支援ツール」(下記)を約 33 万枚配布しました(詳しくはこちらを参照)。
この「服薬相談支援ツール」は、要介護高齢者が“薬の飲みにくさ”を感じている場合に、医師や薬剤師などの医療従事
者への相談をサポートするために作成しました。この取り組みにより、実際にどのくらいのインパクトが得られたのか調査・検
証を行った結果、ケアマネはきちんと服薬ができていない人を中心に、適切な声かけとともにツールを配布していたことがわか
りました(配布率 63.1%)。また、ツールを受け取った人の 32.1%は医師や薬剤師、ケアマネなどに相談をしており、
21.6%が実際に薬の見直しや医療従事者への情報共有などへつながったことが示されました。




■「服薬相談支援ツール」の効果検証を実施

2022 年 3 月末に全国の居宅介護支援事業所(約1万1千軒)に所属するケアマネ宛に「服薬相談支援ツール」を
30 部ずつ郵送し、薬の飲みにくさがある担当利用者に配布するよう依頼しました。その後、ツール配布・状況確認をする
のに必要な期間を置き、「服薬相談支援ツール」を受け取ったケアマネに対して、ツールの配布状況や受け取った利用者・
家族の反応、処方や服薬指導の変化などについて、「ケアマネジメント・オンライン」などを経由したウェブアンケートで聞き取
り調査を行いました(実施期間:6 月 9 日~7 月 31 日)。




■きちんと服薬ができていない人を中心に、適切な声かけとともに「服薬相談支援ツール」を配布

当調査に対して、「服薬相談支援ツール」を受け取ったケアマネ 184 人が回答しました。回答者 1 人につき、平均で
10.2 枚のツールを受け取り、6.41 枚が自宅で療養する要介護高齢者(以下、利用者)やその家族に配布されました
(配布率※63.1%)。


※利用者への配布枚数もしくは介護家族への配布枚数のうち、いずれか大きい方を分子とし(配布数が重複してカウン
トされている可能性があるため)、ケアマネが受け取ったツールの数を分母として算出


ケアマネは1人あたり平均して約 30 名の利用者を担当しています※※ので、より必要性の高そうな利用者を選別してツー
ルを配布することになります。実際に「きちんと服薬ができていない人」(71.7%)に最も多く配布されており、次いで「薬
が多くて困っている人」(46.7%)、「薬が飲みにくい人」(41.3%)、「服薬支援が負担になっている家族」(38.6%)
に多く配られていました。


※※厚生労働省:第 142 回社会保障審議会 介護給付費分科会, 参考資料 3(平成 29 年 7 月 5 日)
[Q12]あなたはこの服薬相談支援ツールを、どのような人に配りましたか?(複数回
答)
(n=184)
0% 20% 40% 60% 80% 100%

薬が飲みにくい人 41.3


きちんと服薬ができていない人 71.7


薬が多くて困っている人 46.7


渡せる利用者全員 14.7


服薬支援が負担になっている家族 38.6


渡せる家族全員 13.6


その他 2.7




また、ケアマネは普段から利用者・家族に対して、介護や療養生活、健康維持に関するアドバイスを行っています。多くの
ケアマネは「服薬相談支援ツール」を手渡す際に何らかの声かけをすると考えられたため、どのような声かけをしたのかを聞き
ました。その結果、「薬の飲みにくさを確認してほしい」(59.8%)、「薬に関する希望を教えてほしい」(55.4%)、「薬
剤師への相談を勧めた」(43.5%)、「医師への相談を勧めた」(32.1%)、「ケアマネに相談してほしい」(21.7%)
との回答を得ました。




[Q13]あなたはこの服薬相談支援ツールを、どのような声かけとともに配りましたか?
(複数回答)
(n=184)
0% 20% 40% 60% 80% 100%

薬の飲みにくさを確認してほしい 59.8


薬に関する希望を教えてほしい 55.4


医師への相談を勧めた 32.1


薬剤師への相談を勧めた 43.5


ケアマネに相談してほしい 21.7


その他 2.2


特になし 1.6




このことから、ケアマネは入手した「服薬相談支援ツール」の多くを、特に「きちんと服薬ができていない人」を中心に配布し、
薬の飲みにくさなどに関する聞き取りを行い、医療従事者への相談を促していたことが分かりました。
■「服薬相談支援ツール」を受け取った利用者の 21.6%が、薬の見直しや医療者への情報共有などへつながった
次に、ケアマネから「服薬相談支援ツール」を配布された後の結果についてご報告します。ツールを受け取った利用者(≒
ツール配布枚数 1179 枚)のうち、医師や薬剤師、ケアマネなどに相談をした利用者は 378 人(32.1%)いました。
このうち、医師に相談したのは 88 人(7.5%)、薬剤師に相談したのは 167 人(14.2%)、ケアマネに相談したのは
291 人(24.7%)でした。


また、相談から薬の見直しや変更、服薬支援、情報共有などにつながった利用者が 255 人(21.6%)いました。具体
的な内訳は、利用者の約 4 割で剤形や薬剤数が変更となり、約 3 割に服薬支援が追加され、約 2 割で薬の種類が変
わっていました。また、ケアマネから医療職や介護職との情報共有を促進することにもつながりました。



[Q19]その相談※※※によって、どのような結果になりましたか?(複数回答)
(n=117)
0% 20% 40% 60% 80% 100%

薬の種類が変わった 23.1


薬の剤形が変わった 41.0


薬の数が変わった 41.9


服薬支援が追加された 29.1


医療職との情報共有ができた 41.0


介護職との情報共有ができた 32.5


その他 6.8




※※※「服薬相談支援ツール」を受け取った利用者・家族が医師や薬剤師、ケアマネなどに相談をしたことを指す



今回の取り組みに対する医師・薬剤師の反応についても、ケアマネを通じて聴取することができましたので、その一部をご
紹介します。


「服薬相談支援ツール」を用いた相談に対する医師・薬剤師の反応(一部を抜粋、趣旨を変えない程度に読みやすく改変)
◆医師の反応
・「よく考えられている」「医師、患者双方に分かり易く使い易いね。当院でも利用したい」と評価された。
・相談したところ、医師は利用者の意思を傾聴したうえで、処方の変更や飲むタイミングを変更したり、改めて何の薬な
のかという説明をしたりされていた。
・「服薬に困っていることを知らなかった」「早く相談してくれればよかったのに」「よいきっかけになった」と言っていた。
・このような情報提供に対して、医師から感謝の言葉を頂いた。
◆薬剤師の反応
・「このツールを持参して、初めて相談してくれた」「患者から処方について相談を受ける機会が増えた」「コミュニケーション
が良くなった」「不安に思っていることがわかった」と言っていた。
・今回のことをきっかけにケアマネと薬剤師とで連携が取りやすくなった。
・「訪問による居宅療養に活用できる」と評価された。これをきっかけに、薬剤師の居宅療養管理指導の対象になった
利用者さんがいた。
・「この服薬相談支援ツールを活用することで、現状の服薬状況における課題が明確になり、今後の支援に活かせる」
と評価していた。


さらに、今回の取り組みにより、ケアマネの 77.8%が「介護者の負担が減ったと思う」と回答しました。




[Q20]その相談によって、介護者の負担は減ったと思いますか?
(n=117)

減ったと思わない 分からない 4.3% かなり減ったと
0.9% 思う 9.4%

変わらないと思う
17.1%




減ったと思う
68.4%




※※※Q19 の脚注に同じ



ケアマネから適切な声かけとともに「服薬相談支援ツール」を配布することは、利用者・家族がこれまで訴えることがなかった
服薬の問題を、医師や薬剤師、ケアマネに伝えるきっかけになり、そこから薬の見直しなどにつながることが明らかになりまし
た。


この取り組みが、利用者の嗜好に合った薬や、介護者が服薬介助をしやすくなる薬を、医療従事者と利用者・家族との
対話(shared decision making: SDM)により選択するきっかけとなったのであれば幸いです。


両社は今後も、高齢社会における循環器疾患のサポートおよび医療と介護の連携促進に向けて新たな貢献をすべく検
討して参ります。
■会社概要




トーアエイヨー株式会社:
トーアエイヨーは、「循環器領域を中心に独創的な新薬を通して人々の健康に寄与する」ことを企業理 念に掲げる製薬
企業です。虚血性心疾患、不整脈、心不全等の循環器領域及びその周辺領域の新薬や 付加価値後発品等の研究
開発に取り組み、医療現場で真に必要とされるスペシャリティファーマを目指して、社会に貢献し続けて参ります。
トーアエイヨーの詳細については、(https://www.toaeiyo.co.jp/)をご覧ください。




株式会社インターネットインフィニティー:
全 国 の ケ ア マ ネ ジ ャ ー 10 万 人 が 登 録 す る ウ ェ ブ サ イ ト 「 ケ ア マ ネ ジ メ ン ト ・ オ ン ラ イ ン 」
( https://www.caremanagement.jp/ ) 、 全 国 に リ ハ ビ リ 型 デ イ サ ー ビ ス 「 レ コ ー ド ブ ッ ク 」
(https://www.recordbook.jp/)を展開するなど、健康寿命の延伸に向け、様々なヘルスケアサービスを運営。
介護関係者や介護家族を対象とした調査や、疾患啓発、勉強会の集客支援、資材制作などの情報発信サポートを承
っており、製薬会社や医療機器メーカーの皆様にご活用いただいております。




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