ケアマネジャーをパネルにした要介護高齢者の医薬品独自調査「CMNRメディカル」第16回調査結果

株式会社インターネットインフィニティー
News (コード番号:6545 東証マザーズ)


Release 〒141-0032 東京都品川区大崎 1-11-2

https://iif.jp
ゲートシティ大崎イーストタワー4 階



2020 年 9 月 30 日



ドラッグストアは地域包括ケアシステムの一翼を担えるか?
~期待するケアマネジャーは約 3 割にとどまる~
―ケアマネジャーをパネルにした要介護高齢者の医薬品独自調査『CMNR メディカル』第 16 回―

全国のケアマネジャー9 万人が登録するウェブサイト「ケアマネジメント・オンライン」
( https://www.caremanagement.jp/ ) 、 全 国 に リ ハ ビ リ 型 デ イ サ ー ビ ス 「 レ コ ー ド ブ ッ ク 」
(https://www.recordbook.jp/)を展開するなど、健康寿命の延伸に向け、様々なヘルスケアサービスを運
営する株式会社インターネットインフィニティー(本社:東京都品川区、代表取締役社長:別宮 圭一)は、ケアマ
ネジャーをパネルにした要介護高齢者の医薬品独自調査サービス『CMNR メディカル』にてドラッグストアに関するアン
ケートを実施しました。



■調査概要
調査名:CMNR メディカル(第 16 回) 「ドラッグストアに関するアンケート」
期間:2020 年 9 月 3 日~2020 年 9 月 7 日
調査パネル:「ケアマネジメント・オンライン」に登録する会員ケアマネジャー(居宅介護支援事業所に勤務)
調査サンプル数:396 名
調査方法:WEB アンケート



■調査結果(サマリー)
国は 2025 年を目途に、高齢者が自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう、医療や介護などを含めた
生活支援が包括的に確保される体制「地域包括ケアシステム」の構築を推進しています。これを実現するためには、地域
における医療・介護の関係機関が相互の役割を理解して連携することが求められます。


この流れを受けて、ドラッグストアも地域包括ケアシステムの一翼を担おうとしています。日本チェーンドラッグストア協会では、
「街の健康ハブステーション構想」を掲げ、ドラッグストアを地域の健康推進のプラットホームにしていこうと取り組んでいます。
また、日本薬剤師会でも、地域住民による主体的な健康の維持・増進を支援しようと「健康サポート薬局」を推進してい
ます。


このようなドラッグストアの取り組みや存在意義を最大限に高めるためには、介護従事者からの理解や信頼は欠かせませ
ん。そこで本調査では、全国のケアマネジャーを対象に、地域包括ケアシステムにおけるドラッグストアの評価に関するアンケ
ートを実施しました。
その結果、地域包括ケアシステム実現においてドラッグストアに期待しているケアマネジャーは全体の約 3 割にとどまってお
り、多くのケアマネジャーが、ドラッグストアの取り組みを知らないことが分かりました。


一方で、「街の健康ハブステーション構想」や「健康サポート薬局」などを知っているケアマネジャーほど、ドラッグストアへの期
待が高いことも明らかになりました。ドラッグストアが進めている取り組みについてのケアマネジャーの認知度が高まれば連携
が促進され、地域包括ケアシステムの構築に資すると考えられます。


今後は介護従事者に向けても、地域包括ケアシステム構築におけるドラッグストアの役割についての情報発信に力を入れ
て、その理解を広げることが望まれます。



■調査結果
Q 地域包括ケアシステムを実現させるうえで、ドラッグストアにはどのくらい期待していますか?

地域包括ケアシステムの実現において
ドラッグストアに期待しているケアマネジャーの割合


全く期待していない とても期待している
5.3 % 4.5 %


少し期待している
あまり期待していない
29.8 %
18.7 %



どちらともいえない
41.7 %


地域包括ケアシステムを実現させるうえでのドラッグストアへの期待度を尋ねたところ、ドラッグストアに期待しているケアマネ
ジャーは全体の約 3 割にとどまることが分かりました。期待していないケアマネジャーは約 2 割でした。


Q「健康サポート薬局」や「街の健康ハブステーション構想」など、ドラッグストアが地域の健康に関する課題を解決する
ために新たな取り組みをしていることを知っていますか?
ドラッグストアが推進する取り組みを
知っているケアマネジャーの割合

取り組みの内容まで知っている
1.5 %

取り組みの概要はなんとなく
知っている
14.9 %



知らない 名前は聞いたことがある
61.4 % 22.2 %




「健康サポート薬局」や「街の健康ハブステーション構想」などの取り組みについて知っているか尋ねたところ、ほとんどのケア
マネジャーが、その取り組みを知らないということが明らかになりました。
「内容まで知っている」「概要はなんとなく知っている」の回答は、合わせてわずか 16%と少なく、6 割以上のケアマネジャー
は名前も知らないのが現状のようです。


Q どんなサービスがあれば、担当利用者にそのドラッグストアの利用を勧めたいと思いますか?


該当サービスがあるドラッグストアを
利用者に勧めたいと思うケアマネジャーの割合
0 10 20 30 40 50 60 70 80 (%)

配送サービスがある

利用者宅への訪問をしている

座れる場所がある

地域住民向けのイベントをやっている

健康相談ができるコーナーがある

地域活動に参加している

健康サポート薬局などに認定されている

その他

何があっても勧めたいと思わない
要介護高齢者の生活を支えるケアマネジャーにとって、利用者に合った有用なサービスを勧めることも役割の一つです。
そこで、ケアマネジャーはドラッグストアのどんなサービスを評価しているのか聞いてみました。
利用者に勧めたくなるドラッグストアのサービスとして最も多かった回答は、「配送サービス」74.5%、次いで「利用者宅への
訪問」55.3%、「座れる場所がある」46.5%となった一方で、「健康サポート薬局などに認定されている」は 26.0%と最
も低い結果となりました。地域包括ケアシステムを睨んだドラッグストアの取り組みへの評価は、現状では高くないと言える
でしょう。


Q セルフメディケーションとは何か説明できますか?


「セルフメディケーション」が説明できる
ケアマネジャーの割合

できる
全くできない 8.8 %
18.2 %


たぶんできる
29.5 %
あまりできない
43.4 %




また、ドラッグストアの重要な役割の一つにセルフメディケーションの推進があります。その概念をケアマネジャーが知っている
のか尋ねたところ、自信をもって「できる」と回答したケアマネジャーは、わずか 8.8%と少なく、全体の 6 割以上がセルフメデ
ィケーションを説明できないことが明らかになりました。ドラッグストアへの期待の低さの背景には、セルフメディケーションに対
する理解の低さがあるのかもしれません。


Q 「健康サポート薬局」など、ドラッグストアが地域の健康に関する課題を解決するために新たな取り組みをしているこ
とを知っていますか?
Q 地域包括ケアシステムを実現させるうえで、ドラッグストアにはどのくらい期待していますか?
取り組みの認知度ごとに見た
ドラッグストアに期待しているケマネジャーの割合
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%


取り組みの内容まで
知っている


取り組みの概要は
なんとなく知っている



名前は聞いたことがある



知らない



とても期待している 少し期待している どちらともいえない
あまり期待していない 全く期待していない

このように、多くのケアマネジャーが、ドラッグストアの取り組みを認識しておらず、セルフメディケーションに対する理解すら足り
ていないのが現状のようです。
しかし、これらについて理解の深いケアマネジャーほど、地域包括ケアシステムの実現におけるドラッグストアの役割に期待し
ていることが明らかになりました。
このことから、ケアマネジャーへの知識啓発や情報発信によって、地域包括ケアシステムにおけるドラッグストアの役割につい
ての理解が広がり、地域単位での高齢者の生活支援が進むと考えられます。


※具体的な項目や結果は調査レポートに記載しています。



■調査レポート販売のご案内
本調査結果を、詳細レポートとして 9 月 30 日より販売いたします。
上記掲載以外にも、
・利用者にセルフメディケーションを勧めたいと思っているケアマネジャーの割合
・セルフメディケーションを勉強したいと思っているケアマネジャーの割合
・セルフメディケーションのために利用者が払えると思われる金額
・ドラッグストアは、利用者の外出先として行きやすい場所だと思っているケアマネジャーの割合
・ドラッグストアを利用している要介護高齢者の割合
・要介護高齢者によるドラッグストアの利用の仕方
・要介護高齢者によるドラッグストアの利用頻度
等の内容が、収載されています。



■ケアマネジャーへの情報提供(PR)のサポート
弊社では、全国のケアマネジャー9 万人が登録するウェブサイト「ケアマネジメント・オンライン」を運営しています。これを活
用して、ケアマネジャーを対象とした情報発信のサポートを承っております。また、郵送・FAX などを用いた情報発信や、調
査パネルを用いた効果測定も行うことが可能です。これまでに、製薬会社をはじめ各種企業に情報発信の場としてご利用
いただいております。


調査レポートやケアマネジャーへの PR の詳細、価格につきましては、下記窓口までお問い合わせください。


■お問い合わせ窓口■
株式会社インターネットインフィニティー Web ソリューション部(担当:酒井)
TEL:03-6697-5505 FAX:03-6779-5055 MAIL: ssakai@iif.jp


■CMNR メディカルについて■
『CMNR(CareManager Network Research)メディカル』は、医療と介護連携のキーマンであるケアマネジャーをパ
ネルとした調査サービスです。複数の医療機関を受診することが多い要介護・要支援高齢患者の処方薬や、服薬管理
状況など、医師や薬剤師をパネルとした調査ではなかなか把握しにくい医薬品使用の実態を調査できます。
専門サイト「ケアマネジメント・オンライン」に登録する、日本のケアマネジャー20 万人のうち 5 割に相当する 9 万人のネット
ワークを『CMNR メディカル』では活用しています。
※ケアマネジャー(介護支援専門員)は、適切な介護サービスを受けられるように高齢者とその家族の支援をしており、
医療と介護の連携の要を担っています。


■調査のご依頼について■
「ケアマネジメント・オンライン」では、『CMNR メディカル』をはじめ、ケアマネジャーを対象にした様々な調査を常時行い、企
業やメディア、行政などにお届けしています。今後調査を実施してほしい疾患や医薬品のリクエスト等ございましたら、下記
窓口までお気軽にお問い合わせください。


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・「ケアマネジメント・オンライン」調べ、と明記ください。
・WEB 上での引用に際しましては、「ケアマネジメント・オンライン」に https://www.caremanagement.jp/へのリンク
付与をお願いいたします。


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