セネガル共和国ダカール港の岸壁改修工事で「ジャイロプレス工法」がODA案件として採用

News Release GKN19NW009JA

2019 年 5 月 29 日


セネガル共和国ダカール港の岸壁改修工事で
「ジャイロプレス工法®」が ODA 案件として採用
~アフリカ大陸で初受注。工法提案から材料・施工をパッケージで提供~

株式会社技研製作所(本社:高知市、代表取締役社長:北村精男)のグループ企業である株式
会社技研施工(本社:高知市、代表取締役社長:大平厚)は、西アフリカにあるセネガル共和
国のダカール港で「ジャイロプレス工法」による岸壁の改修工事を ODA(政府開発援助)案
件として材料・施工のパッケージで受注、本年 7 月末より着工の予定です。

アフリカ大陸最西端に位置するセネガルの首都ダカールは、西アフリカ内陸国への玄関口
であり、かつてのパリ・ダカール・ラリーの終着点としても知られる都市です。ダカール港
の内陸国向け経由貨物の年間取扱量は 2015 年からの 7 年間で約 1.7 倍に増えると予想され
ている一方で、それを扱う第三埠頭は老朽化が著しく、陥没や沈下などによって安全な荷役
に支障が出ていることに加え、岸壁の水深が浅いため大型船舶が寄港できない状態となって
います。そこで、この ODA では第三埠頭の改修を行い、安全かつ効率的、衛生的な荷役の実
現と、ダカール港を経由する隣国マリ向け物流の拡大を図ることとしています。

本 ODA 案件にあたっては、長崎港をはじめとする国内での「ジャイロプレス工法」による
岸壁改修工事の実績を基にした工法提案とともに、海外では初となる材料供給と施工をパッ
ケージ化した提案を行い、特に以下の点が高く評価され採用に至りました。
① 大型の作業船が不要なため、工事中も船舶の接岸・荷役が可能であること
② 近接施工による既存構造物への影響が極めて小さいこと
③ 硬質地盤においても補助工法(砂置換等)を必要とせず鋼管杭圧入が可能なこと
加えて背面盛土流出防止用の継手部材(小口径鋼管杭)も圧入施工が可能なこと
④ 質の高い日本の建設技術であること

本工事では、「サイレントパイラー F401-G1200」の 2 台同時施工で、φ1000mm の鋼
管杭 299 本とφ318.5mm の小口径鋼管 299 本を回転切削圧入することにより、延べ 7 ヶ
月の短工期で施工し、港湾機能の迅速な向上を図ります。また必要な杭材約 2800ton の供給
については技研施工が、グループ企業である J Steel Group Pty Limited を通して調達を行う
パッケージでの受注となっています。技研施工がアフリカ大陸で圧入工事を受注するのは今回
が初となります。

技研グループでは、長期ビジョンとして「海外での売上比率を全体の 7 割とする」という
目標を掲げて活動しており、経済成長の著しい西アフリカでの今回の案件は、世界の港湾整
備需要に対し当社工法の優位性を広くアピールするとともに、工法提案から構造物の材料供
給と施工をパッケージ化して提供する海外での初めてのモデルケースとなります。
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ダカール港での「ジャイロプレス工法」による施工イメージ図




長崎港での岸壁改良工事(平成 29 年 9 月~平成 30 年 3 月)
本 ODA 案件と同様に「ジャイロプレス工法」により鋼管杭と小口径鋼管を圧入し、
岸壁の改良工事を行った。
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■ 事業概要
• 事業名 : ダカール港第三埠頭改修計画
• ODA の種類 : 無償資金協力
• 工事場所 : セネガル共和国ダカール州ダカール県
• 発注者 : ダカール港湾公社 (Port Autonome de Dakar:PAD)
• 元請業者 : 東亜建設工業株式会社
• 施工者 : 株式会社技研施工
• 全体工期 : 2019 年 1 月 11日 ~ 2021 年 5 月31日(29 ヵ月)
• 圧入工工期 : 2019 年 7 月末 ~ 2020 年 6 月末(内延べ 7 カ月間)




お問い合わせ先:

株式会社 技研製作所 経営戦略部 情報企画課

TEL:088-846-6783(平日 8:00~17:00) E-mail:info_plan@giken.com
【高知本社】高知県高知市布師田 3948 番地 1

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