3Dレーダ探査システムについて

平成 28 年 11 月 22 日
各 位
会 社 名 株式会社土木管理総合試験所
代 表 者 名 代表取締役社長 下 平 雄 二
(コード番号:6171 東証第一部)
問合せ先 取締役管理部門長 掛 川 明 彦
(TEL. 026-293-5677)

路面下の空洞・埋蔵物・舗装体の劣化箇所等を診断することが可能な
3Dレーダ探査システムについて

近年、道路の陥没が全国で多発しています。JR博多駅付近で起きた陥没事故は地下鉄
工事が原因でありましたが、国土交通省によると、平成 27 年度には下水道の老朽化による
ものとみられる道路陥没が約 4,000 件発生しており、下水道管や道路、トンネルなどイン
フラの老朽化に対応するための点検・修繕業務の必要性は全国的に高まってきておりま
す。


当社では、電磁波レーダを用いて路面下の空洞や埋蔵物、舗装体の劣化箇所を探査する
技術を車両に搭載し、安全・スピーディ・高精度に非破壊で空洞の早期発見・早期対策を
可能にする高速移動型3Dレーダ探査車「ロード・スキャン・ビークル」を使用した業務
をおこない、今後もインフラの維持管理に貢献していきます。
以上
R.S.V(ロード・スキャン・ビークル)各種設備

アンテナ部 GPS 回転灯
総数 29 の送受信アンテナが並列して構成される。 複数の人工衛星から位置 LED 表示板
従来の 29 断面分に相当するデータ量を一度に高 情報を取得し補正を行う 他の交通整備車両と同様に、探査
速(時速 100km 程度)で取得できるため、探査効率 ことで、1~10cm 精度で 走行中に他の一般車両に対して注
が飛躍的に向上。 探査箇所の特定が可能。 意を促すために設置。走行しなが
より多くの反射波を受信するために開放的な形 らの探査になるので交通規制を最
状をしているが、電波の漏えいなどの環境面や安 小限に抑えることが可能。
全性に対して問題はない。
当社ではデータ精度の向上や電波漏えい防止を ※既に関係する各公的機関に使用
目的として、念をおしてアブソーバーを取り付け 許可を申請済み。
ている。

車両
HUMMER H1(通称ハマー)米国車
普通車に分類されるが、車体幅が大
型車のそれと同程度あるのが特徴。
アンテナ幅(約 2.4m)を日本の車道
幅や鉄道の建築限界を極力カバー
できるように合わせようとすると、
日本の普通自動車では収まりきら
ない。
【参考資料】
■3Dレーダ探査概要
電磁波レーダを用いて路面下の空洞・埋設物・舗装体の劣化箇所等を探査する技術です。

■Road Scan Vehicle(ロード・スキャン・ビークル)
3Dレーダ探査システムを搭載した探査車です。一回の走行で幅 2.1m 分の画像データを一度に取得
し、地中を三次元で把握することができます。また、GNSS 機能※を搭載することで高精度の位置情報を
取得することができます。平成 25 年 10 月4日に、弊社にて商標権を獲得しています。
※GNSS 機能とは、衛星を使用した高性能位置情報取得システム


■従来型地中レーダとの比較
ロード・スキャン・ビークル 従来型地中レーダ
30km/日(調査実績より) 2km/日
工程
⇒長距離・広面積の調査に最適
~80km/h 5km/h
調査速度
⇒高速道路上でも交通規制が不要
1 度の走行で 29 測線分のデータ 1度の走行で1測線分のデータ
データ量
⇒従来型と比較して 29 倍のデータ量
縦断・横断・水平断面図 縦断面図
出力データ
⇒3D表示 平面形状の把握が可能

■3D表示概念
縦断面・横断面・水平断面の3レイヤー表示で地中物を表示します。このため、物標の形状を分かり
やすく確認することが可能になりました。




■株式会社土木管理総合試験所概要
会 社 名 :株式会社 土木管理総合試験所
本社所在地 :〒388-8006 長野県長野市篠ノ井御幣川 877-1
電 話 :026-293-5677
F A X :026-293-6431
U R L :http://www.dksiken.co.jp/
事 業 内 容:土質・地質試験及び解析、非破壊試験・コンクリート調査、住宅基盤の補強工事等

【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社 土木管理総合試験所 物理探査部
〒599-8237 大阪府堺市中区深井水池町 3048
電 話 :072-242-8562
F A X :072-242-8563

6105