金型部品のパンチ工業、JAXAとの共同研究契約を締結

2023年8月4日
各 位
会 社 名 パ ン チ 工 業 株 式 会 社
住 所 東 京 都 品 川 区 南 大 井 六 丁 目 22番 7 号
代 表 者 名 代表取締役 社長執行役員 CEO 森久保 哲司
(コード番号:6165 東証プライム)
問 合 わ せ 先 経営戦略室 広報IR課長 松 田 隼人
TEL. 03-5753-3130



金型部品のパンチ工業、JAXA との共同研究契約を締結

当社は 2023 年8月、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)と当社が所有している接合技
術「P-Bas🄬」を用いたロケットエンジンの一部分の製造技術について調査し、成立性を検討する共同研
究契約を締結しましたので、お知らせいたします。





1.共同研究の背景
ロケットエンジンの一部分に使用される切削加工ができない複雑形状を持つ部品について、当社が所有
している接合技術「P-Bas🄬」を用いた加工法を技術面・コスト面から JAXA へ提案しており、この度、
共同研究として取組むこととなりました。
※「P-Bas(ピーバス:Punch Bonding and sintering)
」は、接合(bonding)と焼結(sintering)の
技術を意味する当社独自の造語
※金属を一体化する技術P-Bas https://www.punch.co.jp/companyinfo/newsData/20221108_news.pdf


2.研究の要旨
(1)耐熱合金に対する接合条件の取得
耐熱合金材料に対する加熱・加圧時間や温度、圧力などの最適条件を確立し、試験などで強度評価を
行います。
(2)歪みの少ない接合方法の検討
「P-Bas🄬」は加圧方向が一方向のため、圧力による位置ずれや歪みが生じる課題を改善する必要
があります。この歪みを改善する方法について、数種類の接合治具を用いて試行し、接合面を形状測定
によって評価を行います。


3.今後の見通し
当社は、今後さらなる発展を遂げる航空宇宙産業の未来に対し、「P-Bas🄬」等の複合材新素材の活
用などで得られた技術を地球上での既存事業や新規事業に活用すること、また、宇宙ビジネス以外の市場
でも活用することで、より社会から必要とされる企業となることを目指します。
当社は、2024 年度を最終年度とする3か年の中期経営計画「バリュークリエーション 2024 Revival」に
おいて、パンチグループの更なる発展を目的に、新技術開発を継続的に推進し、R&D強化に取組んでい
ます。これらの取組みは今すぐに売上・利益に貢献するものではありませんが、超微細加工や精密計測を
要求される航空宇宙関連に取組むことで当社の技術力向上に繋がるものと考えています。
当社は今後も、発展が見込まれる宇宙分野への展開を積極的に進め、事業の成長を図ります。
今後の進捗等は公表すべき事項があれば、速やかに当社ホームページ(http://www.punch.co.jp/)へ掲
載します。
以 上

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