荒川区立第一中学校で特別講義「地盤と防災」を実施しました

PRESS
RELEASE

2016 年 8 月 19 日
地盤ネットホールディングス株式会社


~未来を担う中学生向け「学校の校庭の地盤から防災を考える」特別講義~

荒川区立第一中学校で特別講義「地盤と防災」を実施
講師:地盤ネットホールディングス株式会社 代表取締役 山本 強

地盤ネット総合研究所株式会社 取締役 横山 芳春


“生活者の不利益解消”という正義を貫き、安心で豊かな暮らしの創造を目指す地盤ネットグループが設立した、
地盤ネット総合研究所株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:山本 強)は、2016 年 8 月 18 日 9:00~12:00
荒川区立第一中学校防災部(参加者 19 名)に対して「学校の校庭から地盤と防災について学ぼう」というテーマにて
中学生向けの地盤に関する特別講義教育を実施致しました。

荒川区はレジリエンス(強靭化)社会の実現のため、次世代に向けた活動として中学校に「防災部」を創設されまし
た(この活動によりジャパン・レジリエンス・アワード 2016 グランプリを受賞されています)。地域の防災リーダー
育成など各種活動を行われている東京都荒川区の活動をご支援させて頂くため、地域の中学生に向けて、日々通って
いる学校の校庭から地盤と災害、防災について学ぶことができる特別講義開催の運びとなりました。

1 時間目の座学では、山本社長より地盤業界と創業の経緯について、大切であるにも関わらず重要性が知られていな
い地盤の問題、 「じぶんの地盤アプリ」活用法など、経営者から中学生へのメッセージを伝えました。次に横山取締役
より、地盤と災害の関連性、地盤調査の方法、土質と想定される地盤災害の種類と対策などについて説明しました。

2 時間目は校庭で地盤調査の実演を行い、iGP によるスウェーデン式サウンディング試験を実施し、地盤への貫入状
況について音やスピードを体験し、生徒さんからは「これで地盤の状態がわかるの!?」 「あっという間に進むね!」
などの声が上がっていました。土壌採取の様子を観察するとともに、タッチパネルによる iGP の操作体験も行い、日常
では触れることのできない、地盤調査機械や地中の土質に触れることで、戸建て住宅の地盤調査がどのように行われて
いるか、どのような土が校庭にあるかを体感して頂きました。

3 時間目には、教室でまとめの授業として、採取した土に触れ、匂いを嗅いで、生徒さん一人一人が想定される地盤
災害とその対応策について考え、 班ごとに発表を行いました。地震の際に液状化が想定される土質であることから、「液
状化対策工事を行ったほうがいい」 マンホールの浮き上がりの対策をしたほうがいい」

「 などの意見が出ておりました。
最後に横山から、対策工事などハード面の対策に加えて、被害を想定した避難所、避難ルート策定などソフト面の対策
について指導を行い、縄文時代の海でできた土が校庭の地下にあることを伝えると、驚きの声が上がっていました。

今回、特別講義の好評を受け、今後とも社会に地盤について広く伝えて行く活動を継続してまいります。




■受講した生徒さんからの感想
「今日は地盤について知らないことをたくさん知れて興味が出た。中学校の地盤を知れてよかった」
「普段あまり気にしていなかった地盤のことを知り、安全・危険な地盤があるとわかり、気にしてみようと思った」
「昔は人がやっていた地盤調査が、今はタブレット操作一つで動かせるのがすごいと思いました」
「普段できない経験が出来て良かったです。学んだ知識を将来に活かしていきたいと思います」
「自分の身近な場所の地盤をアプリで調べてみたくなりました」
■特別講義 時間割

区分け 時刻 テーマ 実施主体 実施内容


9:00~9:25 地盤ネットについて 山本社長 地盤業界の経営者より中学生へメッセージ

9:25~9:40 地盤から分かることとその対応 横山取締役 地盤の説明、地盤を作る土質
第1講
住宅建築時に行われる地盤調査について
9:40~9:50 地盤調査の実態 横山取締役
「スウェーデン式サウンディング法」と土質採取

生徒 地盤調査機「iGP」を使った地盤調査実演。
第2講 10:00~10:50 地盤調査・土質採取の実演
地盤ネット 地盤調査の実態、土質採取

11:00~11:20 とりまとめ(ワークシート記載) 生徒 ワークシート記載

地盤災害とその対応策をとりまとめ、
第3講 11:20~11:40 とりまとめ(発表) 生徒
班ごとに発表を実施

11:40~12:00 総括(地史についての答え) 横山取締役 地史を含めた効果確認




■荒川区報道発表

『校庭を掘って防災を考える(8 月 18 日、特別講義「地盤と防災」、第一中学校)』

https://www.city.arakawa.tokyo.jp/keitai/gaiyo/koho/news/20160818.html

http://www.city.arakawa.tokyo.jp/kusei/koho/hodohappyo/20160818.html



なお、今回の講義の様子は、8 月末以降に「荒川ケーブルテレビ」内で放映されるほか、9 月以降には荒川区のホー

ムページでも動画が閲覧できる予定です。




■参考資料:iGP について

【iGP(アイ・ジー・ピー)概要】

現在、戸建て住宅の地盤調査においては、スウェーデン式サウンディング試

験(SWS 試験)が主流となっておりますが、調査時に使用する測定器には、

全自動式、半自動式、手動式など、様々な種類が存在し、その調査方法によ

って異なる調査データが採取されてしまうという課題がありました。また、

調査品質の向上と平準化、また昨今の杭工事で課題となったトレーサビリテ

ィの課題を克服することも求められつつあります。これらに対応すべく、4

月に自動デジタル SWS 試験機、「iGP」をリリースしました。




<本件に関するお問い合わせ先>
地盤ネットホールディングス株式会社広報担当
TEL:03-6265-1834 FAX:03-6265-1804 MAIL:jibanir@jibannet.co.jp

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