AASHTOにおけるCFRPを用いた橋梁設計指針の完成について

各 位 平成 30 年 12 月 26 日
会 社 名 東 京 製 綱 株 式 会 社
代 表 者 取締役社長 浅野正也
(コード番号 5981 東証第1部)
問 合 せ 先 専務取締役総務部長 佐藤和規
(TEL.03-6366-7777)

AASHTO における CFRP を用いた橋梁設計指針の完成について


今般、米国全州道路交通運輸行政官協会(AASHTO)において、CFRP(炭素繊維強化プラス
チック)を緊張材として橋梁に用いる場合の設計指針が承認され、正式に書面化されましたの
でお知らせいたします。当該設計指針が完成したことにより、全米各州で CFCC®を用いた橋梁
桁の設計が可能となり、CFCC®の拡販が期待されます。


※書面化した当該設計指針は AASHTO のウェブストア(https://store.transportation.org/)で
(下は表紙で、当社の CFCC を緊張材として使用した桁が掲載)
購入することができます。
【当社 CFCC 土木事業について】
当社の成長戦略を担う CFCC®(炭素繊維ケーブル)は、送電線と土木の大きく 2 つの事業分
野に分かれています。土木事業では、主にコンクリート橋桁の緊張材に使用されます。CFCC®
は従来使用されている鋼より線と同等以上の強度と錆びない(高耐食性)という特性を持って
おり、橋梁の長寿命化によりライフサイクルコストを低減することができます。
土木事業のターゲットとなる地域は主に北米ですが、米国では約 60 万の橋梁が建造されてお
り、その内 20 万強が建造後 50 年を経過、構造的及び機能的に欠陥があるとされる橋梁は、全
体の 25%(15 万橋)あるとされています。特に、降雪量が多く融雪剤が大量に使用される北部
地域や沿岸部では塩害によって橋梁内部の鋼より線が腐食し、橋梁桁の劣化が問題となってい
ます。当社はこのような地域で橋梁架け替え時の緊張材として CFCC®を普及するべく営業活動
を展開しております。米国のミシガン州、オハイオ州、バージニア州、ノースカロライナ州、
フロリダ州の5州では既に実績があり、ミシガン州においては、ローレンス工科大学主導のも
と橋梁の設計指針案が作成され、既に州運輸局での実用化が始まっています。また、コンクリ
ート橋桁の緊張材だけではなく、コンクリート杭の用途としてもバージニア州及びフロリダ州
で実績があり今後の需要の拡大が見込まれます。
生産拠点としては 2016 年に米国・ミシガン州で工場を設立し、地産地消のニーズに対応でき
る体制を整えております。
以上

3236