リチウムイオン二次電池の再資源化について

2017 年 7 月 13 日
各位
会 社 名 住友金属鉱山株式会社
代表者名 代表取締役社長 中里 佳明
(コード番号 5713 東証第 1 部)
問合せ先 広報 IR 部 元木 秀樹
(TEL. 03-3436-7705)


リチウムイオン二次電池の再資源化について

住友金属鉱山株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 中里佳明) は、熱処理
等で予め無害化された使用済みのリチウムイオン二次電池、またはリチウムイオン二次
電池の製造過程で発生する中間物から、含有される銅およびニッケルを回収し、これら
を再資源化することを日本で初めて実用化いたしました。


リチウムイオン二次電池はニッケル水素電池と比較すると有価金属の含有量が低く、
再資源化の採算性が悪いため、経済的に有価物を回収することが困難でした。当社は東
予工場(愛媛県西条市)の乾式銅製錬工程とニッケル工場(愛媛県新居浜市)の湿式ニ
ッケル製錬工程を組み合わせた処理フローを確立し、原料中の不純物濃度を的確に管理
することにより、国内で唯一銅およびニッケルを回収することに成功いたしました。
特に、回収されたニッケルは磯浦工場(愛媛県新居浜市)で硫酸ニッケルから二次電
池の正極材料に加工され、日本で初めて廃リチウムイオン二次電池からの“電池 to 電
池”の再資源化を実現いたしました。


今回、リチウムイオン二次電池を再資源化することにより、国内において持続可能な
循環型社会の形成をより一層進めるとともに、世界的な資源枯渇に対応する資源循環の
推進強化に繋がるものと期待しています。


【ご参考】再資源化の流れ


住友金属鉱山
東予工場+ニッケル工場 硫酸
銅は電気銅として回収 ニッケル
ニッケルは硫酸ニッケルとして回収




前処理※済み 磯浦工場
廃リチウムイオン 電池メーカー リチウムイオン
電池材料
各社様 二次電池材料
二次電池 を製造


※前処理=熱処理等による無害化処理



以 上

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