新商品「オセール」が川崎市案件での採用決定 非開削工法の水道管工事現場での作業負荷を革新的に軽減

報道関係各位
2019 年 6 月 26 日
日本鋳鉄管株式会社



新商品「オセール」が川崎市案件での採用決定
非開削工法の水道管工事現場での作業負荷を革新的に軽減


日本鋳鉄管株式会社(社長:日下修一)は、このたび、非開削の水道管工事現場での作業負荷
を革新的に軽減する「推力伝達バンド」を開発・商品化し、川崎市の案件(*1)での採用が決定
いたしました。
「推力伝達バンド」は、鉄道、交差点、河川横断等、開削工事が困難な箇所で行う
非開削工法で管路を布設する際に、耐震性能を維持するための治具です。
非開削工法のパイプインパイプ工法は、新設さや管内に耐震型ダクタイル鉄管を挿入していく
工法ですが、耐震性を確保しながらパイプを推し込むための冶具を、狭い立抗内で組立て、装着
する工数が多いことが作業者の大きな負担となっていました。 当社新商品の「オセール」
(*2)は、
組立て不要で、地上でのボルト1本の締め付けだけで冶具装着作業が完了するため、大幅な作業
負荷軽減が可能です(*3)。工事時の推進や地震時の耐震性能等の基本機能を完全に担保しつつ、
1部品、1工程という究極の作業性を実現したものです。

(*1)工事名称:菅馬場3丁目350mm〜100mm配水管布設替工事 [非開削区間150mm×40.8m]

(*2)
1部品構造 組付け済みボルト




キャスター
(*3)
「オセール」は、地上でのボルト1本の締め付けだけで冶具装着
作業完了
地上
作業
推力伝達リング




立坑内 さや管 耐震型ダクタイル鉄管
立坑




推進台車
今後、非開削区間を含む案件(*4)についても、積極的に受注活動を行い、現地作業の効率化・
作業時間の短縮にも貢献して参ります。尚、新商品「オセール」は、小口径の商品化を完了し、
2019年7月1日より正式販売を開始、今後、中口径の仕様検討を行い、サイズ拡大を順次進めて参
ります。

(*4)




開削区間 非開削区間 開削区間


発注区間

(ご参考)推力伝達バンドの機能(*5)
管路は、管の受け側(A)に、差し込み側(B)を挿入し、連結・布設します。その際、管長の±
1%の可動域を設けることにより、地震時の地盤の変動に対して管路が伸縮することで健全な
接続を維持し、耐震性を確保致します。
パイプインパイプ工法により挿入・布設する場合は、圧縮方向の可動域(C)を残しておきな
がら接続・推し込みする必要があります。 「推力伝達バンド」は布設の際の推進力でパイプを推
し込み、隙間を残します。地震の際には、衝撃でその一部をわざと破損させることにより、圧
縮方向の動きの吸収を可能とし管路の健全性を維持します。

(*5)管路の断面図 破損することなく推進力を伝達
推進時 ボルト締付けによる摩擦抵抗で固定
推力伝達バンド ①② 受け側(A)

①受口接合用ゴム輪
②受口接合用ロックリング及びホルダ

差し込み側(B) 圧縮方向の可動域(C)
地震発生時 地震の衝撃で部品の一部をわざと破損させて収縮可能とする
①②




※このリリースに関するお問い合わせ※
日本鋳鉄管株式会社 総務部 服部/青木 TEL 0480-85-1101


ホームページ:https://www.nichu.co.jp/

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