超高感度“MIセンサ”を用いた「磁気マーカシステム」自動運転実証実験開始 ―国土交通省推進「奥永源寺渓流の里」実証実験 同システムで全国初の公道走行―

News Release
2017年11月10日
愛知製鋼株式会社

超高感度“MIセンサ”を用いた「磁気マーカシステム」自動運転実証実験開始
―国土交通省推進の 道の駅「奥永源寺渓流の里」実証実験 同システムで全国初の公道走行―

愛知製鋼株式会社(本社:愛知県東海市、社長:藤岡高広)は、11月11日(土)から17日(金)までの間、
滋賀県東近江市の道の駅「奥永源寺渓流の里」で国土交通省が実施する自動運転サービスの実証実験におい
て、超高感度磁気センサ“MIセンサ”を応用した自車位置を高精度に検出する新技術「磁気マーカシステ
ム」を提供し、社会実装を目指した検証を行う。

今回の実証実験は、国土交通省が進める「中山間地域における道の駅等を拠点とした自動運転サービス」
の一環で、高齢化が進行する中山間地域における人流・物流確保のため、「道の駅」等を拠点とした自動運
転サービスの2020年までの社会実装を目指す取組みである。先進モビリティ株式会社の自動運転バスに“M
Iセンサ”を用いたモジュールを取り付けて実験に供するもので、実際に生活利用されている公道での本磁
気マーカシステムを用いた全国初の実証実験となる。

MIセンサ方式の磁気マーカシステムとは、車両底部に取付けたMIセンサモジュールにより、走路に沿
って敷設した磁気マーカの微弱な磁力から、自車位置を高精度に計測する自動運転支援システムであり、車
両が磁気マーカ上を通過するように舵取り装置を制御する。今回の実証実験にあたり、新たなMIセンサを
開発し、従来の携帯電話用の100倍の高感度化を図った。また、磁気マーカには低磁力かつ安価で環境にも
優しいフェライトプラスティック磁石を採用し、新たに設計した。さらに、本システムでは、走路への磁気
マーカの安価施工が課題となるが、株式会社NIPPO殿と共同で低コスト化に取り組み、専用の施工機械
の開発を進めている。

現在研究されている自車位置推定技術としては、GPSや画像処理技術を用いたものが主流である。しか
しながら、トンネル内や高架橋下などでGPSの電波が取得できないことや、画像処理では夜間や悪天候下
における信頼性が十分でないことが明らかになってきている。磁気マーカシステムはこのような状況下でも
安定して自車位置を特定できる有力な技術であり、他のシステムとお互いに補完することで信頼性を高める
ことができる。

今後は、更なる実証実験を通じて安全な自動走行を支援する
システムとして次世代公共交通システムへの貢献を目指していく。
あわせて、次世代モビリティ・スマート社会に貢献する“MI
センサ”の新用途開発を戦略的に進めていく。
MI センサ




【参考】自動運転サービス実験開始式 概要
1.日 時:2017年11月11日(土) 12時00分から
(実証実験:11月11日(土)~17日(金))
2.場 所:道の駅「奥永源寺渓流の里」 磁気マーカ
(滋賀県東近江市蓼畑町510番地) 30φ×35mm (500 円玉との比較写真)

3.主 催:道の駅「奥永源寺渓流の里」を拠点とした自動運転サービス地域実験協議会
(URL)国土交通省近畿地方整備局リリース
http://www.kkr.mlit.go.jp/road/sesaku/jidouunten/ol9a8v000000a24a-att/a1509589007486.pdf

お問い合わせ先・・・本社/広報部企業広報グループ:052-603-9216

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