切り紙構造とゴムの複合による新しい伸縮配線の開発に関するお知らせ

株式会社朝日ラバー
https://www.asahi-rubber.co.jp/

PRESS RELEASE 〒330‐0801 埼玉県さいたま市大宮区土手町2丁目7番2
TEL:048-650-6051,FAX:048-650-5201

2020 年 1 ⽉9⽇


切り紙構造とゴムの複合により低応⼒で伸⻑し、耐久性に優れた
新しい伸縮配線を開発しました。
-早稲⽥⼤学との共同研究にも活⽤されています-

株式会社朝⽇ラバー(本社:埼⽟県さいたま市、代表取締役社⻑:渡邉陽⼀郎 証券コード
5162)は、切り紙構造とゴムを複合することにより低応⼒で伸⻑し、耐久性と抵抗値特性に優れた新し
い伸縮配線を開発しました。ゴムの復元⼒と⽴体的な構造により、さまざまな配線として活⽤が可能です。
以下、概要をお知らせいたします。



1.当社の開発した新しい伸縮配線の特徴
①独⾃の⽴体構造による低応⼒での伸縮を実現
⽇本の伝統⼯芸である「切り紙」に着想を得て、⽴体的に構造変化するよう加⼯された導電フィルム
の周囲を独⾃のシリコーンゴムで封⽌することで低応⼒での伸⻑と⾼い絶縁性を可能にし、ゴムの復
元⼒で収縮することで⾼い耐久性を兼ね備えた配線を実現しました。
※意匠第 1642470 号取得、特許出願中

<構造イメージ>
シリコーンゴム

導電フィルム

シリコーンゴム




伸⻑前




伸⻑後




-1-
②伸び率に対する抵抗値変化の少ない配線
独⾃の複合化技術により、100%の伸縮試験でも 70 万回の伸縮でほとんど抵抗値が変わらず、電
気特性の安定した接続が可能です。

③⾼い汎⽤性
市販の FPC(フレキシブルプリント配線板)コネクタに接続可能です。さらに配線パターンを変更する
ことにより伸⻑率や配線の⻑さ、チャンネル数をコントロールすることができます。

FPC コネクタ 伸縮配線部




2.標準品仕様
項⽬ 性能
サイズ 110 mm × 20 mm
厚さ 0.5 mm 以下
配線数 4 line
抵抗値 3〜4 Ω / line
接続コネクタ(FPC) 厚み:0.3 mm、6 ピン、0.5 mm ピッチ
永久変形率(50%伸縮) 100 万回:0 %
伸縮耐久性試験(80%伸縮) 100 万回:抵抗値変化なし
伸縮耐久性試験(100%伸縮) 70 万回:抵抗値 10%変化

3.今後の展開
新しい伸縮配線は⽣体センシングの分野での活⽤が⾒込まれます。⼀例として、早稲⽥⼤学と北⾥⼤
学との共同研究で発表された、新しいウェアラブル筋電計測デバイスの⼀部に⽤いられました。※1※2
様々なスポーツにおける計測に活⽤されるほか、ウェアラブルデバイスやロボット、介護などの配線として幅
広い分野での活⽤が⾒込まれます。
※1プレスリリースについて https://www.waseda.jp/top/news/67688(早稲⽥⼤学)
https://www.kitasato.ac.jp/jp/news/20191212-01.html
(北⾥⼤学)
https://www.jst.go.jp/pr/announce/20191212/index.html
(科学技術振興機構)
※2原著論⽂ https://www.nature.com/articles/s41427-019-0183-1(オープンアクセス)

(参考)早稲⽥⼤学との共同研究開発について
学校法⼈早稲⽥⼤学と当社 100%⼦会社の株式会社朝⽇FR研究所は、⽣体分析機器及びその
周辺部材の研究に関する共同研究開発契約を締結し、現在も共同研究を進めています。

問い合わせ先 株式会社朝⽇ラバー
管理本部経営企画部 久保⽥
TEL:048-650-6056

-2-

4715