Cell Innovation Partners, Ltd.によるSymic Holdings, LLCへの出資実行のお知らせ

2019 年 6 月 13 日
各 位
会 社 名 株 式 会 社 リ プ ロ セ ル
代表者名 代 表 取 締 役 社 長 横山 周史
（コード番号：4978）
経 営 管 理 部
問合せ先 吉村 美旋律
シニアマネージャー
（TEL.045-475-3887）


Cell Innovation Partners, Ltd.による Symic Holdings, LLC への出資実行のお知らせ

当社の100％子会社であるRCパートナーズ株式会社と新生企業投資株式会社が共同出資にて設立したCell
Innovation Partners Limitedが、変形性膝関節症の進行抑制効果が期待される細胞外マトリックスをターゲッ
トとした新しい高分子医薬品の開発を行うSymic Holdings, LLC（本社：エメリービル、カリフォルニア州、米
国、CEO：Ken Horne）へ1百万ドル（約1.1億円）の投資を行いましたので、お知らせいたします。
詳細は、下記Cell Innovation Partners Limitedのニュースリリースをご参照ください。




＜CIPニュースリリース＞
Cell Innovation Partners Limited（以下、「CIP」）は、変形性膝関節症の進行抑制効果が期待される細胞外
マトリックスをターゲットとした新しい高分子医薬品の開発を行うSymic Holdings, LLC（以下、「当社」、本
社：エメリービル、カリフォルニア州、米国、CEO：Ken Horne）へ1百万ドル（約1.1億円）の投資を行いまし
た。


当社は、細胞外マトリックスに着目した新しいタイプの医薬品を開発している創薬ベンチャーであり、細胞外
マトリックスに結合するペプチドとグリカンを結合させた高分子化合物「Symic Biomolecule」を創出するプラ
ットフォーム技術を持ち、ペプチドとグリカンの種類を変えることで様々な種類のSymic Biomoleculeを作るこ
とができます。


このプラットフォーム技術を用いて開発された「SB-061」は変形性膝関節症の進行抑制効果が期待されてお
り、すでに欧州でPhase 2aを完了し、2019年後半に米国・欧州でPhase 2bを開始する予定です。


健康な人の膝では、膝関節でクッションの役割を果たす膝軟骨が膝関節の働きで重要な役割を果たしていま
す。変形性膝関節症では、慢性的な炎症によって膝軟骨がすり減り、それが進行すると膝軟骨が構造的に変形
し、それによって痛みが発生し、最終的に人工膝関節の手術が必要になります。米国での患者数は約2,700万人
と推計されており、高齢化の進行により患者数は今後さらに増加すると予測されていますが、現在は鎮痛剤に
よる対処療法しか存在せず、変形性膝関節症の膝軟骨の変形を治療する方法はありません。


当社が開発中のSB-061は、鎮痛効果と膝軟骨の損傷進行抑制効果の2つの作用機序を持つことが特色です。細胞
外マトリックスが損傷すると放出される炎症を促進する断片に結合することで炎症を抑制し、炎症による膝の
痛みを抑えるとともに、膝軟骨の損傷進行を抑制し、人工膝関節手術の必要性を減らす効果が期待されていま
す。

---

上記以外の疾患への応用として、当社の2号パイプライン「SB-030」は、自家・静脈移植後の血管再狭窄を防ぎ
自家・静脈移植の成功率を向上させる効果が期待されており、すでにオーストラリアでPhase 1/2aを完了し、
2020年に米国でPhase 3を開始する予定です。


CIPでは、当社に対し、日本での事業パートナー開拓など事業開発支援を通じて成長を支援するとともに、引き
続き再生医療ベンチャーへの資金供給を行うことによって、再生医療の実用化に貢献してまいります。


Symic Bio, Inc.の概要：
設立： 2012年
事業内容： 高分子医薬品の開発
本社所在地： エメリービル、カリフォルニア州、米国
CEO： Ken Horne
URL： http://www.symic.bio


Symic Bioの変形性膝関節症を対象としたPhase 2a治験計画概要：
URL： https://clinicaltrials.gov/ct2/show/study/NCT03231280?term=Symic+OA&rank=2




【CIP ニュースリリース原文】
http://www.cell-ip.com/images/190612_SymicBio_Jp.pdf


以上

---