「Gomez地方銀行サイトランキング2020」の発表について

2020 年 11 月 24 日
各 位
会社名 モーニングスター株式会社
(コード番号 4765)
(上場取引所 東京証券取引所 第一部)
代表者 代表取締役社長 朝倉 智也
開示責任者 取締役管理部長 小川 和久


「Gomez 地方銀行サイトランキング 2020」の発表について
~横浜銀行が総合第 1 位を獲得!~

中立的な第三者としての立場から E コマースや各種ウェブサイトの客観的な評価・比較を行うモー
ニングスター株式会社(以下、当社)は、 「Gomez 地方銀行サイトランキング 2020」を Gomez のウェ
ブサイト(https://www.gomez.co.jp/)で発表しました。

インターネット利用の一般化を背景に、事業運営におけるウェブサイトの重要度は高まっていま
す。更に、加速度的なスマートフォンの普及もあり、PC 向けのウェブサイトだけでなく、様々なデ
バイスへの最適化、スマートフォン向けアプリのリリース、ロボアドバイザーを活用したシミュレ
ーションサービス等、ウェブサイトの枠を越えたコミュニケーションチャネルの形成が進んでいま
す。こうした流れは、ウェブサイトでの来店予約に留まらず、ローンや資産運用に関するウェブ面
談に取り組む銀行も見られることから、顧客とのリアルコミュニケーションの取り方にも大きな影
響を与えていると言えるでしょう。SNS を活用して積極的に情報発信やサービス提供を行う銀行等
も増えています。

また、世界的な関心の高まりを背景に ESG 情報の拡充への期待は強く、SDGs への賛同表明を行う銀
行も過半を超えています。

当社は、地域金融の中核を担う地方銀行・第二地方銀行のウェブサイト、とりわけ顧客とのコミュニ
ケーションの起点となるプロモーションサイト (ログイン前の一般ユーザー向けサイト) のユーザビ
リティやコンテンツを評価したランキング調査を毎年実施しており、今回で 9 回目の発表となりま
す。当ランキングでは、 「機能性・使いやすさ」と「商品・サービス情報の充実度」の 2 つの視点か
ら構成される 176 の調査項目により当社のアナリストが評価を行い、総合的に優れた地方銀行サイ
トのランキングを決定します。

「Gomez 地方銀行サイトランキング 2020」総合得点上位 20 サイトは、次のようになりました。





順位 得点 銀行名 前回※ 順位 得点 銀行名 前回※
1位 8.44 横浜銀行 2位 11 位 7.39 第四銀行 10 位
2位 8.38 群馬銀行 6位 12 位 7.37 東京スター銀行 9位
3位 8.31 千葉銀行 1位 13 位 7.35 山梨中央銀行 19 位
4位 8.23 北陸銀行 3位 14 位 7.22 常陽銀行 13 位
5位 8.22 きらぼし銀行 8位 15 位 7.21 富山第一銀行 22 位
6位 8.19 伊予銀行 5位 16 位 7.20 秋田銀行 14 位
7位 8.05 北洋銀行 4位 17 位 7.16 八十二銀行 12 位
8位 7.76 関西みらい銀行 18 位 18 位 7.05 北國銀行 30 位
9位 7.67 大垣共立銀行 57 位 19 位 7.03 武蔵野銀行 20 位
9位 7.67 山形銀行 7位 20 位 7.01 京葉銀行 11 位
※前回は 2019 年 9 月 20 日発表

【カテゴリ別ランキング】

■機能性・使いやすさ ■商品・サービス情報の充実度
順位 得点 銀行名 順位 得点 銀行名
1位 8.89 きらぼし銀行 1位 8.80 横浜銀行
2位 8.67 伊予銀行 2位 8.33 群馬銀行
2位 8.47 千葉銀行 3位 8.15 千葉銀行
4位 8.46 北陸銀行 4位 7.99 北陸銀行
5位 8.42 群馬銀行 5位 7.98 北洋銀行

【上位サイトの特徴】

「Gomez 地方銀行サイトランキング 2020」の総合 1 位は、「横浜銀行」となりました。昨年の総合 2
位から総合 1 位に躍進する結果となりました。総合スコアは 8.44 点を獲得し、カテゴリ別では、 「機
能性・使いやすさ」で 7 位、 「商品・サービス情報の充実度」で 1 位となりました。
年金、 相続や外貨預金等の投資性商品に関するコンテンツを幅広く展開しており、 預金商品や住宅ロ
ーンに関するマネー・シミュレーション機能も提供しています。また、LINE アカウントを活用した
年金や老後資金に関するシミュレーションサービスも行っています。更に、グループ全体で SDGs へ
の賛同表明を行い、具体的な取り組みの記載に留まらず、動画やブックレットの掲載も行う等、大変
充実した情報発信内容となっています。 社会的な関心の変化に柔軟に対応し、 常に新しい情報や技術
を積極的に取り入れているウェブサイトと言えるでしょう。

総合第 2 位は「群馬銀行」となりました。カテゴリ別では、「機能性・使いやすさ」で 5 位、
「商品・
サービス情報の充実度」で 2 位となりました。細やかなサイト改良を重ねて、昨年の総合 6 位から大
きく順位を上げる結果となりました。
トップページの冒頭、ユーザーがまず目にする位置に、各種キャンペーンや年金試算に関する新た
なシュミレーションサービス等をスライドショーで提示し、アピールしたい新鮮な情報を前面に打
ち出すことに成功しています。また、ローンや資産運用等について相談できる「相談予約サービ
ス」に関するメニューがトップページに掲載されており、リアル店舗での相談を希望するユーザー
には非常にわかりやすい動線となっています。「相談予約サービス」は、相談内容に応じて幅広い
店舗・ローンプラザを対象とし、予約手続きもウェブ上で完結します。


また、同じくトップページに掲載されたチャット機能も利便性が高い新機能となっています。この
ように、新鮮な情報や利便性の高い機能をトップページにわかりやすく掲載することで、ユーザー
にとって使いやすい魅力的なサイトとなっています。

総合第 3 位は「千葉銀行」となりました。カテゴリ別では、
「機能性・使いやすさ」「商品・サービス
情報の充実度」共に 3 位となっています。
デザインやアクセシビリティにおいて、 昨年に引き続き高い評価を得ています。マウスカーソルを対
象情報に重ねると色彩反転する等の見やすいデザインの採用や、 金利・手数料等の参考情報への動線
確保といった工夫により、 見やすく使いやすいウェブサイトを達成しています。利用するユーザーに
とって、 サイト内検索の機能性や入力フォームのサポート機能等、 使いやすい細やかな配慮も行き届
いています。 ローン商品や投資性商品の解説やシミュレーション機能も充実しており、総合的にユー
ザー目線に立った使いやすく充実したウェブサイトと言えます。

【全体的な傾向】

地方銀行・第二地方銀行(以下「地銀等」
)におけるウェブサイト改善の動きは引き続き活発で
す。

マルチデバイス化の流れを受けて、トップページのスマートフォン最適化はほぼ全行が達成してい
ます。しかしながら、スマートフォン最適化されたウェブサイトの情報量が PC サイトと同等とな
っている地銀等は、昨年に引き続き全体の 4 割に留まっています。ウェブサイトの表示速度の向上
や視認性や操作性を向上させるためのデザインの改良については、各行の継続的な取り組みによっ
て全体的な達成率は上昇傾向にありますが、マルチデバイス化対応についてはまだ改善の余地が大
きくある分野と言えます。

世界的な関心の高まりを背景に、従来の CSR や社会貢献に関する情報だけでなく、SDGs への賛同表
明を掲載する地銀等も 5 割を超えました。

今年の大きな注目点としては、顧客コミュニケーションにおけるウェブサイト等の活用方法の多様
化が挙げられます。ウェブサイトにおいて、ロボアドバイザーによる投資シミュレーションを筆頭
に、ライフプラン、年金やローン等のシミュレーション機能の拡充は年々進んでいますが、こうし
たシミュレーション機能の提供や商品説明に留まらず、投資や資産運用、資産形成に関する読み物
記事やブログを提供する地銀等も 3 割近くに達し、LINE 公式アカウントで情報発信を行う地銀等は
既に 6 割を超えています。更に LINE アカウントを通じてシミュレーションサービスを提供する
等、SNS の活用の仕方も広がりを見せています。現在は約1割が導入しているヘルプやサポートの
ためのチャット機能については、今後は導入する地銀等が増えていくと思われます。

また、地銀等の約 4 割が、ウェブサイトにおいて来店予約サービスを提供しています。新型コロナ
ウイルス対策としても、不要な混雑や接触を避けてローンや資産運用等について相談ができる来店
予約サービスは、利便性だけではなく安心感もあり、今後の普及が期待されます。但し、現時点に
おいては、来店予約サービスは機能としてあるものの、予約できる店舗が非常に限定的であった
り、予約がウェブサイトでは完結せずに電話確認が必須だったりと、サービスの範囲や内容は導入
行においても大きな隔たりがあります。一方で、先進的な銀行においては、ウェブ上の面談予約だ
けではなく、面談そのものをウェブ上で実施しています。

今後は、シミュレーション機能、チャット機能といった新しいツールの導入、LINE 等の SNS アカウ
ントの活用等の推進を図ると共に、来店予約機能の拡充等を用いたリアル店舗での顧客とのコミュ



ニケーションの効率化や利便性向上のためにウェブサイトを一層活用していくことが期待されま
す。




【調査概要】

調査期間  2020 年 9 月 1 日~2020 年 11 月 1 日
 ランキング結果は 11 月 1 日までの各社サイトに基づいています。
調査対象  地域金融の中核を担う地方銀行と第二地方銀行(協会会員行)を対象とします。
調査範囲  ログイン前の一般ユーザー向けプロモーションサイトを評価対象とします。
 ログイン後のインターネットバンキングサービスは評価対象外となっています。

【評価方法】

本調査では、 「機能性・使いやすさ」
「商品・サービス情報の充実度」の 2 つの切り口から設定され
た 174 の調査項目に基づいて当社のアナリストが調査を行います。主な評価内容は以下のとおりで
す。
カテゴリ名称 評価内容
ウェブサイトの使いやすさを評価するカテゴリです。 (1)メニューと
機能性・使いやすさ ナビゲーション、(2)コンテンツの使いやすさ、(3)デザインとアク
セシビリティ、(4)安定性と信頼感、
(5)情報検索とユーティリティ
機能などが評価のポイントとなります。
なお、「安定性と信頼感」の評価項目のうち、セキュリティ関連の
調査は株式会社ブロードバンドセキュリティが担当しております。
ウェブサイトの情報量を評価するカテゴリです。 (1)インターネット
商品・サービス情報の充実 サービス情報、 (2)貯蓄性商品に関する情報、(3)投資性商品に関す
度 る情報、(4)ローン商品に関する情報、(5)会社・店舗・ATM 情報な
どが評価のポイントとなります。




【本件に関するお問い合わせ】

モーニングスター株式会社ゴメス・コンサルティング事業部 森澤
電話:03-6229-0810 FAX:03-3589-7963 E メール:gomez-info@morningstar.co.jp




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