眼科在宅・遠隔医療モニタリングデバイス「PBOS」の臨床試験実施に対する承認を研究倫理審査委員会より取得

2018 年3月 12 日

各 位
会社名 窪田製薬ホールディングス株式会社
代表者名 代表執行役会長、社長兼最高経営責任者
窪田 良
コード番号 4596 東証マザーズ
問合せ先 シニア・ディレクター
マイケル 長谷川
(TEL:03-6550-8928(代表)


眼科在宅・遠隔医療モニタリングデバイス「PBOS」の臨床試験実施に対する承認を
研究倫理審査委員会より取得

窪田製薬ホールディングス株式会社(以下「当社」)は、当社 100%子会社のアキュセラ・インク
(米国)が開発する在宅・遠隔医療モニタリングデバイスである超小型モバイル OCT*1「PBOS」
(Patient Based Ophthalmology Suite)の開発に関し、研究倫理審査委員会(IRB: Institutional
Review Board)*2より米国で臨床試験を実施する承認を得ましたのでお知らせいたします。

この度の臨床試験では、デバイスの試作機を用いて各機能を検証します。約 10 人の健常者と約
30 人のウェット型加齢黄斑変性や糖尿病網膜症など血管新生を伴う網膜疾患患者の網膜の状態を
PBOS で測定を実施し、その精度と解像度を評価します。健常者のグループは1日目と最終日の 35
日目に、患者グループは1日目、30 日目、最終日の 35 日目に測定します。この臨床試験で得られ
たデータに基づき、超小型 OCT 装置の完成に向けた最終段階の開発を進めていく予定です。

医療機器の開発は、臨床試験を通して医療機器としての安全性や性能を確認しながら、製品化に
向けて改良を進めてゆくため、上市の確実性が高いのが特徴です。同時に、第1相から第3相と長
期に渡る臨床試験で仮説を検証する必要がある薬剤の開発と比べ、臨床試験も含めた開発期間は大
幅に短くなります。

眼科医であり、当社の代表執行役会長、社長兼最高経営責任者である窪田良博士は、 「当社は、
治療効果を高めるソリューションに繋げるための医療デバイスとして PBOS を開発しています。網
膜疾患の進行を抑える手段としての位置づけを目指すべく、臨床試験を開始できることを嬉しく思
います。何より、患者さんが積極的に治療に参加できることが長期的な治療には大事なことですの
で、実現に向けて開発に取り組んでまいります。 」と述べています。


PBOS について
高齢化が進む中で、今後はインターネットの普及に伴って在宅や遠隔医療分野が充実することが
見込まれます。重度の網膜疾患においては、1ヶ月あるいは2ヶ月ごとに繰り返し薬剤を眼内注射
で投与することが多く、最適なタイミングでの治療の実現が課題になっています。こうした背景か
ら、当社では、ウェット型加齢黄斑変性や糖尿病黄斑浮腫等の血管新生による網膜疾患患者が、在
宅あるいは遠隔で網膜の状態を測定する検査デバイスとして超小型モバイル OCT (光干渉断層計)を
開発しています。インターネットを介して、網膜の構造や視力の変化といった病状の経過を、医師
が遠隔で診断できるシステムを確立することにより、個々の患者さんに最適な眼科治療を実現し、
目の健康維持を目指します。


-1-

*1:OCT(optical coherence tomography)は光干渉断層計という網膜の断層画像を撮影する検査
機器のことで、網膜疾患や黄斑部の病変の診断で使われます。
*2:研究倫理審査委員会(IRB: Institutional Review Board)とは、医学・薬学の専門家と非
専門家、医療機関や製品を開発する企業との利害関係を持たない外部委員から構成され、実施され
る臨床試験を科学的ならびに倫理的観点から審査し、被験者の権利と安全を守ることを主な役割と
する審査委員会です。

以上



窪田製薬ホールディングス株式会社について
当社は、世界中で眼疾患に悩む皆さまの視力維持と回復に貢献することを目的に、イノベーショ
ンをさまざまな医薬品・医療機器の開発及び実用化に繋げる眼科医療ソリューション・カンパニー
です。当社 100%子会社のアキュセラ・インク(米国)が研究開発の拠点となり、革新的な治療薬・医
療技術の探索及び開発に取り組んでいます。当社独自の視覚サイクルモジュレーション技術に基づ
く「エミクススタト塩酸塩」において糖尿病網膜症およびスターガルト病への適応を目指し研究を
進めております。また、白内障や老視(老眼)の薬物治療を目的としたラノステロール類縁低分子化
合物の研究開発、そして網膜色素変性における視機能再生を目指す遺伝子療法の開発を実施してお
ります。同時に、糖尿病黄斑浮腫、ウェット型加齢黄斑変性など血管新生を伴う疾患の治療を目指
し、生物模倣技術を用いた低分子化合物の研究開発も進めております。在宅・遠隔医療分野(モバ
イルヘルス)では、PBOS などクラウドを使った医療モニタリングデバイスの研究開発も手掛けてお
ります。
(ホームページアドレス:http://www.kubotaholdings.co.jp)

免責事項
本資料は関係情報の開示のみを目的として作成されたものであり、有価証券の取得または売付け
の勧誘または申込みを構成するものではありません。本資料は、正確性を期すべく慎重に作成され
ていますが、完全性を保証するものではありません。また本資料の作成にあたり、当社に入手可能
な第三者情報に依拠しておりますが、かかる第三者情報の実際の正確性および完全性について、当
社が表明・保証するものではありません。当社は、本資料の記述に依拠したことにより生じる損害
について一切の責任を負いません。
本資料の情報は、事前の通知なく変更される可能性があります。
本資料には将来予想に関する見通し情報が含まれます。これらの記述は、現在の見込、予測およ
びリスクを伴う想定(一般的な経済状況および業界または市場の状況を含みますがこれらに限定さ
れません)に基づいており、実際の業績とは大きく異なる可能性があります。今後、新たな情報、
将来の事象の発生またはその他いかなる理由があっても、当社は本資料の将来に関する記述を更新
または修正する義務を負うものではありません。




-2-

7982