当社の導入したSTAR-CRISPRTM遺伝子編集技術の権利者の変更について

2024 年 4 月 5 日
各 位
会 社 名 ブライトパス・バイオ株式会社
代表者名 代 表 取 締 役 社 長 永 井 健 一
(コード番号:4594 東証グロース)
問合せ先 取 締 役 C F O 竹 下 陽 一
irpr@brightpathbio.com)




当社の導入したSTAR-CRISPRTM遺伝子編集技術の権利者の変更について



当社が実施許諾権を受けておりますSTAR-CRISPRTM遺伝子編集技術*1の知的財産権が、このたびArtisan Bio
社(本社:米国)からCellistic社(本社:ベルギー)に譲渡されましたので、お知らせいたします。


当社は、2023年5月1日にSTAR-CRISPRTM遺伝子編集技術の非独占的使用権を取得するライセンス契約を
Artisan Bio社と締結しておりますが、Cellistic社はSTAR-CRISPRTM遺伝子編集技術を含むArtisan Bio社の遺
伝子編集技術プラットフォームを買収したことを2024年4月4日(現地時間)に発表しました。


当社のSTAR-CRISPRTM遺伝子編集技術の使用について、Artisan Bio社からCellistic社への知的財産権の譲渡
による影響はありません。当社は、Cellistic社およびSTAR-CRISPRTM技術の開発者双方と非常に友好的な協力
関係を保っており、計画通りBP2201(iPS-NKT細胞療法)の研究開発を進めてまいります。


以上
Cellistic社について
Cellistic社は、iPS細胞(人工多能性幹細胞)技術に基づく免疫細胞医薬の製造工程開発と製造に特化する
CDMOで、細胞を初期化してiPS細胞株にする技術と、そこから遺伝子編集等を施したiPS細胞株を作製する
マスター・セル・バンク開発技術、ならびにマスター・セル・バンクから大量の目的細胞へと分化誘導・拡
大培養する製造技術を有します。細胞の初期化、遺伝子編集および目的細胞への分化誘導の開発に重点を置
き、専門知識を有する同社は、iPS細胞を用いた革新的な細胞医薬の開発を目指す企業の研究開発製造を一手
に支援する独自の製造プラットフォームを有する世界的なリーダーの一つです。詳細については、
https://www.cellistic.com をご覧ください。



用語解説
*1 (STAR-CRISPRTM 遺伝子編集技術)
CRISPR(Clustered Regularly Interspaced Short Palindromic Repeats)と呼ばれる、Cas(CRISPR associated
proteins)により認識され、DNA二本鎖を切断してゲノム配列の任意の場所を削除、置換、挿入することができる
新しい遺伝子改変技術のなかでも、独自のヌクレアーゼとガイドRNAにより最先端の遺伝子ノックイン、ノックア
ウト効率、多重編集機能をT細胞、NK細胞、iPS細胞が検証されている技術であり、これまでに、武田薬品工業や
Cabaletta Bio などの複数のパートナーの細胞療法構築に利用されている。
*2 (NKT細胞/ iPS-NKT細胞)
ナチュラル・キラー(NK)とT細胞の中間にあってそれぞれの一部の性質を併せもつ細胞で、前者が自然免疫を担
う細胞、後者が獲得免疫を担う細胞(がんの目印を学習してがん細胞を攻撃する細胞)の橋渡しをする。直接的・
間接的にがん細胞を殺傷する多種多様な抗腫瘍効果を持つ。通常、ヒトのリンパ球の1%に満たない数しか存在し
ないため、従来の製造工程だと、機能を維持したNKT細胞を投与に必要な細胞数まで増殖させるのは容易ではな
く、そこで、iPS細胞へと一旦初期化し、iPS細胞の段階で増殖させる製造方法が有効な製造手段となる。iPS-NKT
細胞は、iPS細胞からNKT細胞に再分化させた細胞。



【問い合わせ先】
ブライトパス・バイオ株式会社 管理部
E-mail: irpr@brightpathbio.com
https://www.brightpathbio.com

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