形質転換増殖因子TGF-β1アプタマー併用による抗がん剤の作用延長

News Release


2022 年 6 月 30 日
各 位
株式会社リボミック
(コード番号:4591 東証グロース)


形質転換増殖因子 TGF-β1アプタマー併用による抗がん剤の作用延長


当社ではアプタマー開発とその有効性評価を目的として東京大学医科学研究所・RNA 医科学社

会連携研究部門(高橋理貴特任准教授)と共同研究を進めております。その成果が学術誌

(Molecular Therapy Nucleic Acids)(米国東部時間 6 月 29 日午前 11 時)に掲載されまし

たのでお知らせいたします。



学術誌名 Molecular Therapy Nucleic Acids

論文タイトル Anti-TGF-β1 aptamer enhances therapeutic effect of tyrosine kinase

inhibitor, gefitinib, on non-small cell lung cancer in xenograft model

論文 URL https://www.cell.com/molecular-therapy-family/nucleic-

acids/fulltext/S2162-2531(22)00153-6



本共同研究では、様々な疾患に関わる形質転換増殖因子β1(Transforming growth factor

1、TGF-β1)に対してアプタマーを開発しました。ヒト非小細胞性肺がん細胞を用いた固形が

んモデルマウスに対して効果を検証した結果、既存の抗がん剤(ゲフィチニブ)との併用療法に

おいて、各単剤治療と比較し休薬後の治療効果が長く持続することを確認しました。

今後もがんの種類や併用薬剤の違いによって得られる効果の違いを検証し、少ない投与量で治

療効果を最大化できるがん治療の実現に取り組んでいきます。


【非小細胞性肺がん】
日本において肺がんの 8 割以上を占める肺がんの種類。
【ゲフィチニブ】
上皮成長因子受容体チロシンキナーゼの選択的阻害剤。


以上
【本件に関するお問い合わせ先: 知財学術部 03-3440-3745】

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