OBP-801の眼科領域への応用に関する京都府立医科大学との研究結果の論文掲載のお知らせ

Press Release
2020 年 12 月 4 日
オンコリスバイオファーマ株式会社
http://www.oncolys.com
(証券コード:4588 東証マザーズ)


各 位

OBP-801 の眼科領域への応用に関する
京都府立医科大学との研究結果の論文掲載のお知らせ

当社は、2009 年にアステラス製薬株式会社から導入したヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)阻
害剤 OBP-801 に関して、これまで米国における固形がん対象の Phase1臨床試験の実施や、京都
府立医科大学との間で眼科領域への応用について検討してきました。


この度、京都府立医科大学による緑内障手術後の線維化抑制に関する OBP-801 の研究結果が
Scientific Reports 誌に掲載されましたので、お知らせいたします。
詳細は https://www.nature.com/articles/s41598-020-77811-7 をご確認ください。


【概要】
本研究では、OBP-801 が、ウサギモデルにおいて、緑内障濾過手術後の濾過胞維持に重
要な線維化の抑制に寄与することが示されました。術後のウサギの目に OBP-801 を点眼
した結果、創傷治癒に関連する様々な遺伝子の働きが変化し、手術創傷部における線維
化は有意に抑制され、濾過胞が長期間維持されました。また、術後の眼圧下降も維持され
ました。本研究結果より、OBP-801 は緑内障濾過手術の予後を改善することが期待され
ます。


線柱帯切除術は現在の標準的な緑内障手術で、その術後には、濾過胞の線維化による閉塞が発
生し、眼圧が再上昇することが報告されております。
OBP-801 の投与により眼圧下降が有意に維持されたため、眼科領域への応用が試みられています。


以 上


<本件に関するお問い合わせ>
オンコリスバイオファーマ株式会社
TEL:03-5472-1578(代表)
E-mail:oncolys_information@oncolys.com

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