第66回日本新生児育成医学会・学術集会における研究成果発表のお知らせ -慢性期脳性麻痺モデルに対するSHEDの治療効果-

2022 年 12 月7日
キッズウェル・バイオ株式会社



第 66 回日本新生児育成医学会・学術集会における
研究成果発表のお知らせ
~慢性期脳性麻痺モデルに対する SHED の治療効果~

当社は、細胞治療を目的とした再生医療等製品の創出を目指し、神経提由来の細胞である乳歯歯髄幹細胞
(SHED: Stem cells from Human Exfoliated Deciduous teeth)を基盤とした細胞治療薬の研究開発を
推進しております。その中で、名古屋大学医学部附属病院 総合周産期母子医療センター 新生児部門(以下、名
古屋大学)と共同で、脳性麻痺の新規治療法に関する研究を進めてまいりました。この度、脳性麻痺治療において課
題とされてきた遠隔期(慢性期)における神経症状に対し、SHED が改善効果を示したという新しい研究成果が得ら
れたことを受け、2022 年 11 月 24~26 日に開催された「第 66 回日本新生児育成医学会・学術集会」において、
名古屋大学より当該成果に関する発表が行われましたので、お知らせいたします。


<研究成果の概要>
脳性麻痺は、周産期と呼ばれる出産前後の期間に起きた酸素欠乏や感染症などが原因となり、運動障害などの神
経症状が現れる疾患です。出産直後、すなわち急性期においては症状が明確でないことも多く、症状の予測も困難な
ため、急性期を過ぎて病状が固まった後の遠隔期(慢性期)から治療を開始しても効果をもたらす新規治療法の開
発が望まれています。これまで行われてきた周産期脳障害に対する幹細胞療法の研究は、主に急性期を対象としてお
り、遠隔期に有効性を示した動物実験の研究報告はありません。本研究において、神経症状を発症した周産期脳障
害モデル動物の遠隔期に SHED を投与したところ、脳重量が回復し、運動障害および学習記憶障害が改善しました。


当社は、本研究成果を受け、SHED の臨床研究の開始に向けた準備を鋭意進めております。なお、本研究成果に
関する特許について、名古屋大学と共同で出願済みです。



※日本新生児育成医学会・学術集会 HP:http://jsnhd66.umin.jp/index.html


以 上


※関連情報:
 国立大学法人東海国立大学機構との乳歯歯髄幹細胞(SHED)を用いた脳性まひ治療に関する特許共同
出願のお知らせ(詳細はこちら)




<お問い合わせ>
キッズウェル・バイオ株式会社
E-mail:info@kidswellbio.com


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