マイクロバイオーム関連サービスの提供開始のお知らせ

平成29年8月7日
各 位
会 社 名 カルナバイオサイエンス株式会社
代表者名 代 表 取 締 役 社 長 吉 野 公 一 郎
(コード番号:4572)
問合せ先 取締役経営管理本部長 山本 詠美
(TEL:078-302-7075)

マイクロバイオーム関連サービスの提供開始のお知らせ

当社は、エピバイオーム社(英名:EpiBiome, Inc.、代表者: Nick Conley, PhD、所在地:
米国カリフォルニア州、以下「EpiBiome社」という)と、同社が開発したマイクロバイオーム
と呼ばれる細菌叢を対象とした分析サービス(以下「本サービス」という)について、当社が
国内において提供する代理店契約(以下「本契約」という)を、平成29年8月7日付けで締結
し、本サービスの提供を開始しましたので、お知らせいたします。



1.本契約の概要

近年の研究成果として、ヒトの腸内、皮膚、口腔などに存在する細菌が、ヒトの健康に大き
く関与しており、良い影響を与える菌と悪い影響を与える菌のバランスにより、健康な状態を
維持できたり、疾患の原因にもなったりすることが、より具体的に分かってくるようになって
まいりました。
特に、最近になって、脳と腸の状態が密接に関係しており、ストレスにより腸内の病原菌が
増加することや、腸内細菌の状態ががん免疫と大きく関係するなどの研究成果も登場し、ます
ます細菌叢、腸内フローラの研究は熱を帯びてまいりました。
そういったなか、本年4月には、我が国の保健・医療・安全・福祉の増進、国民生活の向上、
科学技術の振興および経済の発展に寄与することを目的として、一般社団法人日本マイクロバ
イオームコンソーシアムが発足し、産官学オールジャパンの協力体制において、ヒトの細菌叢
の状態と健康との関係を広くデータベース解析を行い、創薬や食品などの分野における研究開
発および関連産業の発展を図るべく活動が開始され、注目を集めております。
当社は、平成29年1月27日付けで、エピバイオーム社と、マイクロバイオームと呼ばれるこ
の細菌叢が関係する疾患を対象として、画期的な医薬品候補化合物の創製を目指して、共同研
究契約を締結いたしました。その後、当社は、エピバイオーム社と上記共同研究を推進すると
ともに、同社が有する精密なマイクロバイオーム技術を、広く日本の製薬企業や食品関連企業
等に提供することを目指して、協議を進めてまいりました。その結果、今般、日本国内におい
て本サービスを提供する代理店契約を締結することといたしました。
当社は、本契約締結までの間、国内における本サービスビジネスの確立に取り組んでまいり
ましたが、今後は本サービスの顧客開拓ならびに拡販を積極的に推し進めてまいります。




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2.本サービスの特長

エピバイオーム社が開発したマイクロバイオームのプロファイリングサービスの特長は、以
下のとおりです。
① 非常に高感度なプロファイリング技術であり、米国において様々な賞を受賞するなど高
い評価を得ている
② 検体の試験が全自動化されており、正確な解析ができる
③ 解析結果の細菌の状態について、詳細な分類をもってデータ提供できる



3.本契約の期間

本契約の締結から2年間


4.本サービスの提供地域について

日本国内における非独占的な提供契約となっております。


5.今後の業績に与える影響について

本サービスの開始が当社グループの平成29年12月期連結業績予想に与える影響は軽微で
あると判断しておりますが、本サービスの拡大進展に伴い、当社グループの連結業績の見通
しに大きく影響を与える場合は、速やかに開示してまいります。


以 上


(ご参考)
EpiBiome社の概要
(1)名 称: EpiBiome, Inc.
(2)代 表 者: Nick Conley, Board of Directors, Co-founder & Chief
Executive Officer
(3)所 在 地: 201 Gateway Boulevard, 2nd Floor South San Francisco, CA


(4)W E B サ イ ト: https://www.epibiome.com/
(5) 事 業 内 容 : 精密なマイクロバイオーム技術により、ヒトや農業分野での感染
症に対し、抗生物質を使用しない効果的かつ持続的な治療法を開
発し、FDA(米・食品医薬品局)の認可を取得することを目指して
いる。
(6) 会 社 紹 介 : マイクロバイオームの解析において、高感度で正確なプロファイ
リング技術を有しているベンチャー企業で、数々の賞を受賞して
いる。
同社の基盤技術であるEpiPhanyTMとファージを用いた細菌を標的と
する創薬技術は、農業、健康、水質、食品安全など、人間が抱え
る様々な課題に対して、マイクロバイオームからのアプローチを
提供する。




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