イネ科花粉症に対するアレルゲン免疫療法(舌下免疫療法)薬 GRAZAXの日本国内での独占的開発・商業化権に関するライセンス契約の締結について

2023 年 12 月 13 日
各 位


会 社 名 鳥居薬品株式会社
代 表 者 名 代表取締役社長 松田 剛一
(コード番号 4551 東証 プライム)
問 合 せ 先 経営企画部(TEL 03-3231-6814)




イネ科花粉症に対するアレルゲン免疫療法(舌下免疫療法)薬 GRAZAX®の
日本国内での独占的開発・商業化権に関するライセンス契約の締結について


鳥居薬品株式会社(本社:東京、社長:松田剛一、以下「当社」
)は、ALK-Abelló A/S(本
社:デンマーク、社長兼 CEO:Peter Halling、以下「ALK 社」)と、ALK 社が保有する、イネ
(舌下免疫療法) GRAZAX®
科花粉を原因抗原とする花粉症を対象としたアレルゲン免疫療法 薬
(以下「本剤」
)について、日本国内における独占的開発・商業化権に関するライセンス契
約(以下「本契約」
)を締結しましたので、お知らせいたします。


日本国内では、スギ花粉症が最も罹患率の高い花粉症として認知されていますが、スギ
花粉以外の花粉症に関しても、近年罹患率の増加が指摘されています*1。イネ科花粉は世界
的にも重要な花粉抗原であることが知られており*2、医療関係者及び患者さんより、イネ科
花粉を原因抗原とする花粉症を対象としたアレルゲン免疫療法(舌下免疫療法)薬の開発に
ついて、これまでに当社へご要望やご期待の声をいただいておりました。


ALK 社は 2006 年より本剤を海外各国で販売してきた実績があり、当社と ALK 社は 2011
「ミティキュア®ダニ舌下錠」及び「シダキュア®スギ花粉舌下錠」等の製品において
年以降、
幅広く協業し、強固なパートナーシップを構築・維持しています。両社は、日本国内におけ
る医療ニーズの高まりを念頭に本契約の締結に向けて協議し、日本のイネ科花粉症患者さ
んへ本剤を届けるために、本契約を締結することとしました。


本契約の締結により、日本国内における本剤の開発及び上市後の販売・プロモーション
活動については当社が独占的に行うこととなります。なお、当社は ALK 社に対し、日本国内
での開発の進捗に応じてマイルストーン総額 13 百万ユーロを支払う予定です。


本契約締結による当社の当期業績に与える影響は軽微です。次期業績に与える影響につ
いては、2023 年度決算発表時に次期業績予想に織り込み開示する予定です。


以上
<GRAZAX®について>
GRAZAX®は、ALK 社によって 2006 年にドイツで最初に発売され、現在までに欧米諸国
等 34 ケ国で承認されている、イネ科花粉を原因抗原とする花粉症を対象としたアレルゲ
ン免疫療法(舌下免疫療法)薬です。


<ALK 社の概要>
名称 :ALK-Abelló A/S
所在地 :デンマーク ホシュロム
事業内容 :主にアレルギー疾患における治療薬などの研究開発・製造・販売
詳しくは、https://www.alk.net/ をご覧ください


[参考文献]
*1 鼻アレルギーの全国疫学調査2019(1998年,2008年との比較): 速報
―耳鼻咽喉科医およびその家族を対象として― 日耳鼻 123: 485-490,2020
*2 我が国の重要な花粉抗原の飛散期間 日本花粉学会会誌(Jpn.J.Palynol.)
65(2):55-66(2020)

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