バイエル薬品と参天製薬、アイリーアのプレフィルドシリンジ製剤、アイリーア硝子体内注射用キット40mg/mLを新発売

報道関係者各位
バイエル薬品株式会社
参天製薬株式会社



バイエル薬品と参天製薬、アイリーア®のプレフィルドシリンジ製剤、
アイリーア®硝子体内注射用キット 40mg/mL を新発売

大阪、2020 年 6 月 5 日-バイエル薬品株式会社(本社:大阪市、以下バイエル薬品)と参天製薬株式会
社(本社:大阪市、以下参天製薬)は本日、眼科用 VEGF*阻害剤「アイリーア®硝子体内注射液 40mg/mL」
[アフリベルセプト(遺伝子組換え)硝子体内注射液、以下、アイリーア®]のプレフィルドシリンジ製剤、
「アイリーア®硝子体内注射用キット 40mg/mL」(以下、アイリーア®プレフィルドシリンジ製剤) を発売したこ
とをお知らせします。
* VEGF=血管内皮増殖因子(vascular endothelial growth factor)



単回投与用のアイリーア®プレフィルドシリンジ製剤は、医師のアイリーア®硝子体内注射の準備を簡便化
することにより、バイアル製剤である既存のアイリーア®と比べて施術の効率化、医師の負担軽減が期待で
きます。


アイリーア®、アイリーア®プレフィルドシリンジ製剤はこれまでに、中心窩下脈絡膜新生血管を伴う加齢黄
斑変性、網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫、病的近視における脈絡膜新生血管、糖尿病黄斑浮腫および
血管新生緑内障の適応で承認を取得しています。


アイリーア®プレフィルドシリンジ製剤は、アイリーア®と同様に日本国内での販売は参天製薬が行い、本剤
の製造販売承認はバイエル薬品が保有します。医薬品情報提供活動は両社が共同で実施してまいりま
す。




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<アイリーア®硝子体内注射用キット 40mg/mL の製品概要>
販売名 アイリーア®硝子体内注射用キット 40mg/mL
一般名 アフリベルセプト(遺伝子組換え)
効能・効果 中心窩下脈絡膜新生血管を伴う加齢黄斑変性
網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫
病的近視における脈絡膜新生血管
糖尿病黄斑浮腫
血管新生緑内障
用法・用量 中心窩下脈絡膜新生血管を伴う加齢黄斑変性
アフリベルセプト(遺伝子組換え)として 2mg(0.05mL)を 1 ヵ月ごとに 1
回、連続 3 回(導入期)硝子体内投与する。その後の維持期においては、
通常、2 ヵ月ごとに 1 回、硝子体内投与する。なお、症状により投与間隔を
適宜調節するが、1 ヵ月以上あけること。
網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫、病的近視における脈絡膜新生血管
アフリベルセプト(遺伝子組換え)として 1 回あたり 2 mg(0.05 mL)を硝子
体内投与する。投与間隔は、1 ヵ月以上あけること。
糖尿病黄斑浮腫
アフリベルセプト(遺伝子組換え)として 2mg(0.05mL)を 1 ヵ月ごとに 1
回、連続 5 回硝子体内投与する。その後は、通常、2 ヵ月ごとに 1 回、硝
子体内投与する。なお、症状により投与間隔を適宜調節するが、1 ヵ月以
上あけること。
血管新生緑内障
アフリベルセプト(遺伝子組換え)として 1 回、2mg (0.05mL)を硝子体内投
与する。なお、必要な場合は再投与できるが、1 ヵ月以上の間隔をあけるこ
と。
発売日 2020 年 6 月 5 日
薬価 137,292 円
製造販売承認日 2012 年 9 月 28 日
効能・効果追加承認日 網膜中心静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫
2013 年 11 月 22 日
病的近視における脈絡膜新生血管
2014 年 9 月 19 日
糖尿病黄斑浮腫
2014 年 11 月 18 日
網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫
2015 年 6 月 26 日
血管新生緑内障
2020 年 3 月 25 日
製造販売元 バイエル薬品株式会社
発売元 参天製薬株式会社


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【製品写真】



血管内皮増殖因子(VEGF)とアイリーア®(アフリベルセプト硝子体内注射液)について
血管内皮増殖因子(VEGF: vascular endothelial growth factor)は、生体内に存在する天然のタンパク質で、
通常の役割は組織や器官の成長を支える新しい血管の形成(血管新生)を促すことです。しかし一方で、
眼内における異常な血管新生にも関与しており、血管透過性が異常に亢進し、浮腫を誘発します。


アイリーア®は、ヒト VEGF 受容体 1 と受容体 2 の細胞外ドメインの一部をヒト IgG1 の Fc ドメインと融合させ
た遺伝子組換え融合糖タンパク質で、アフリベルセプト硝子体内注射液は硝子体内への投与が可能とな
るよう等張化された注射液として開発されました。アイリーア®は、可溶性のデコイ(おとりの)受容体として
VEGF の一種である VEGF-A と胎盤成長因子(PGF: placental growth factor)に結合することにより、本来
の VEGF 受容体への結合および活性化を阻害することができます。


バイエル社とリジェネロン社は、アイリーア®の国際共同開発を行っています。リジェネロン社はアイリーア®
の米国内での独占販売権を保有しています。バイエル社は米国以外での独占販売権を有し、その利益
は両社で均等分配されます。日本は例外で、リジェネロン社は日本での売上に応じて一定割合を受け取
ります。


この件に関するお問い合わせ先:
バイエル ホールディング株式会社 医療用医薬品部門 広報
広報代表 (Tel: 06-6133-7333、Fax: 06-6344-2179)
野洲 (Tel: 03-6266-7659)



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参天製薬株式会社 コーポレート・コミュニケーショングループ
Tel: 06-4802-9360




バイエルについて
バイエルは、ヘルスケアと食糧関連のライフサイエンス領域を中核事業とするグローバル企業です。その製品とサービスを通じて、
世界人口の増加と高齢化によって生じる重要課題克服への取り組みをサポートすることで、人々の生活に貢献しています。同時
に、収益力を高め、技術革新と成長を通して企業価値を創造することも目指しています。また、バイエルは、持続可能な発展に尽
力し、バイエルブランドは、世界各国で信用と信頼性および品質の証となっています。グループ全体の売上高は 435 億ユー
ロ、従業員数は 104,000 名(2019 年)。設備投資額は 29 億ユーロ、研究開発費は 53 億ユーロです。詳細は www.bayer.com をご
参照ください。


バイエル薬品株式会社について
バイエル薬品株式会社は本社を大阪に置き、医療用医薬品、コンシューマーヘルス、動物用薬品の各事業からなるヘルスケア
企業です。医療用医薬品部門では、循環器領域、腫瘍・血液領域、ウィメンズヘルスケア領域、眼科領域、画像診断領域に注力
しています。コンシューマーヘルス部門では解熱鎮痛薬「バイエルアスピリン」をはじめ、アレルギー性疾患治療剤や皮膚科領域
に注力しています。動物用薬品事業部は、動物用医薬品の提供を中心にコンパニオンアニマルおよび畜産動物のヘルスケアに
貢献しています。同社は、技術革新と革新的な製品によって、日本の患者さんの「満たされない願い」に応える先進医薬品企業を
目指しています。詳細は www.byl.bayer.co.jp/をご参照ください。


参天製薬株式会社について
参天製薬は、眼科に特化したスペシャリティ・カンパニーとして、医療用・一般用の医薬品や、医療機器の研究、開発、販売・マー
ケティング活動を行っています。世界約 60 を超える国・地域で製品を販売しており、国内の医療用眼科薬市場においては No.1
のシェアを有しています。130 年近くの歴史の中で培われた科学的知見や企業力を活かし、今後も、価値ある製品・サービスの提
供を通じ、患者さんや患者さんを愛する人たちを中心として、社会への貢献を果たしてまいります。詳細については、当社ホーム
ページ www.santen.co.jp をご参照ください。



※本資料は、国内の報道関係者の方々を対象に、バイエル薬品の企業活動に関する情報を提供しています。一般の方に対する
情報提供を目的としたものではありませんのでご了承ください。



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