トビラシステムズ、2022年のスミッシングトレンドワードと手口ランキングを発表

報道各位
2022 年 12 ⽉ 20 ⽇
トビラシステムズ株式会社


トビラシステムズ、2022 年のスミッシングトレンドワードと⼿⼝ランキングを発表
〜スミッシング件数は前年⽐約 2 倍、通信事業者や国税庁を装う⼿⼝が増加〜

トビラシステムズ株式会社(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社⻑:明⽥ 篤、証券コード:
4441、以下「トビラシステムズ」)は、独⾃の迷惑情報データベースをもとに調査し集計した「ス
ミッシングトレンドワード 2022」を発表いたします。また、スミッシングで多かった⼿⼝のラン
キングも発表しました。2021 年に⽐べ、2022 年はスミッシングの件数が約 2 倍に増加しており、
通信事業者や、国税庁などの公的機関を装う⼿⼝が増加していることがわかりました。


■スミッシングトレンドワード 2022




今回のワードマップに登場する単語は、トビラシステムズの調査において、2022 年にスミッシ
ングの⽂⾯で頻出した単語です。⽂⾯に多く使われた単語ほど、⼤きく表⽰されています。ワード
マップを参考に、防犯にお役⽴てください。
■2022 年のスミッシング概況と前年からの変化
当社の調査で、2022 年 1 ⽉〜11 ⽉に確認されたスミッシングの件数は、前年同期⽐で約2倍に
増加しています。
当社の調査では、2022 年は宅配便の不在通知を装うスミッシング⼿⼝の割合が最も多く、昨年
に引き続き 1 位でした。ネット通販サイトなどの EC 事業者を装う⼿⼝は、全体に占める割合が昨
年に⽐べ減少しました。⼀⽅で、通信事業者、公的機関を装う⼿⼝の割合が増加し、上位となりま
した。




(参考)スミッシングトレンドワード 2021
https://tobila.com/news/release/p1141/
■2022 年のスミッシング三⼤⼿⼝
トビラシステムズの調査で確認された、2022 年に発⽣したスミッシングで特に多かった 3 つの
⼿⼝について解説します。


1 位:宅配便の不在通知を装う⼿⼝
宅配便の不在通知を装う⼿⼝が、2021 年に引き続き、最も多く確認されました。なお、2021 年
は SMS の⽂⾯上で⼤⼿宅配事業者の会社名を悪⽤する⼿⼝が多い傾向でしたが、2022 年は特定の
会社名を⼊れず、より汎⽤的な宅配便の不在通知に⾒える⽂⾯を使⽤する⼿⼝がトレンドでした。
コロナ禍で新たにネット通販や宅配サービスを利⽤する⼈が増えた中、引き続き注意が必要です。
また、年末年始は、お歳暮や贈り物、ネット通販のおせち料理や福袋など、配達物を受け取る機
会が増えます。年末年始も油断せず、宅配便の不在通知を装うスミッシングに注意してください。




2位:通信事業者を装う⼿⼝
昨年から⽬⽴ち始めた通信事業者を装うスミッシングが、2022 年に⼊り⼀段と増加しました。
利⽤料⾦の⽀払いやアカウント不正利⽤などの緊急を装う内容で、偽サイトの URL をクリックさ
せます。偽サイトで個⼈情報を盗み取る他、通信事業者が提供するセキュリティアプリに似せた偽
アプリ(マルウェア)をインストールするよう誘導し、被害者の端末を感染させ、被害をさらに拡
⼤させる⼿⼝も⾒られました。国内の⼤⼿通信事業者の名前を騙るため、スマートフォンや携帯電
話を持つ⼈なら誰もが騙されてしまう危険性が潜んでいます。
3 位:官公庁など公的機関を装う⼿⼝
官公庁などの公的機関を装うスミッシングが新たなトレンドとして観測されました。コロナウイ
ルスに関連した助成⾦の案内を装い厚⽣労働省の偽サイトに誘導する⼿⼝や、国税庁や警察庁を装
う⼿⼝が⾒られました。中でも、2022 年 8 ⽉ごろから国税庁を装うスミッシングが顕著に増加し
ています。国税庁の偽サイトで個⼈情報を盗み取るケースや、プリペイドサービスを利⽤し架空料
⾦を⽀払わせるケースも⾒られました。




当社調査で確認されたその他のスミッシング⼿⼝の中には、昨今の時勢に便乗するものも⾒られ
ました。コロナ禍に便乗し、ワクチン接種や助成⾦に関する内容のスミッシングが昨年に引き続き
発⽣しています。また、コロナ禍で旅⾏や遠出を⾃粛する⼈もいる状況下で、交通系サービスの⾃
動退会⼿続きを装い、偽サイトに誘導する⼿⼝が散⾒されました。昨今のウクライナ情勢に便乗
し、仮想通貨で義援⾦を募る不審なサイトに誘導する⼿⼝も発⽣しました。その他、スミッシング
の⽂⾯で悪⽤された仮想通貨関連のワード(仮想通貨取引所やウォレット等)は、2021 年の 2 種
類から 2022 年は 11 種類に増加しました。


なお、スミッシングの⼿⼝は⽇々変化しています。ワードマップに登場した単語や⼿⼝のランキ
ングに関わらず、⾝に覚えのない不審な SMS を受け取った場合は、⽂⾯に添付された URL にアク
セスしないようご注意ください。
よく利⽤するサービスの名前で SMS が届いた場合も、⽂⾯に添付された URL から直接アクセス
するのを避け、公式アプリやあらかじめブックマークした公式サイトを利⽤するよう⼼がけてくだ
さい。
⽇頃の対策だけでは完全に防ぎきれないケースに備え、迷惑 SMS 対策サービスも併せてご活⽤
ください。
■トビラシステムズの迷惑 SMS 対策サービス
トビラシステムズでは、迷惑電話番号や迷惑 URL、詐欺 SMS の⽂⾯パターン等を⽇々データベ
ース化し、迷惑な SMS の受信時に⾃動で迷惑メッセージフォルダ振り分けや警告表⽰を⾏う迷惑
SMS 対策サービスを提供しています。当社の迷惑情報データベースを使⽤したモバイル向け各種
迷惑情報フィルタサービスを、スミッシング対策にぜひご活⽤ください。


モバイル向けサービス⼀覧
https://tobilaphone.com/mobile/




■スミッシングとは
実在する企業やブランドを騙る SMS やメールを送り、添付された URL にアクセスさせて偽サイ
トに誘導し、個⼈情報を盗み取る犯罪をフィッシング詐欺といいます。スミッシングとは「SMS」
と「フィッシング」を組み合わせた造語で、フィッシング詐欺の中でも SMS を⽤いたものを指し
ます。
スミッシングの中には、個⼈情報の詐取以外に、URL 遷移先から悪意のあるソフトウェア(マ
ルウェア)をインストールさせ、マルウェアに感染した端末からフィッシング SMS を⼤量送信さ
せるよう遠隔操作する⼿⼝もあり、被害拡⼤の⼀因となっています。


■「スミッシングトレンドワード」とは
トビラシステムズの迷惑情報データベース内で確認された、スミッシングで使⽤された特徴的な
ワードを抽出し、使⽤頻度に応じた⼤きさで表現したワードマップです。


(参考)スミッシングトレンドワード 2021
https://tobila.com/news/release/p1141/
■トビラシステムズについて
テクノロジーで社会課題の解決を⽬指し、特殊詐欺やフィッシング詐欺、⽔⾯下で発⽣する迷惑
⾏為「グレーゾーン犯罪」撲滅のため様々なサービスを提供しています。迷惑電話やフィッシング
詐欺に関する情報を収集してデータベースを構築し、危険な電話や SMS を⾃動でフィルタリング
する主⼒事業の「迷惑情報フィルタサービス」は、固定電話、モバイル、ビジネス向けに展開し⽉
間 1,500 万⼈以上にご利⽤いただいています。


■本件に関する報道関係のお問い合わせ先
トビラシステムズ株式会社
〒460-0003 愛知県名古屋市中区錦2丁⽬ 5-12 パシフィックスクエア名古屋錦7F
担当:営業企画部 広報主任 岩渕
TEL:050-3646-6670(直通)
FAX:052-253-7692
URL:https://tobila.com/

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