SNSから犯罪に巻き込まれる「闇バイト」の実態調査

報道関係各位
2024 年 2 ⽉ 27 ⽇
トビラシステムズ株式会社




SNS から犯罪に巻き込まれる「闇バイト」の実態調査
〜「海外でかけ⼦ リゾートバイト感覚で」応募して⾒えたリアルな危険性〜


特殊詐欺・フィッシング詐欺、「グレーゾーン犯罪」等の対策サービスを提供するトビラシステ
ムズ株式会社(本社:愛知県名古屋市、以下「トビラシステムズ」)は、昨今社会問題となってい
る「闇バイト」について実態調査を⾏いました。
実際に SNS 上で闇バイトに応募し、犯罪に巻き込まれるまでの危険性をレポートします。


<調査サマリー>
◉「⾼収⼊」「即⽇即⾦」「誰でもできる」SNS に氾濫する闇バイトの募集
◉「早く稼ぐなら UD」「海外でかけ⼦ リゾートバイト感覚で」リクルーターとのやり取り
◉⾯接代わりに⾝分証の提⽰、持ち逃げした時のための預かり⾦… 逃げられないリスク
◉10 代の約 3 割が SNS で闇バイトの募集を⾒たことがある




■特殊詐欺の受け⼦等の約半数が「闇バイト」きっかけ





昨今、短期間で⾼収⼊が得られるなどと⾔い、特殊詐欺の受け⼦や出し⼦、強盗など、犯罪の実
⾏役を募集する「闇バイト」が増加しています。闇バイトは、SNS やインターネットの掲⽰板等で
募集されるケースが多くなっています。警察庁の発表で、2023 年 1 ⽉〜7 ⽉末までに検挙された
被疑者が受け⼦等になった経緯は「SNS からの応募」が 46.9%で、約半数が闇バイトをきっかけに
特殊詐欺に関与したとみられています(注 1)。
若年層における闇バイトの参加も問題となっています。警察庁が発表した検挙状況によると、受
け⼦の 5 ⼈に 1 ⼈が少年でした(注 2)。




闇バイトは、応募する際に⾝分証明書の提⽰や家族の情報などの提供を求められることがあり、
やめたいと思っても「家に⾏く」「家族に危害を加える」などと犯罪組織から脅され、やめられな
くなることがあります。


(注 1)警察庁発表「特殊詐欺に犯⾏利⽤された番号種別件数の推移及び受け⼦等になった経緯について」

(https://www.npa.go.jp/news/release/2023/20231002001.html)

(注 2)警察庁発表「令和5年における特殊詐欺の認知・検挙状況等について(暫定値版)」

(https://www.npa.go.jp/bureau/criminal/souni/tokusyusagi/hurikomesagi_toukei2023.pdf)





■【調査レポート】SNS の闇バイト応募から⾒えた様々なリスク
SNS 上の闇バイトに実際に応募し、特殊詐欺をはじめ様々な犯罪の実⾏役を募集する「リクルー
ター」とやり取りを⾏い、実態を調査しました。犯罪に加担させられるまでの過程、応募に伴うリ
スクなど、調査によってわかった事例を公開します。


※当調査において、実際の犯罪⾏為には加担しておりません。
※当調査は、闇バイトの実態や危険性を調査し注意喚起する⽬的で実施しております。闇バイトの募集を⽬
にしても、絶対に応募しないでください。


(1)SNS から闇バイトに応募
X(旧 Twitter)などの SNS 上には、闇バイトの募集に関する様々な投稿があります。
「⾼収⼊」「即⽇即⾦」「誰でもできる」などのキーワードを使い、簡単な仕事で⾼額報酬をす
ぐに受け取れるアルバイトのように⾒せている募集が多くありますが、その多くは特殊詐欺などの
実⾏役として犯罪に加担させるものです。
以下のような犯罪に関する隠語を使った投稿も多くみられます。


・ 「受け⼦」「出し⼦」「受け出し」「UD」・・・特殊詐欺の被害者から現⾦やキャッシュカー
ドを受け取ったり、だまし取った現⾦を ATM から引き出したりする役のこと
・「かけ⼦」・・・特殊詐欺の電話をかける役のこと
・「叩き」・・・強盗の意味
・「運び」・・・薬物など違法なものや、詐欺でだまし取った⾦品を運ぶこと





また、闇バイトの募集を⾏う X のアカウントは数多く存在しますが、いくつかのアカウントに対
して応募してみると、同⼀のリクルーターにつながることがありました。リクルーターが複数のア
カウントを使⽤して、闇バイトの募集を⾏っている可能性もあります。


(2)メッセージアプリで仕事の説明を受ける
闇バイトの募集に対してダイレクトメッセージ(DM)でコンタクトを取ると、多くの場合は秘
匿性の⾼いメッセージアプリ(Telegram、Signal 等)でやり取りを求められます。秘匿性の⾼い
メッセージアプリに移動した後、リクルーターから仕事の詳細な内容や、参加に際しての注意事項
等が説明されます。メッセージアプリの通話機能を使い、詳細の確認等をする場合もあります。





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(3)⾝分証明書の提⽰や、参加のための詳細確認
⾝分証明書の提⽰や、闇バイトに参加するためのより詳細なやり取りを⾏います。


(例)
・⾝分証明書の提⽰
・年齢や性別、住んでいる地域などを聞かれる
・稼働できるスケジュールの調整
・犯⾏現場や集合場所までの移動⽅法の確認
・「預かり⾦」などの⽀払い





⾯接と称して⾝分証明書の提⽰を求められる場合や、途中で犯罪から逃げ出した際に当⼈を探
すための「預かり⾦」を要求される場合もあります。また、「今⽇から」「明⽇から」など、すぐ
に闇バイトへの参加を求められる事例もありました。
闇バイトは、参加だけでなく応募の段階でも様々なリスクが伴います。SNS 上の闇バイトに絶対
に応募しないでください。


■10 代の約 3 割が SNS で闇バイトの募集を⾒たことがある
トビラシステムズが⾏った意識調査で、闇バイトまたはそれと思われる求⼈を SNS やインター
ネット上で⾒たことがある⼈は、15 歳〜19 歳で 29.1%、20 代で 26.6%となりました。10 代・20
代は全体平均よりも割合が⾼く、若年層ほど SNS やインターネット上で闇バイトの求⼈を⽬にし
ている機会が多いといえます。




⽢い⾔葉で犯罪の実⾏役を募集する闇バイトに、絶対に参加しないでください。あやしいと思っ
たら、家族や⾝近な⼈、最寄りの警察署、各都道府県警察に設置されている少年相談窓⼝等に相談
してください。


都道府県警察の少年相談窓⼝(警察庁発表)
https://www.npa.go.jp/bureau/safetylife/syonen/soudan.html


トビラシステムズ、「闇バイト」に関する意識調査実施 10 代の約 3 割が闇バイト募集を「⾒た
ことがある」
https://tobila.com/news/release/p1626/


<調査概要>
調査実施会社:トビラシステムズ株式会社
実施期間: 2023 年 11 ⽉ 17 ⽇〜11 ⽉ 18 ⽇
有効回答数: 1,206 ⼈
調査⽅法:インターネット調査(Surveroid を利⽤)https://surveroid.jp/
抽出⽅法:インターネット調査⽤パネルからランダムに抽出




■トビラシステムズについて




テクノロジーで社会課題の解決を⽬指し、特殊詐欺やフィッシング詐欺、グレーゾーン犯罪撲滅
のためのサービスを提供しています。詐欺電話・詐欺 SMS 等の情報を収集・調査してデータベー
スを構築し、⾃動でフィルタリングする「迷惑情報フィルタサービス」は、固定電話、モバイル、
ビジネス向けに展開し⽉間 1,500 万⼈以上にご利⽤いただいています。


公式サイト:
https://tobila.com/


<本件に関する報道関係のお問い合わせ先>
トビラシステムズ株式会社
〒460-0003 愛知県名古屋市中区錦2丁⽬ 5-12 パシフィックスクエア名古屋錦7F
担当:管理部 広報担当
TEL:050-3646-6670(直通)
FAX:052-253-7692
URL:https://tobila.com/





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