トラストバンク、行政手続きデジタル化ツール「LoGoフォーム」の香川県高松市の行政手続きにおける導入効果を発表

2021 年 12 月 20 日
株式会社チェンジ
(コード番号:3962 東証第一部)




トラストバンク、行政手続きデジタル化ツール「LoGo フォーム」の
香川県高松市の行政手続きにおける導入効果を発表
中学校体育施設の利用登録申請をデジタル化、オンライン申請率 94%
~ 職員の申請業務も 45 時間削減、職員研修や市民満足度調査もデジタル化 ~

ふるさと納税総合サイト『ふるさとチョイス』を運営する当社の子会社である株式会社トラストバンク(本
社:東京都渋谷区、代表取締役:川村憲一、以下「トラストバンク」)は 12 月 20 日、行政手続きデジタル化ツ
ール「LoGo フォーム」について、香川県高松市の行政手続きにおける導入効果を発表しました。
高松市は 2020 年 7 月に LoGo フォームを導入し、行政手続きや庁内業務のデジタル化を進めてきました。中
学校体育施設の利用登録申請は、これまで窓口か郵送で書類申請のみを受け付けていましたが、LoGo フォー
ムで 24 時間申請できるようにしたところ、94%がオンライン申請を利用しました。




高松市が LoGo フォームで構築した「市民満足度調査」回答フォーム


◆ 高松市の LoGo フォーム活用業務の効果まとめ
業務/効果 オンライン割合 業務時間削減効果 コスト削減
体育施設利用登録 94% 約 45 時間 450 枚の紙削減(75%減)
市民満足度調査 27% 99 時間削減 申請ミスがほぼ 0
職員研修 約 70% 33 時間削減 委託料 100 万円削減
「LoGo フォームの導入効果の調査(香川県高松市)

調査主体:トラストバンク/期間:2021 年 8 月 6 日~8 月 29 日/方法:アンケート調査





◆ 高松市コメント:総務局デジタル推進部情報マネジメント課 六車 明人

LoGo フォームの優れた UI は、フォームを作成する職員にとっても、大きなメリットであり、活発な利
用によって、導入による数値的な効果はもちろん、業務の組み立て方や、フロー全体を見渡す良いきっか
けづくりになっていると感じています。
また、フォームシェア機能は、これまでの自治体ごとに業務を進めていくスタイルから、全国の自治体
が、それぞれの得意な分野の知識・経験をシェアし、課題の克服に取り組んでいくスタイルの新たなプラ
ットフォームとして、利用している自治体同士で、積極的に利用・共有していきたいと考えています。

中学校体育施設利用登録申請


◆ 概要
一部の高松市立中学校の体育施設(体育館・運動場)を住民のスポーツ活動のために夜間開放しており、事前
の利用登録申請を LoGo フォームでオンライン受け付けできるようにしました。
◆ 背景・課題
これまでは、窓口か郵送で紙申請のみを受け付けていたため、住民が平日に窓口に行ったり郵送手続きをした
りする負担が課題でした。コロナ禍で窓口の「3 密」を避けたいという背景もあり、オンライン化をしました。
◆ メリット・工夫点
・住民は 24 時間いつでもどこでもオンラインで利用登録ができ、紙の記入負担も軽減
・オンライン化のために市の要綱改正など従来の申請フローを見直すきっかけになった




以前の利用登録申請書(左)と LoGo フォームで作ったオンライン申請フォーム(右)
会員名簿が手書きから、ファイルアップロードか直接入力となり負担も軽減された


◆ LoGo フォームによるオンライン化の効果
① 申請対応の業務時間:約 45 時間削減(72.5 時間→27.9 時間/申請 150 件)
これまで窓口申請では 1 件あたり全体で 29 分かかっていましたが、オンライン申請で約 10 分に短縮。150 件
の申請で計 44.6 時間の削減効果が見込め、自治体の手続きにかかる業務効率化につながりました。

② オンライン化の割合:94%(141 件/150 件がオンライン申請)
オンライン申請は 150 件のうち 141 件と 94%も占め、住民サービスのデジタル化促進につながりました。利
用者は高齢者スポーツ団体など年齢層が高い人が多いですが、案内文でオンラインの活用を周知した結果、団

体の仲間と試行錯誤しながら入力するなど、高齢の方が電子申請にチャレンジするきっかけとなりました。


③ ペーパーレス化:450 枚削減(1 件あたり 4 枚→1 枚)
紙申請では 1 件あたり 4 枚の紙を消費していたところ、オンライン申請では 1 枚で済むように。150 件の申請
で計 450 枚削減でき、ペーパーレス化につながった。


市民満足度調査


◆ 概要
市民の声を市政に反映するため高松市総合計画「基本構想」の各施策への満足度などに関する調査を実施。
18 歳以上の市民 2500 名に毎年実施しているアンケートを LoGo フォームでオンライン回答できるようにした。
◆ 背景・課題
これまでは紙による郵送受け付けのみだったため、若い世代の回答率が数パーセントと低いことが課題でした。
さらに、業務面でも職員がアンケートの回答用紙から Excel シートに転記していたため、特に自由記述欄はボ
リュームが多く、早く正確に集計するためにも手入力の削減を図る必要がありました。
◆ メリット・工夫点
・オンライン申請により、若い世代の回答率が数パーセントほど増加
・紙からデータに入力する必要がなくなり 99 時間の時間削減かつ回答内容がリアルタイムに確認できた
・紙に比べてオンライン回答は不備がほとんどなくなった(従来は 20 件ほど)




高松市が LoGo フォームで構築した市民アンケートの回答フォーム
総合計画の URL を貼って閲覧できるようにしている(左)


◆ LoGo フォームによるオンライン化の効果
① 業務時間:99 時間削減
従来は、紙から回答データを Excel 入力して 2 人でチェックしていた業務が不要になり、1 件あたり 22 分の
処理時間が 2 分ほどに削減され、計 99 時間の削減効果につながりました。LoGo フォームの管理画面上で回
答データをリアルタイムに集計し、閲覧できるようになったことで業務スピードも向上しました。


② オンライン回答率:約 3 割(297 件/1000 件)
紙とオンライン回答を併用したところ、1000 件中 297 件の約 3 割がオンラインからの回答でした。今後も対
象者によってはオンライン化のみにするなど利用促進していく予定です。


③ 回答不備の減少:ほぼゼロ・200 分削減(20 件→0)
紙による回答では 20 件程度あった回答不備がオンライン化でほぼ 0 になり、ミスの確認やデータ化に 1 件あ
たり 10 分ほどかかっていた手間や時間が軽減されました。





職員向け情報セキュリティ研修


◆ 概要
職員の情報セキュリティの意識向上のため、毎年、管理職約 100 名を対象に会議室で講師による研修をしてい
ましたが、LoGo フォームを活用して全職員を対象としたオンライン研修に切り替えました。情報セキュリテ
ィに関する各項目のテキストや習熟度チェック、研修アンケートもオンライン完結するようになりました。
◆ 背景・課題
従来の集合研修は、委託料が約 100 万円かかっていたため経費削減を検討していました。また、受講者が管理
職に限られていたため、全職員約 6000 名が受けられるように研修方法を変える必要がありました。
◆ メリット・工夫点
・LoGo フォームによるオンライン化で委託料 100 万円のコストや、契約事務・会場準備などの調整が削減
・LoGo フォームで受講した職員は 4175 名に上り、受講率が全職員の 7 割まで向上した




高松市が LoGo フォームで構築したオンライン研修フォーム。各章のテキストを読み、確認テストやアンケートを受ける。


◆ LoGo フォームによるオンライン化の効果
① 業務時間:33 時間削減(準備含む)
従来の会場準備や委託先との調整などの時間が不要になり、全体で 33 時間の業務効率化につながりました。


② 研修受講率:約 70%※4175 人(従来:1.6%※100 人)
LoGo フォームでオンライン化したことで管理職 100 人から全職員約 6000 人に対象が広がり、約 7 割にあた
る 4175 人が受講。庁内全体の情報セキュリティの意識向上につながりました。


③ コスト削減:100 万円削減
これまでは外部委託料が 100 万円かかっていましたが、LoGo フォームで担当課が自ら研修フォームを構築し


たことで、経費削減をすることができました。また、庁内事情に応じた研修内容の工夫もしやすくなりました。




◆ 行政手続きデジタル化ツール「LoGo フォーム」の定性効果アンケート
2021 年 6~8 月に実施した LoGo フォーム研修会に参加した 8 自治体 112 名の職員に、LoGo フォームを活用
した行政デジタル化の定性効果についてアンケート調査をしました。LoGo フォームは、従来のベンダー企業
が受注・開発をして費用や時間がかかるシステムモデルを脱却し、自治体職員が現場の DX ニーズに迅速に対
応できるよう、職員が簡単にフォームを構築できる「ノーコード」な点が特長です。アンケートでも 9 割超が
「自分でフォームを簡単に作成できる」と答えるなど職員がデジタル化を主体的に進めることが期待できます。




◆ LoGo フォームとは
トラストバンクが 2020 年 3 月にリリースした行政 DX 総合プラットフォーム。行政手続きや庁内業務など自
治体の工夫であらゆる行政のデジタル化を実現する。IT 知識がなくても職員が簡単にフォームを構築できる
「ノーコード」な仕組みが特長。160 超のテンプレートや他自治体が作ったフォームもテンプレートとして活
用でき、全国自治体から 400 超のフォームが共有された。行政専用回線「総合行政ネットワーク(LGWAN)

とインターネットに対応するクラウド経由の SaaS サービス。2021 年 11 月 4 日時点で 380 自治体が利用す
る。
□■ 「LoGo フォーム」の概要 ■□
 サービス名:
「LoGo フォーム」(読み:ロゴフォーム)
 LoGo は「Local Government」の頭2文字から自治体職員が名付けた
 提供開始月: 2020 年 3 月
 利用自治体数:全国 380 自治体(2021 年 11 月 4 日時点)※無料トライアルを含む
 特長:
1. LGWAN とインターネットの両方の環境で使える LGWAN-ASP サービス(SaaS サービス)
2. パーツをカスタマイズするだけで簡単にフォームを作れる「ノーコード」ツール
3. 回答データは自動で集計・グラフ化・CSV ファイル化


4. 他自治体のフォームもテンプレートとして活用できる(フォームシェア機能)


株式会社トラストバンクについて
2012 年 4 月設立。2012 年 9 月、ふるさと納税総合サイト『ふるさとチョイス』
(https://www.furusato-tax.jp/)を開設。同サ
イトは、約 2 億の月間 PV 数(2020 年 12 月)
、契約自治体約 1,600 自治体(2021 年 6 月)
、お礼の品登録数 37 万点超(2021 年
6 月)を有する国内最大※のふるさと納税総合サイトに成長。2013 年 9 月、ふるさと納税の制度を活用したプロジェクト型課題
解決支援「ガバメントクラウドファンディング®」をスタート。2014 年 9 月、
「ふるさとチョイス災害支援」の仕組みを立ち上
げ、全国の自治体に無償でプラットフォームを提供。

契約自治体数 No.1(2021 年 7 月時点自社調べ)
、お礼の品掲載数 No.1(2020 年 9 月 JMRO 調べ)


<本件に関する取材・お問い合わせ>
株式会社チェンジ東京都港区虎ノ門 3-17-1
Control & Management 担当 メール:ir_info@change-jp.com





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