トラストバンク、行政手続きデジタル化ツール「LoGoフォーム」の三重県松阪市の行政手続きにおける導入効果を発表

2021 年 12 月 20 日
株式会社チェンジ
(コード番号:3962 東証第一部)




トラストバンク、行政手続きデジタル化ツール「LoGo フォーム」の
三重県松阪市の行政手続きにおける導入効果を発表
GIGA スクール構想に向けた家庭の Wi-Fi 状況調査オンライン化で約 63 時間の業務削減
~ 国体シンボル"松阪市の火"の愛称投票やマラソン完走メダルデザイン投票もオンライン化 ~



ふるさと納税総合サイト『ふるさとチョイス』を運営する当社の子会社である株式会社トラストバンク(本
社:東京都渋谷区、代表取締役:川村憲一、以下「トラストバンク」)は 12 月 20 日、行政手続きデジタル化ツ
ール「LoGo フォーム」について、三重県松阪市の行政手続きにおける導入効果を発表しました。
松阪市は 2020 年 7 月に LoGo フォームを導入し、行政手続きや庁内業務のデジタル化を進めてきました。
GIGA スクール構想に向けた家庭の Wi-Fi 状況調査では、児童・生徒に貸与しているタブレットを通じて LoGo
フォームでアンケートを募り、約 63 時間の業務が削減しました。


◆ 松阪市の LoGo フォーム活用業務の効果まとめ
業務/効果 オンライン割合 業務時間削減効果 コスト削減
GIGA スクール構想に基づく
100% 62.9 時間 24,600 円の削減
Wi-Fi 接続調査
国体シンボル"松阪市の火"の
100% 56.1 時間削減 24.8 万円削減
愛称(炬火名)の投票
みえ松阪マラソン2021
100% 31.4 時間削減 -
完走メダルデザイン投票

「LoGo フォームの導入効果の調査(三重県松阪市)

調査主体:トラストバンク/期間:2021 年 8 月 6 日~8 月 29 日/方法:アンケート調査



GIGA スクール構想に基づく Wi-Fi 接続調査


◆ 概要
家庭への持ち帰り学習など ICT 活用が広がるなかで家庭の Wi-Fi 整備状況、Wi-Fi 接続状況の実態を把握する
ためのアンケートを LoGo フォームを活用したオンライン回答で実施しました。


◆ 背景・課題
松阪市では、GIGA スクール構想のもと市内の小中学生 12,152 人に対して 1 人 1 台のタブレットを貸与してい
ます。そのなかで学校での活用だけではく、持ち帰り学習等にも活用の幅が広がり、各家庭での Wi-Fi 環境お
よび接続状況の実態を把握する必要がありました。そこで家庭の Wi-Fi 環境の有無を確認するだけでなく、
Wi-Fi 接続への協力を依頼する調査を LoGo フォームで作成し、貸与したタブレットでの回答を依頼するよう
にしました。



◆ メリット・工夫点
・紙への印刷、配布・仕分け・集計などの手間がなくなった
・庁内の決裁者にプロトタイプを示すことで、細かな要望や
変更を即時反映させながら短時間で完成させることができた
・回答も不備などなく、調査に対する保護者からの問い合わ
せもほとんどなかった


◆ LoGo フォームによるオンライン化の効果
①オンライン化の割合:100% (上図:フォームの工夫ポイント)

本事業において、すべての回答をオンライン上で募ることに
しました。回答期限は 2 週間程度でしたが、12,152 人を対象とし、半数以上の 7,638 件の回答が集まりまし
た。紙での配布はなく、すべてオンライン回答のため、回答結果もリアルタイムで集計され回答不備も 10 件
程度に収まりました。


② 業務時間:62.9 時間の削減(導入前:78.2 時間→導入後:15.3 時間)
すべてオンライン実施したため、印刷や各学校に配布するための仕分け時間などの準備時間に 27 時間程度を
要することが想定されていましたが、すべて LoGo フォームでのオンライン回答としたことにより、12 時間の
削減となりました。併せて、運用開始後の作業時間についても、紙で実施した場合はデータ化に 51.2 時間
(0.4 分×7,683 件)要することが想定されていましたが、オンライン回答のためデータ化に要する時間を 0.3
時間まで減らし、50.9 時間の削減となりました。


③ ペーパーレス化によるコスト削減:24,600 枚削減(委託分含む)
オンライン回答を実施したことにより、ペーパーレス化が進みました。紙で実施した場合、紙代・印刷費代と
して 24,600 円(印刷費 1 枚 0.5 円/紙代 1 枚 0.5 円、12,300 枚×2 種類×1 円=24,600 円)かかることが想定
されていましたが、オンライン回答によりこれらの経費が削減されました。




国体シンボル"松阪市の火"の愛称(炬火名)の投票


◆ 概要
三重とこわか国体開催期間中のシンボルについて、市内の中学生の意見を聞き、市民参加型の運営を目指すた
めの”松阪市の火”の愛称(炬火名)の投票を LoGo フォームで作成し、オンラインで実施しました。





◆ 背景・課題
オリンピックの聖火にあたり、三重とこわか国体・三重とこ
わか大会開催期間中のシンボルとなる「炬火(きょか)」の
愛称を市内の小中学生の意見を聞き、市民参加型の運営を目
指し、愛称の応募は小学生、投票は中学生に行ってもらうこ
とにしました。そんななか”松阪市の火”の愛称(炬火名)を
市内小学校 5 年生・6 年生を対象に募集した結果、合計で
524 点の応募をいただきました。応募いただいた炬火名の中
から、松阪市実行委員会が選考した 20 点を対象にタブレッ
トを貸与されている市内全中学生を対象に投票いただくため
に LoGo フォームで投票を受付することとしました。 (上図:フォームの工夫ポイント)

◆ メリット・工夫点
・中学生に対し 3 日間という短期間でしたが、4,000 名中、2,600 件の回答がありました
・学校を通じて紙で投票を募るよりも業務効率やペーパーレス化が進みました


◆ LoGo フォームによるオンライン化の効果
①オンライン化の割合:100%
本事業において、すべての回答をオンライン上で募ることにしました。回答期限は 3 日間でしたが、4,000 人
を対象とし、65%の 2,600 件の回答が集まりました。紙での配布ではなく、すべてオンライン回答のため、回
答結果もリアルタイムで集計され回答不備も 0.5%以下の 10 件程度に収まりました。


② 業務時間:56.1 時間の削減(導入前:64.7 時間→導入後:8.6 時間)
すべてオンライン実施したため、紙で実施していた場合に想定された印刷と各学校への配布するための仕分け
時間などの準備時間が 13.4 時間かかることが想定されていましたが、LoGo フォームでのオンライン回答導入
後は 8 時間となり、5.4 時間の削減となりました。併せて、運用開始後の作業時間についても、紙で実施して
いた場合は 51.3 時間かかることが想定されていたものが、データ入力作業に 43 時間、集計・グラフ化の時間
も 8 時間程度削減され、導入後は 0.6 時間まで短縮、計 50.7 時間の削減となりました。


③ ペーパーレス化によるコスト削減:16,000 枚削減(24.8 万円の削減)
オンライン回答を実施したことにより、ペーパーレス化が進みました。紙で実施した場合、紙代・印刷費代と
して 248,000 円(カラー印刷費 1 枚 15 円/紙代 1 枚 0.5 円、4,000 枚×4 枚×15.5 円=248,000 円)かかるこ
とが想定されていましたが、オンライン回答により経費が削減されました。





みえ松阪マラソン2021完走メダルデザイン投票


◆ 概要
三重県初のマラソン大会の機運を高めるとともに参加型の大会とするためのメダルデザインを LoGo フォーム
でオンライン投票できるようにしました。


◆ 背景・課題
三重県初のフルマラソン大会「みえ松阪マラソン2021」開催に向けて発信することで、住民をはじめ全国
多くの方に松阪市を知ってもらい、マラソン大会の機運を高めて参加型の大会にしたいという想いがありまし
た。そこで、大会を彩る完走メダルデザインを LoGo フォームを用いたオンライン投票で募ることにしました。


◆ メリット・工夫点
・従来は広報誌などで投票を依頼したり、投票用紙を紙で配
布していましたが、今回は公式 Facebook を利用して LoGo
フォームの URL と QR コードで発信することで多くのシェア
があり拡散された
・回答数の推移がグラフで見れるので、どの時間で発信する
と回答が伸びるのかなど Facebook と連動した動きができた
・LoGo フォームがあることでこれもできるのではないか?
とオンライン上での業務改善意識が強まりました

(上図:フォームの工夫ポイント)
◆ LoGo フォームによるオンライン化の効果
①オンライン化の割合:100%
本事業において、すべての回答をオンライン上で募ることにし、566 件の回答が集まりました。


② 業務時間:31.4 時間削減(委託分含む)
紙で実施した場合、データ化に 1 分×566 件(9.4 時間)を要することが想定されていましたが、オンライン
回答のためデータ化する時間を削減できました。また、グラフ化も LoGo フォームの自動機能を使ってすぐに
でき、紙で実施した場合より集計作業も 22 時間削減され、業務時間が 31.4 時間削減されました。





◆ 行政手続きデジタル化ツール「LoGo フォーム」の定性効果アンケート
2021 年 6~8 月に実施した LoGo フォーム研修会に参加した 8 自治体 112 名の職員に、LoGo フォームを活用
した行政デジタル化の定性効果についてアンケート調査をしました。LoGo フォームは、従来のベンダー企業
が受注・開発をして費用や時間がかかるシステムモデルを脱却し、自治体職員が現場の DX ニーズに迅速に対
応できるよう、職員が簡単にフォームを構築できる「ノーコード」な点が特長です。アンケートでも 9 割超が
「自分でフォームを簡単に作成できる」と答えるなど職員がデジタル化を主体的に進めることが期待できます。




◆ LoGo フォームとは
トラストバンクが 2020 年 3 月にリリースした行政 DX 総合プラットフォーム。行政手続きや庁内業務など自
治体の工夫であらゆる行政のデジタル化を実現する。IT 知識がなくても職員が簡単にフォームを構築できる
「ノーコード」な仕組みが特長。160 超のテンプレートや他自治体が作ったフォームもテンプレートとして活
用でき、全国自治体から 400 超のフォームが共有された。行政専用回線「総合行政ネットワーク(LGWAN)

とインターネットに対応するクラウド経由の SaaS サービス。2021 年 11 月 4 日時点で 380 自治体が利用す
る。
□■ 「LoGo フォーム」の概要 ■□
 サービス名:
「LoGo フォーム」(読み:ロゴフォーム)
 LoGo は「Local Government」の頭2文字から自治体職員が名付けた
 提供開始月: 2020 年 3 月
 利用自治体数:全国 380 自治体(2021 年 11 月 4 日時点)※無料トライアルを含む
 特長:
1. LGWAN とインターネットの両方の環境で使える LGWAN-ASP サービス(SaaS サービス)
2. パーツをカスタマイズするだけで簡単にフォームを作れる「ノーコード」ツール
3. 回答データは自動で集計・グラフ化・CSV ファイル化
4. 他自治体のフォームもテンプレートとして活用できる(フォームシェア機能)


株式会社トラストバンクについて
2012 年 4 月設立。2012 年 9 月、ふるさと納税総合サイト『ふるさとチョイス』
(https://www.furusato-tax.jp/)を開設。同サ
イトは、約 2 億の月間 PV 数(2020 年 12 月)
、契約自治体約 1,600 自治体(2021 年 6 月)
、お礼の品登録数 37 万点超(2021 年
6 月)を有する国内最大※のふるさと納税総合サイトに成長。2013 年 9 月、ふるさと納税の制度を活用したプロジェクト型課題
解決支援「ガバメントクラウドファンディング®」をスタート。2014 年 9 月、
「ふるさとチョイス災害支援」の仕組みを立ち上
げ、全国の自治体に無償でプラットフォームを提供。

契約自治体数 No.1(2021 年 7 月時点自社調べ)
、お礼の品掲載数 No.1(2020 年 9 月 JMRO 調べ)


<本件に関する取材・お問い合わせ>
株式会社チェンジ東京都港区虎ノ門 3-17-1
Control & Management 担当 メール:ir_info@change-jp.com


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