Ubicomグループ、第2成長フェーズ推進に向け『保険ナレッジプラットフォーム』の受注拡大 新たに中規模の保険会社様での業務利用開始

2024年 2 月 1 日

各 位

会 社 名 株 式 会 社 Ubicomホ ー ル デ ィ ン グ ス
代表者名 代表取締役社長 青木 正之
(コード番号:3937 東証プライム市場)
問合せ先 上級執行役員コーポレート戦略本部長 北岡 明哲
(TEL.03-5803-7339)



Ubicomグループ、第2成長フェーズ推進に向け『保険ナレッジプラットフォーム』の受注拡大
新たに中規模の保険会社様での業務利用開始


メディカル領域を中心に、「人」×「技術」で革新的なITソリューションを創造する、唯一無二のビジ
ネスイノベーションカンパニーである株式会社Ubicomホールディングス(本社:東京都千代田区、代表取
締役社⾧:青木正之、証券コード:3937 以下「当社」)の持つ約2万医療機関が活用する信頼と実績の
データベース及び、AIを活用したゆらぎ補正を搭載した「保険ナレッジプラットフォーム」が、現在実装
中の2社(チューリッヒ生命保険株式会社・ネオファースト生命保険株式会社)に加え、新たに中規模保
険会社様との契約が完了し、2024年2月1日(木)より業務利用が開始いたしました。


1.背景
当社は、医療業界のDX化を図るとともに医師の働き方改革法案推進に向けた業務効率化、医療機関の
収益改善、医療の安全と質の向上を目指し、医療ITソリューションの開発に注力してまいりました。開
発の背景として、保険業界の保険金支払いに対する課題に着目したことがきっかけとなり、当社の知財
を活用し、保険加入者様に対して早急に保険金を支払うという他社にはない機能を、社会課題解決型ソ
リューションの一環として開発を目指したことがきっかけとなり、実装に至りました。
保険ナレッジプラットフォームは、「保険会社様・加入者様・医師の三方良し」をコンセプトとして
おり、加入者様が診療明細書取得後、すぐに保険金の受け取りが可能となる世界観実現に向けて、受注
拡大を目指しています。
この度の導入では、保険加入者様から保険会社様に送られた診療明細書のデータを、保険ナレッジプ
ラットフォームのエンジンを使い、保険会社支払査定担当者の査定にかかる事務負荷の大幅削減と同時
に、保険会社様から保険加入者様へ保険金の早期支払いが可能となります。
保険会社様においては、人件費や書類の郵送費・査定関連費用の削減や紙でのやり取りで発生する書面
の保管や破棄の費用削減等の「経費削減」、さらに査定における属人化の防止や最新のデータベース活
用による「審査制度の向上」への寄与など多くのメリットがあります。
保険加入者様としては、従来の紙による給付金請求の場合と比較し、書類の取り寄せ・必要書類の準
備と郵送、診断書の発行費用などのお手続きの負荷が削減され、更には保険金受給までの日数の短縮が
可能となるなど請求から支払いまでスムーズに完了することができます。
医療機関においては、医師による診断書作成の時間削減による医師の働き方改革への寄与が見込めま
す。
保険ナレッジプラットフォームは、当社が保有する約2万医療機関の医療データベースの横展開によ
り実現したソリューションとして、当社の成長戦略である「第2成長フェーズ」の推進に向け、更なる
受注拡大を目指します。


2.保険会社の現状と保険ナレッジプラットフォーム導入における当社の取組み
これまで保険会社様では、顧客からの保険金請求に対する審査業務において、診療行為、医薬品、傷
病名、先進医療、法改正など、散在した情報を網羅するために多大な労力が必要でした。
大手生命保険会社様での、保険請求に係る書類の処理枚数は年間約30万枚、人件費を含めたコストは
年間約10億円と当社では推定しております。さらに、保険加入者様が退院した後、保険会社様や病院と
の書類手続きを経て給付金を受給するまでに現在は2-4週間かかっておりますが、保険ナレッジプラッ
トフォームの導入により、人を介した支払業務が効率化され、加入者様が診療明細書取得後すぐに、保
険金を受け取る世界観実現が可能となると同時に、大幅な経費削減につながります。
さらに医療系書類のOCRによる読取精度の向上に特化したDXメニュー「ゆらぎ補正」の導入によって
保険支払業務の一部自動化を支援するなど、コスト及び技術面から困難とされている簡易請求の普及を
推進します。


3.「ゆらぎ補正」とは
当社の「ゆらぎ補正」は、保険ナレッジプラットフォームにおいて、保険会社様の審査支払部門向け
に提供する、医療系書類のOCRによる読取精度の向上に特化したDXメニューです。医療系書類に記載さ
れる診療行為や病名の表現は、医師や医療機関のシステム毎に違い(ゆらぎ)があり、OCRの精度を
100%にしたとしても、診療行為や病名を完全に特定することはできません。そこで当社の「ゆらぎ補
正を使用することにより、OCR読み取り後のゆらぎを補正、医療情報を抽出し、自動的にコード化を行
います。当社「ゆらぎ補正」の実証実験では98%以上の補正に成功し、医療機関に特化した当社だから
できる高い成功率を実現いたしました。これにより、煩雑な保険支払業務を効率化し、保険業界全体の
DXを支援してまいります。


4.今後の見通し
本件による今期の連結業績への影響は軽微であります。ただし、中長期的には当社の業績及び企業価
値向上に資するものと考えており、今後、当社業績に重要な影響を及ぼすことが明らかになった場合に
は、速やかに開示いたします。


以 上

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