「ChatGPT」4カ月で32倍!リスキリング、インバウンド…上期企業トレンド調査

Press Release
報道関係各位
2023 年 6 月 21 日
株式会社 PR TIMES

「ChatGPT」4 カ月で 32 倍!
リスキリング、インバウンド…上期企業トレンド調査
- 14 万件超のプレスリリース、23 万種のキーワードを分析。PR TIMES キーワードランキング 2023 上半期 -
企業発表のトレンドが見えてくる PR TIMES キーワードランキング。2023 年上半期は「ChatGPT」が一気に世の中
に広がり、企業の発表でも 1 月から 5 月で 32 倍にキーワード登録を増やし、 「AI」も 7 位まで順位を伸ばしています。
コロナ禍の落ち着きに伴う「インバウンド」の増加や、 「SDGs」に続き企業発表に使われ始めている「GX」など、企
業発表のトレンドをプレスリリースのキーワード登録を元に分析します。




株式会社 PR TIMES(本社:東京都港区、代表取締役:山口 拓己、東証プライム:3922)は 2023 年 6 月 21 日
(水)、運営するプレスリリース配信サービス「PR TIMES」において 2023 年 1 月 1 日~5 月 31 日に企業から発表い
ただいたプレスリリース総計 14 万 1703 件を対象に、データ分析と総括、業界別分析と各種ランキングなどを発表い
たしました。

対象期間:2023 年 1 月 1 日~2023 年 5 月 31 日
集計対象:PR TIMES プレスリリース 14 万 1703 件
発表項目:2023 年上半期総合&月別キーワードランキング、注目キーワード、業界別分析 等
発表日:2023 年 6 月 21 日
発表者:株式会社 PR TIMES
プレスリリース配信サービス「PR TIMES」 :https://prtimes.jp/


<キーワードランキング>DX が 1 位に復活。AI が急増し総合 7 位に
「PR TIMES」ではプレスリリース発表の際に、発表企業がプレスリリース内容に関係するキーワードを最大 10 個登
録することができます。2023 年 1~5 月に発表された総計 14 万 1703 件のプレスリリースのキーワード登録総数は 23
万 1220 種(延べ 111 万 6472 個)に上りました。総合ランキングでは 2023 年上半期の企業活動の潮流を、そして月
別ランキング推移からは企業動向の変遷と流行の兆しをキーワードを通して分析しています。
2023 年上半期は「DX」が 2021 年来の 1 位となり、コロナ禍の落ち着きとともに「イベント」が使用を増やし 2 位
に続きました。いずれのキーワードもここ数年のキーワードランキングでは上位にあり、企業の発表において定番と
なっています。また、2022 年 1 位の「SDGs」は 4 位に落ち着いていたものの、関連キーワードと言える「サステナブ
ル」が 19 位にあるように、依然注目度が高いことがうかがえます。

■月別キーワードランキング推移
月別キーワードランキングでは、キーワードが登録されたプレスリリース件数で月間ランキングを集計しました。
月別に見ると、総合でも 7 位となった「AI」が 1 月~5 月で[12 位→8 位→7 位→5 位→3 位]と徐々に順位を上げ
ています。その背景にある「ChatGPT」の盛り上がりも顕著で、4,5 月にはそれぞれ 12 位、10 位と企業発表のトレン
ドになっています。特定企業による個別サービスが総合ランキングで上位に入ることはこれまでになく、異例のラン
クインと言えます。「ChatGPT」については注目キーワードで、詳細な分析を後述します。
2023 年上半期大注目の ChatGPT。今来てる、これから来るキーワード分析
2023 年上半期に配信されたプレスリリースに使用されたキーワードの増加傾向を調査し、今後さらに増加が見込ま
れる注目キーワードと、昨年同期と比較して特に顕著に増加している上昇キーワードを分析しました。

■注目キーワード|ChatGPT
昨今、世間でも耳にする機会が多くなった「ChatGPT」は 2 月に増え始めて以降、3~5 月にかけてその使用件数は
急増し、総合での順位も 3 月 35 位(363 件) 月 12 位(545 件) 月 10 位(546 件)と急上昇しました。ChatGPT
、4 、5
を活用した新たなサービスはもちろん、既存の SaaS サービスなどの追加機能に活用するケースが多く、関連するセミ
ナー情報も多くプレスリリース発表されました。

「AI」のキーワードも使用件数を増やし、5 月には総合 3 位(1019
「ChatGPT」の盛り上がりが押し上げるように、
件)まであがっています。これまでも「AI」のキーワードを使用したプレスリリースは多く、総合ランキングでも上
位にありました。これまでの企業向けサービスで活用されるケース以外にも、画像生成 AI や AI 音声といった直接生活
者が楽しめるサービスが増えています。




<呼称は「生成 AI」に定着か。
「ChatGPT」とともに使用されたキーワード調査>
「ChatGPT」とともに使用されたキーワードを調査しました。キー
ワード登録で「ChatGPT」を使用したプレスリリースにおいて、登録
件数が多いキーワードを分析しています。5 カ月通算では、やはり
「AI」が 999 件と 1 位に、「ChatGPT」の開発企業である「OpenAI」が
2 位に続いています。
そして、使用件数が徐々に増えていった 1~3 月は、 「ジェネレーテ
ィブ AI」 「チャット AI」 「生成系 AI」 「対話型 AI」と様々な呼称が使用
されていたものの、4 月からは「生成 AI」という呼称が 4 月 71 件、5
月 102 件と、一般呼称のひとつとして定着したようでした。
■注目キーワード|「GX」
今年 2 月に「GX 実現に向けた基本方針」が閣議決定され、持続的な成長を目
指す企業群が連係し、官・学とともに協働する場である“GX リーグ”が発足しま
した。日本を代表する企業をはじめ、679 社の企業が賛同し参画しており、企
業活動にも「GX」に取り組む企業が増えています。昨年同期(2022 年 1 月~5
月)に 38 件だったキーワード使用は、2023 年 1 月~5 月には 165 件と 4.3 倍に
増えています。自治体と連携して産業用大麻の栽培を開始するなどの企業の GX
への取り組みや企業の「GX リーグ」参画などがプレスリリースで発表されてい
ます。「SDGs」や「サステナブル」といったキーワードとも関連する企業活動
の新しいトレンドに「GX」が入ることが予想されます。

■注目キーワード|「脱マスク」
コロナ禍で生活の必需品となったマスクは、2020 年にはその需要に合わせて
2020 年には 3155 件と、プレスリリースのキーワード使用でも「マスク」が急
上昇した程に、企業発表でも多く見られました。しかし、コロナ禍の落ち着き
に伴い、政府からも今年 3 月にはマスク着用を個人の判断に委ねるという方針
が発せられました。マスクを外すことへの美意識などにも起因する心理的抵抗
が話題となりました。そのような流れで、「脱マスク」というキーワードが使
用されるようになり、2022 年 1 月~5 月には 1 件、2022 年 8 月~12 月の 5 カ
月でも 8 件だった「脱マスク」のキーワード使用したプレスリリースは、2023
年 1 月~5 月に 70 件と件数が伸びつつあります。マスク着脱に関する意識調査
のほか、スキンケアやメイクといった美容商品や、オンラインで歯のホワイト
ニングができるサービスなども関連する商品・サービスがプレスリリースで発
表されていました。

■上昇キーワード
・「リスキリング」
2023 年上半期(1 月~5 月)は、724 件のプレスリリースでキーワードが使用され、昨年同期(1 月~5 月)比で
6.3 倍超に伸びています。企業の研修制度はもちろん、個人のリスキリング需要に応えるように、セミナーやコーチン
グサービスに関するプレスリリースが発表されています。

・「インバウンド」
2023 年上半期(1 月~5 月)は、661 件のプレスリリースでキーワードが使用され、昨年同期(1 月~5 月)比で
3.6 倍超に伸びています。後述のカテゴリ別[ホテル・レジャー]で使用されるケースが多く(全体の約 25%)、各事
業者によるインバウンド対応の新サービス提供開始をはじめ、インバウンド需要に応えようとする事業社への支援サ
ービスを展開する企業の発表も見られます。

・「人的資本」
2023 年上半期(1 月~5 月)は、312 件のプレスリリースでキーワードが使用され、昨年同期(1 月~5 月)比で
5.2 倍超に伸びています。前述の「リスキリング」とも関連するキーワードで、ほとんどのプレスリリースでともに使
用される「人的資本経営」と合わせて、セミナーやカンファレンスなどでテーマとされることも多く、発表が増えて
います。
コロナ前後の企業発表トレンドを比較|2019 年~2023 年のキーワードランキング
2020 年以降、世界で猛威を振るったコロナウイルス。社会情勢も日々変わり、それに対応するように企業発表のト
レンドも変遷していきました。前後の動きと合わせて 2019 年から 2023 年に至るまでのプレスリリースキーワードを
分析しました。

2019 年は「イベント」 「キャンペーン」「新商
品」といったプレスリリースの代表的な発信機
会に関するキーワードが上位を占めており、こ
れらは過去 2018 年以前にも常に上位に入ってい
たキーワードです。
2020 年には、2 月以降急増した「コロナ」が
年間 1 位で終え、 「新型コロナウイルス」や
「COVID-19」といった同じものを指すキーワー
ドをまとめると 2 万件を超える結果となりまし
た。「オンライン」 「テレワーク」 「おうち時間」
「リモートワーク」 「マスク」といったコロナ禍
に関連するキーワードも上位にあがる結果とな
りました。
2021 年はコロナ禍への対応からはじまったも
のの、その利便性から企業活動のデジタル化が
進み、 「DX」のキーワードが急増し年間 1 位に
なりました。 「コロナ」は年の後半から順位を落
としはじめ、 「SDGs」が上位にあがってくる傾向が見えました。
2022 年は、前年から順位を上げていた「SDGs」が年間 1 位となりました。また、コロナ禍にあって順位を落として
いた「イベント」が、政府方針の緩和などの影響もあり、上位を取り戻してきました。

そして 2023 年(1~5 月の 5 カ月で計測)総合ランキングでは、2022 年に引き続き「コロナ」関連のキーワードは
上位に入らなくなり、 「イベント」が 2 位まで順位を伸ばしています。そして、2019 年以来 4 年ぶりに「旅行」が 20
位にランクインしました。 「ChatGPT」関連のプレスリリースが 3 月以降急増し全体でも 35 位となり、つられて「AI」
も 7 位となりました。

「ヌン活」
「サウナ」とブームを映す結果に。カテゴリ別キーワードランキング
<企業向けシステム・通信・機器>
[企業向けシステム・通信・機器]カテゴリでは、
「DX」1 位、 「AI」が 2 位と上位には例年通りのキー
ワードが並ぶ中で、8 位には「ChatGPT」が入りまし
た。
また、14 位「Web3」、16 位「ブロックチェーン」

18 位「メタバース」と、先進的な技術で注目される
キーワードがランクインしています。それぞれのキー
ワードでは、スタートアップの資金調達や大企業との
提携、出資といった、今後のビジネス展開が期待され
る発表がありました。また、提供しているサービスで
「ChatGPT」を活用した新機能が実装された旨のプレ
スリリースも多く発表されました。

<外食・中食>
「グルメ」「期間限定」の上位は例年通りでした
が、 「ホテル」が 2021 年来の TOP10 に入りました。
11 位に入った「アフタヌーンティー」に関連して、
25 位に「ヌン活」が入っています。本来「ヌン活」
はホテルでアフタヌーンティーを楽しむ活動を指して
おり、これらが、同カテゴリで顕著に結果となって出
ていると言えます。
また、昨年までの結果から[外食・中食]の定番と
なったと思われた「テイクアウト」が 12 位に落ち着
き、飲食業界でもアフターコロナの傾向が出ていま
す。
<ホテル・レジャー>
[ホテル・レジャー]カテゴリでは、 「インバウン
ド」のキーワードが 12 位に入り、コロナ禍明けに伴
う業界の盛り上がりを感じる結果となりました。20
位に「全国旅行支援」があるように、政府により積極
的に推奨する動きがあり、コロナ禍にできなかった旅
行に出かけようといった機運がホテル等観光関連事業
者による発信が増えているものと考えられます。ま
た、15 位には全国的にブームとなり新店舗が続々と
オープンする「サウナ」が入りました。専門メディア
も増えており、流通する情報量が増加しています。



分析担当より 2023 年上半期キーワードランキングを振り返り
株式会社 PR TIMES 経営管理本部 PR・IR チーム PR リード 杉本 秋
2020 年から年末に発表していた PR TIMES キーワードランキング。今年は上半期にも発表す
る こ と が で き ま し た 。 今 年 に 入 っ て か ら 「AI」 の 活 用 が 各 産 業 で 大 き く 進 み ま し た 。
「ChatGPT」が話題になるとすぐに事業に取り入れ新しいサービスを開始する企業が多く、プ
レスリリース発表につながっています。プレスリリースのキーワード登録には、企業発表のト
レンドが表れ、そこからは社会の流れが垣間見えます。世の中をリアルに反映している結果も
出れば、これからの盛り上がりを期待させる新たな発見もあります。
当調査を今後の発表や社会の動向を知る参考に、ご活用いただけますと幸いです。

PR TIMES について
PR TIMES(読み:ピーアールタイムズ)は、「行動者発
の情報が、人の心を揺さぶる時代へ」をミッションに掲
げ、「行動者」のポジティブな情報がニュースの中心とな
り、個人を勇気づけ前向きにする社会の実現に挑んでいま
す。私たちは人の行動や頑張りの結晶を、その想いを紡い
で発表するのがプレスリリースだと考え、企業規模を問わ
ず「行動者」が自ら発信できる、PR の民主化を目指して
事業を展開しています。プレスリリース配信サービス「PR
TIMES」の利用企業社数は 7 万 9000 社を超え、国内上場企
業の 53%超に利用いただいています。情報収集のため会員
登録いただくメディア記者 2 万 5000 人超、サイトアクセ
ス数は月間約 7500 万 PV、プレスリリース件数は月間 3 万
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に至るまで前進できるよう支えるタスク・プロジェクト管理ツール「Jooto」、さらに発表後のお客様対応や情報整理を円滑に行え
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また子会社には、スタートアップメディア「BRIDGE」を運営する株式会社 THE BRIDGE、ソフトウェア受託開発を行う株式会社グ
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代表取締役:山口 拓己
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