箱根の老舗旅館一の湯がGravioを採用 ノーコードでIoTシステムを構築し旅館業務のデジタル化を推進

報道発表資料
2022 年 12 月 26 日
アステリア株式会社

創業約 400 年!箱根の老舗旅館 一の湯 が Gravio を採用
ノーコードで IoT システムを構築し旅館業務のデジタル化を推進
限られた人員でも顧客サービスを向上する「旅館 DX」を実現

アステリア株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:平野洋一郎、証券コード:
3853、以下 アステリア)は、箱根「一の湯」をはじめとする旅館とホテルを 9 施設運営する株式
会社一の湯(本社:神奈川県足柄下郡、代表取締役社長:小川尊也、以下 一の湯)が、当社の
AI 搭載 IoT 統合エッジウェア「Gravio(グラヴィオ)」を採用し旅館 DX を実現したことを発表
します。

■ 一の湯が「Gravio」を導入した背景
寛永 7 年(1630 年)に創業した一の湯は創業約 400 年の老舗温泉旅館で、現在箱根に 9 施設の
旅館とホテルを運営しています。 「宿泊の常識を変え、宿泊によって日常生活の豊かさを提案す
る」を経営理念に掲げ、地域を代表する老舗として箱根エリアにおける観光振興の一翼を担って
きました。近年では、さらなる業務効率の改善やサービス品質の向上、従業員の働き方改革を進
めるなかで、AI・IoT による DX や業務のデジタル化に向けた取り組みに着手。館内施設の利用
状況の可視化や、日常業務のデジタル化を実現するシステムの導入を検討していました。
一の湯では、さまざまな IT ツールやソリューションを比較検討した結果、プログラミングに関
する知識が不要で IoT システムをノーコードで構築できる Gravio に着目。大規模なシステム構築
を必要とせず、多種多様な IoT センサーを利用できることから導入を決定しました。

エントランスに設置した人感センサー Gravio と LINE WORKS が連携
宿泊客の来訪を自動検知 スタッフに来客状況のタイムリーな通知




■「Gravio」を用いて実装したソリューションの概要
従来はチェックイン時に、フロントが無人の際には宿泊客に呼び鈴を鳴らしてもらうことにし
ていましたが、Gravio の導入によりエントランスの外側に設置した人感センサーが来客を検知。
即座にフロントスタッフに来客通知が自動送付され、フロントの常駐スタッフなしで、宿泊客が
館内に入る頃には迎え入れの体制をスムーズに整えることが可能になりました。
また、温泉施設において重要とされる温浴設備を制御するバルブの開閉は、決められた手順と
周期に従って正しく行うことが必要です。操作漏れや手順ミスによる故障リスクを回避する対策
が急務となっていました。そこで、一の湯では Gravio のダブルスイッチを活用し、左右のスイッ
チでバルブ開閉の「実行」 「終了」を記録。スイッチの操作情報は Google スプレッドシートに自
動入力され、操作を行うべき時間に記録がない場合は担当者のスマートフォンに自動で LINE
WORKS によるアラートを送信。Gravio が常時監視することで、業務の抜け漏れ防止を実現しま



した。また、ドア開閉センサーで館内トイレの利用頻度を把握することで、清掃人員の配置を最
適化し業務の効率化にも繋げています。このような取り組みを通じて、働きやすい環境の整備も
進めています。
さらに、レストランでの空調温度管理の自動化に向けた検討も開始しています。テーブルで使
われる卓上コンロによる温度変化を温湿度センサーで可視化し、空調を操作。宿泊客が常に快適
な空間で食事が楽しめることを目指しています。
Gravio は経済活動が再開する流れにあるなかで、今後もインバウンド復活による訪日客の増加
や国内旅行需要拡大、観光業界における人手不足等にも対応する AI・IoT による DX や業務のデ
ジタル化で貢献してまいります。
■ 各種デバイスの設置・利用状況
利用デバイス 用途 設置箇所 概要

人感センサー 来客検知 エントランス 宿泊客の来訪を検知しフロントスタッフへ通知。


ドア開閉センサー 利用頻度検知 トイレ 利用頻度を記録し、最適なタイミングで清掃を実施。

温泉設備 温浴設備の操作を記録。必要な操作が記録されない
ダブルスイッチ 操作記録
操作盤 場合、担当者にアラートを送信。
温湿度検知
温湿度センサー レストラン 温湿度を可視化し、レストラン内の環境を最適化
(実証実験中)


■ 一の湯によるユーザーコメント

弊社は「失敗を恐れずチャレンジする」ことを社是としていま
すが、Gravio はスモールスタートから導入できることが、弊社
のそうした社風にも合致しており、実際に短期間で導入し結果
を出すことができました。
株式会社一の湯 店舗運営部長 大野 正樹 氏(写真右)


Gravio による IoT システムの構築は基本的に私一人で行った
のですが、ノーコードで操作できる点と無料で利用可能なセン
サーの提供で、スムーズに構築を進めることができました。
株式会社一の湯 組織開発部長 今泉 正行 氏(写真左)


■ 事例掲載 URL
https://www.gravio.com/jp-case-article/ichinoyu
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■「株式会社一の湯」について( Web サイト https://www.ichinoyu.co.jp/ )
寛永 7 年創業の老舗温泉旅館「一の湯本館」を中心とし、
現在箱根に 9 施設(箱根湯本、塔ノ沢、仙石原)の旅館とホ
テルを運営しています。 「一つ先をゆく価値」、
「革新と進化」
によって 「宿泊の常識を変え、宿泊によって日常生活の豊か
さを提案する。 」を経営理念に掲げており、常に人のため、
社会貢献のためにお客様と共に前進して行きたいと全社一
丸となって考えています。


・2008 年:第 4 回「ハイサービス日本 300 選」受賞(サービス産業生産性協議会主催)
・2015 年:第 6 回「かながわ観光大賞」受賞(神奈川県主催)
・2018 年:第 4 回「ジャパン・ツーリズム・アワード」入賞(日本観光振興協会主催)


■「アステリア株式会社」について( Web サイト https://jp.asteria.com/ )
1998 年に創業し、2002 年に最初のノーコード製品の提供を開始したアステリア株式会社(当時
インフォテリア株式会社)は、企業内の多種多様なコンピューターやデバイスの間を接続するソフ
トウェアやサービスを開発・販売しています。主力製品の ASTERIA Warp は、異なるコンピュー
ターシステムのデータをノーコードで連携できるソフトウェアで、 大企業、 中堅企業を中心に 9,809
社(2022 年 9 月末現在)の企業に導入されています。また、Handbook は、営業資料や商品カタロ
グ、会議資料などあらゆる電子ファイルをスマートフォンやタブレットで持ち運べるサービスのス
タンダードとして、1,670 件(2022 年 9 月末現在)の企業や公共機関で採用されています。


■「Gravio」について( Web サイト https://www.gravio.com/jp )
Gravio は、ノーコードで汎用的なカメラや各種センサーによるデータと様々なシステムの連携
を容易に実現できる、 AI/IoT 統合型エッジコンピューティングプラットフォームです。 直感的な画
面設計による簡単な操作で、エッジ上で様々なデータを収集、管理するとともに、データに基づい
た様々なアクションを自動的に実行することが可能です。また、各種認証済センサーの無償貸出プ
ログラムもご用意し、導入の際の複雑性も解消。 サービス全体を通してシンプルかつ迅速な AI/IoT
の利活用を実現します。新バージョンでは、AI による画像推論機能が更に強化され、プリインスト
ールの推論モデルに加え、お客様により作成されたオリジナルの画像推論モデルもノーコードでシ
ームレスに利用可能となりました。Gravio は、多様な用途における AI や IoT を利活用した DX を
実現します。

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【プレスリリースに関するお問い合わせ先(報道機関窓口) 】
アステリア株式会社 広報・IR 部:齋藤ひとみ・小出朱莉
TEL: 03-5718-1297 / 携帯電話: 080-2158-2167(小出) / E-mail: press@asteria.com


【製品に関するお問い合わせ先】
アステリア株式会社 グローバル Gravio 事業部:垂見智真
TEL: 03-5718-1240 / E-mail: gravio-jp@asteria.com
アステリア、Asteria、Handbook、Gravio は、アステリア株式会社の登録商標です。
本文中の商品名は、各社の商標または登録商標です。





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