北海道医療大学及び株式会社漢方医科学研究所とのフコキサンチンによるがん予防に関する共同研究開始に関するお知らせ

2021 年 12 月 27 日
各 位

会社名 パ ス 株 式 会 社
代表者名 代表取締役 高 橋 勇 造
(コ-ド番号:3840 東証第二部)
問合せ先 管理本部 小 佐 々 由 美
TEL:03-6823-6664(代表)



北海道医療大学及び株式会社漢方医科学研究所との


フコキサンチンによるがん予防に関する共同研究開始に関するお知らせ


当社及び連結子会社である株式会社アルヌール(以下「アルヌール」)は、北海道医療大学薬学部(以
下「北海道医療大学」)及び株式会社漢方医科学研究所(以下「漢方医科学研究所」)との三者間で共同
研究契約を締結し、「微細藻類由来フコキサンチンによる大腸がん化学予防」
(以下「本共同研究」)を
2021 年 12 月 27 日より開始することを、下記の通りお知らせいたします。



1.契約締結の経緯及び概要
アルヌールは、微細藻類の大量培養技術を活用した有用物質の生産を主な事業としており、微細藻類
の連続培養技術により、安定的にフコキサンチンを提供することが可能となりました。フコキサンチン
は市場に流通している量は少なく、高純度のものになると安定的に供給することが非常に困難な物質と
なります。
本共同研究では、主に、フコキサンチンによる大腸がん化学予防効果を検討致します。研究により、
大腸腺がん発症予防効果及びその分子制御機構が解明されることが期待でき、将来的には、がん患者へ
投与する原薬となるよう、知見を重ねていく第一歩となります。その他、フコキサンチンをがん以外の
生活習慣病の予防へ有効な食品添加物やサプリメントとして販売することを目指し、マウスを用いて、
フコキサンチンによる抗肥満効果や抗糖尿病効果等の検討も進めてまいります。当社は、微細藻類由来
バイオマスを連続培養し、本共同研究に使用する全てのバイオマスの提供及びフコキサンチンを抽出・
精製し、新薬候補物質の探索研究開発をおこなう漢方医科学研究所の協力のもと、研究で使用する高純
度フコキサンチンを提供してまいります。


現在、生活習慣病の罹患者は、世界で 20 億人を超えております。今回の共同研究により、当社の提
供するフコキサンチンが確かなエビデンスを持つ生活習慣病予防製品の原材料として、世界の多くの
方々へお届けできるよう研究を進めてまいります。
本共同研究にご参加いただけることになりました北海道医療大学薬学部の寺崎将准教授は、フコキサ
ンチンの研究を長年行ってきており、最近では、「Suppression of C-C chemokine receptor 1 is a key
regulation for colon cancer chemoprevention in AOM/DSS mice by fucoxanthin. J Nutr Biochem, 99,
108871, 2022」の学術論文を報告しております。現在は「フコキサンチンによるがん予防」の研究テー
マを、大腸がんだけでなく膵臓がんへ拡大しておられます。詳細については下記記載の北海道医療大学
のホームページをご参照ください。
(ホームページURL:http://www.hoku-iryo-u.ac.jp/course-guide/course/pharm/kankyo-eisei/top/)


2.大学概要
(1)名 称 北海道医療大学 薬学部
(2)所 在 地 北海道石狩郡当別町金沢 1757 番地
(3)ホームページ URL https://www.hoku-iryo-u.ac.jp/


3.会社概要
(1)名 称 株式会社漢方医科学研究所
(2)所 在 地 大阪市北区西天満1丁目7番20号
(3)代表者の役職・氏名 代表取締役 大城 日出男
(4)事 業 内 容 薬用植物成分由来の新薬候補物質の探索研究開発、高機能健康食品の
研究開発と販売、漢方医薬品・健康食品の臨床試験受託、日本国内農
業事業者との連携による生薬の栽培
(5)資 本 金 4,195 万円
(6)設 立 年 月 1991 年 7 月
(7)大株主及び持株比率 相手先の要請により非開示としております。
(8)上場会社と当該会社との 資 本 関 係 該当事項ありません。
関係 人 的 関 係 該当事項ありません。
取 引 関 係 該当事項ありません。
関連当事者への該当状況 該当事項ありません。


4. 当該連結子会社の概要
(1)名 称 株式会社アルヌール
(2)所 在 地 東京都渋谷区6丁目 17 番 11 号
(3)代表者の役職・氏名 代表取締役 高橋 勇造
(4)事 業 内 容 微細藻類の有用物質生産、微細藻類培養装置の販売、微細藻類の連続
培養コンサルティング
(5)資 本 金 30 百万円
(6)設 立 年 月 2020 年 11 月
(7)大株主及び持株比率 パス株式会社 100%
5.今後の見通し
本共同研究による 2022 年3月期の当社連結業績への影響については、軽微であると考えております
が、今後影響が生じた場合は、明らかになり次第速やかに開示いたします。
2021 年1月 27 日付「新中期経営計画」に本事業は織り込まれておりませんが、進捗に応じて見直
しをかけ、2022 年 3 月期決算発表を目途に更新する予定です。
以上

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