株式会社アエリア 独自のスーパーコンピューターの設計・開発を目的として株式会社Metahash Technologiesと業務提携を締結

平成 30 年6月 21 日
各 位
本 社 所 在 地 東京都港区赤坂三丁目7番 13 号
会 社 名 株式会社アエリア
代表者の役職名 代 表 取 締 役 社 長 小林祐介
(コード番号:3758)
問 合 せ 先 管 理 本 部 長 上野哲郎
TEL :0570-000715 Mail:ir@aeria.jp
(URL https://www.aeria.jp/)


株式会社アエリア
独自のスーパーコンピューターの設計・開発を目的として
株式会社 Metahash Technologies と業務提携を締結
~AI クラウドコンピューティングとビックデータ活用基盤の強化、
仮想通貨採掘(マイニング)事業への参入を目指す~

株式会社アエリア(本社:東京都港区 代表取締役社長:小林祐介 以下「当社」)は、2018
年 6 月 20 日に、12nm 半導体チップ搭載のグラフィックボードを採用したスーパーコンピュ
ーター(以下、
「スパコン」)を独自に設計・開発することを目的として、株式会社 Metahash
Technologies(本社:札幌市中央区北五条西六丁目1番地 23 号 代表取締役:髙津譲次 以
下「Metahash 社」)と業務提携(以下、「本業務提携」)を締結しました。


■業務提携の背景
ディープラーニングやマシン学習、画像や動画処理など、AI(人工知能)はさまざまな
産業分野への応用や新規事業の創出が期待されております。


今後、ビックデータやパターン認識等の膨大なデータをいかに低コストかつ的確に高速
で解析処理を行えるかが企業競争力の源泉となります。


当社が今後展開を意図している AI を基盤とする「クリエイティブ AI」の開発を始めとす
る AI の研究開発において、自社で AI の基盤を整備することは、当社の継続的な事業成長
に必要不可欠であるとの判断から本業務提携の締結に至りました。


■業務提携の概要
当社と Metahash 社は、AI、ディープラーニングの高速処理を可能にする並列計算に特化
した「HashCore チップ」の共同開発を行います。


この「HashCore チップ」4基を1枚のボードに搭載した「Metahash ボード」を、イーサ
リアムデータマイニングに応用し、イーサリアムマイニング事業に参入いたします。
「Metahash ボード」は、市販の GPU ボード 1 枚(Nvidia 1080 Ti:32Mh/s と仮定)に対
して、
「Metahash ボード」1チップあたりの予測最低理論値では 8 倍以上のハッシュを生成
いたします。4つのコアを持たせた「Metahash ボード」1 ボードあたりでは 32 倍以上のハ
ッシュとなり、予想ハッシュは最低 1024Mh/s を生成いたします。


この「Metahash ボード」を既に開発が完了し、稼働している Metahash 社の液浸冷却槽へ
48 枚搭載すると、1槽あたり最低予測値として 49,152Mh/s を発生し、イーサリアムデータ
マイニングマシンとしてはトップクラスの単体性能となります。


この技術を活用することで、アルトコインと言われるビットコイン以外の仮想通貨のマ
イニングへの活用が可能となり、ビットコインのみに偏る現状のマイニング市場に新たな
革新をもたらすことが出来ます。さらに、最大の特徴として、マイニング制御には独自の
AI を使い、ディフィカルティ(採掘難易度)を判断してリアルタイムにマイニング対象の
仮想通貨を変更することで、自動でマイニング効率の最大化を図ることができる機能も実
装予定です。


今後は、これらの技術を元に、数ペタクラスのスパコンの開発が実現できるため、イー
サリアムマイニング事業だけでなく、データセンターを設置して、マシンリソースを第三
者に提供するクラウドマイニング事業や開発したスパコンを法人向けに導入支援を行うス
パコンシステムインテグレーション事業などの周辺事業も積極的に展開していく予定です。


■今後のスケジュールについて
本年 9 月を目途にスパコンの開発完了及び、スパコンの予約・販売の開始ができる体制
を目指して開発を進める予定ですが、開発の進捗状況によりスケジュールは前後する可能
性がございます。そのため、当社の今期業績への影響は現時点では軽微ではございますが、
今後、開示すべき影響等が判明した場合は速やかにお知らせいたします。


■Metahash 社について
Metahash 社は、来るべく仮想通貨や AI などのハッシュパワーを必要とするシステムを世
界が求める時代を見越して必要なアーキテクチャ、ハードウェア、ソフトウェアを統合的
に研究、開発を行い、製品を提供すべく設立されました。


Metahash 社が目指すのは、システム全体で調和のとれたハッシュパワーを持つハッシュ
ボードと、それらを応用するシステムであり、単一の ASIC チップの処理速度を競うもので
はありません。
ASIC による単純計算結果が早くても、それらをシステムに転用する際のメモリアクセス
時のボトルネックを考慮しないシステムは存在しません。


Metahash 社はハッシュパワーを必要とする様々な課題に役立つハードウェアならびにソ
フトウェアの開発を行います。


ハッシュパワーを必要とするシステム(イーサリアムなどのアルトコインマイニング、
ディープラーニング、ゲノム解析など)は今後も拡大していきますが Metahash 社は最初に、
以下のハードウェアの開発を行います。


(1)次世代ハッシュボードの開発
イーサリアムなどのアルトコインのマイニングなどには、単純に演算速度の速い ASIC チ
ップのみではパフォーマンスは望めません。アルトコインのマイニング方式は日々変化し
ていきます。


また、効率的なディープラーニングを実現するために必要な構造を、自立可能で連携可
能なハッシュ計算を行う為のハッシュボードを開発します。


量産時の部品確保についても考慮し、その時代に合わせた安定した供給と、最適なアル
ゴリズムを持つ ASIC チップの開発とメンテナンスを実現します。


(2)最適な ASIC チップと高速メモリアクセスを可能にするハッシュコアの開発
ASIC チップのメモリアクセスによるボトルネックを対策し、次世代のハッシュパワーを
提供するコアモジュールを開発します。


ASIC チップと DDR メモリなどの最適な組み合わせと回路設計によって、現行の ASIC チッ
プからメモリにアクセスする際の極端なパフォーマンス低下を解決し、ハッシュコアとし
て、独立させることによって、生産時に最適な部品の選択と調達を可能として、メンテナ
ンス性、拡張性を保ちます。


(3)自立型のハッシュボード
前述したハッシュコアをボード上に複数配置し、USB/ETH/PCI バスによって様々なマザー
ボードに搭載でき、ボード単体でも自立して動作するハッシュボードを開発します。


用途に応じて、フルサイズ、ハーフサイズなどに対応し様々なプラットフォームに対応
できる構造とします。
この他にも、Metahash 社では上記ハッシュボードを利用したシステムの設計・開発を行い、
ハッシュパワーを効率よく利用するシステムの提案ならびに提供を行います。


■会社概要
<株式会社アエリア>
会社名:株式会社アエリア
代表:代表取締役会長 長嶋貴之
代表取締役社長 小林祐介
所在地:〒107-0052 東京都港区赤坂3-7-13 赤坂 HM ビル4F


<株式会社 Metahash Technologies>
会社名:株式会社 Metahash Technologies
代表:代表取締役 髙津譲次
所在地:札幌市中央区北五条西六丁目1番地 23
以上

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