阪神高速道路株式会社が「FFRI yarai」を社内全端末に導入 -FFRI yaraiとアンチウイルスソフトを併用、資産管理ソフトとも連携-

報道関係者各位 2017 年 11月 14 日
プレスリリース 株式会社FFRI




阪神高速道路株式会社が「FFRI yarai」を社内全端末に導入
~FFRI yarai とアンチウイルスソフトを併用、資産管理ソフトとも連携~


サイバーセキュリティ領域において国内で独自の研究開発活動を展開している株式会社FFRI(本社:
東京都渋谷区、代表取締役社長:鵜飼裕司、以下 FFRI)は、標的型攻撃対策ソフト「FFRI
yarai」が阪神高速道路株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:幸和範、以下 阪神高
速道路)に採用されたことをご報告いたします。


阪神高速道路では 2015 年の日本年金機構の情報漏洩が報道されたころから、標的型攻撃対策の必要
性を強く意識するようになりました。そこで標的型攻撃対策メール訓練の頻度を上げて実施してきましたが、回
数を重ねるごとに開封率は減少傾向にあるものの、ゼロになることはなく、エンドポイントのセキュリティ対策を検
討することになりました。“オペレーションが変わらないこと”を検討の前提条件とし、利用中のパターンマッチング
型のアンチウイルスソフトと組み合わせられるエンドポイント製品の比較検討を行いました。


まず海外製のエンドポイント製品を検討しましたが、PC への負荷が非常に高く、オペレーションもかなり変わって
しまうことがすぐにわかり、選択肢から外しました。また、海外製品の管理コンソール等のメニューが英語であるこ
とも不安要素になっていました。


阪神高速道路では恒常的に同業他社と情報交換する機会を持っており、同業他社が FFRI yarai の導入
検討中であるという情報を入手していたため、阪神高速道路でも FFRI yarai を検討することになりました。


FFRI yarai はふるまい検知製品であり、PC への負荷が軽く、利用中のパターンマッチング型のアンチウイルス
ソフトと併用可能である点が評価されました。管理コンソールでの集中管理も複雑ではなく、メニューが日本語
である点もメリットとして挙がりました。


全社展開は FFRI yarai と連携させた資産管理ソフトと連携し、サイレントインストールを行いました。サイレン
トインストールができたため、導入前にユーザーへの説明が省けたことや、導入後も動作が軽いため、ユーザーが
特に意識することなく FFRI yarai を利用できていることやリソースが効率的に使えることも利点となりました。
「FFRI yarai」は、官公庁や重要インフラ企業での導入実績が豊富な標的型攻撃対策ソフトです。FFR
Iの独自開発技術「CODE:F」※1 により、日本年金機構を狙ったマルウェア「Emdivi」(2015 年 6 月)
やバンキングマルウェア「SHIFU」(2015 年 10 月)、ランサムウェア「TeslaCrypt(vvv ウイルス)」
(2015 年 12 月)、不正送金マルウェア「URLZone」(2016 年 2 月)、ランサムウェア「Locky」
(2016 年 2 月)、ランサムウェア「PETYA」(2016 年 4 月)、自動解析を阻害するマルウェア
(2016 年 4 月)、不正送金マルウェア「Gozi」(2016 年 6 月)、ランサムウェア「WannaCry」
(2017 年 5 月)等も検知・防御できることが確認されています※2。


※1 パターンファイルに全く依存せず、マルウェアの構造や振る舞いを見て、マルウェアに特徴的な「悪意」を分析することにより検知・防御

する技術。パターンマッチング技術では防御が難しい新種や改造されたマルウェアであっても、マルウェアに共通する「悪意」を検知して防御

することが可能。
※3
※2 マルウェアには多くの亜種 が存在しており、今回の防御事例はそのすべての亜種を検知・防御可能であることを保証するもので

はありません。

※3 オリジナルのマルウェアを元に機能や構造を一部変更するなどして新たに生み出されるマルウェアのこと。最近ではサイバー攻撃者向

けにマルウェア作成ツールが出回っており、このツールを使用することで簡単にマルウェアを作成できる状況にあり、マルウェアの数が急激に増

加しています。



現在、FFRI yarai は阪神高速道路の社内全端末に導入されています。資産管理ソフトとは既に連携済み
ですが、今後はメールソリューションやゲートウェイ製品との連携も視野に入れ、より強固なセキュリティ対策を見
据えています。


FFRIは攻撃者の思考を先読みし、サイバーセキュリティ上の未知の脅威に対抗するプロアクティブな研究
開発体制を構築しております。今後も研究開発の知見とノウハウを活かし、企業の経営戦略に合致した製品
やサービスを提供し、健全な IT 社会の発展に貢献してまいります。
製品名称
FFRI yarai
http://www.ffri.jp/products/yarai/index.htm




FFRI yarai 防御実績ページ(防御した攻撃・マルウェア一覧)


http://www.ffri.jp/products/yarai/defense_achievements.htm


関連ページ
阪神高速道路株式会社様 FFRI yarai 導入事例

http://www.ffri.jp/assets/files/products/exp/yarai_hanshin_expressway.pdf



【FFRI の独自技術「CODE:F」による多層防御で未知の脅威から防御】
■阪神高速道路について
阪神高速道路は大阪、兵庫、京都地域において全長 206.5km、1 日に約 74 万台のお客さまに利用され
ている関西の大動脈です。阪神高速道路株式会社は、阪神高速道路の建設・管理を担うことで関西のくら
しや経済の発展に貢献し、お客さまの安心・安全・快適を実現するため、「先進の道路サービスへ」を企業理
念として、さまざまな施策に取り組んできました。1964 年に 1 号環状線が開通して 50 年以上が経過してか
らは、将来にわたってお客さまに安心してご利用いただけるよう、建造物等の修繕、交通安全対策、地震防
災対策等を進めるとともに、大規模更新・修繕事業による長寿命化に向けて常に新しい技術を開発し、取り
入れながら道路ネットワークの整備を推進しています。2016 年 4 月には『阪神高速グループビジョン 2030』
を策定し、関西の発展に貢献し、地域・社会から愛され信頼される阪神高速道路となるよう「徹底したお客さ
ま目線」を基本姿勢とし、取り組みを始めました。



■株式会社FFRIについて

当社は 2007 年、日本において世界トップレベルのセキュリティリサーチチームを作り、IT 社会に貢献すべく設立
されました。現在では日々進化しているサイバー攻撃技術を独自の視点で分析し、日本国内で対策技術の研
究開発に取り組んでいます。研究内容は国際的なセキュリティカンファレンスで継続的に発表し、海外でも高い
評価を受けておりますが、これらの研究から得られた知見やノウハウを製品やサービスとしてお客様にご提供して
います。主力製品となる、「FFRI yarai」はミック経済研究所調べ※4 によるエンドポイント型標的型攻撃対策
分野における出荷金額において No.1、ITR 調べ※5 による EDR 市場(2015 年度)における売上金額にお
いて No.1 を獲得しております。
※4 出典:「情報セキュリティソリューション市場の現状と将来展望 2017【外部攻撃防御型ソリューション編】」

※5 出典:ITR「ITR Market View:情報漏洩対策市場 2016」




本件に関するお問い合わせ先
写真・資料等がご入用の場合もお問い合わせください。

株式会社FFRI
経営管理本部 経営企画部 IR広報担当
TEL:03-6277-1811
E-Mail:pr@ffri.jp URL:http://www.ffri.jp

「FFRI」、「FFRI yarai」は、株式会社FFRIの登録商標です。

その他すべての社名、製品・サービス名は、各社の商標または登録商標です。

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