株式会社フジクラがFFRIの標的型攻撃対策ソフト「FFRI yarai」を採用

報道関係者各位 2017 年 6 月 26 日
プレスリリース 株式会社FFRI




株式会社フジクラがFFRIの標的型攻撃対策ソフト「FFRI yarai」を採用
~未知の脅威を検知・防御するソリューションとして国内全拠点の端末に導入~


サイバーセキュリティ領域において国内で独自の研究開発活動を展開している株式会社FFRI(本社:
東京都渋谷区、代表取締役社長:鵜飼裕司、以下 FFRI)は、標的型攻撃対策ソフト「FFRI
yarai」が株式会社フジクラ(本社:東京都江東区、取締役社長:伊藤雅彦、以下 フジクラ)に採用さ
れたことをご報告いたします。


フジクラでは昨今の標的型攻撃メールの増加に伴い、ウイルスやマルウェアの感染、情報漏洩などのリスク拡大
に対応した追加の対策を検討していました。


2015 年の日本年金機構を狙った標的型攻撃をメディアが大きく報道されたことや、従来から一般ユーザ向け
の情報セキュリティ教育を毎年実施していたこともあり、実際に標的型攻撃メールを開封してしまったというユー
ザからのトラブルの報告や相談は、それ程多くはありませんでした。しかし、標的型攻撃メールの内容がより巧
妙になり、従来のウイルス対策ソフトや次世代ファイアウォールによる出口検疫では、未知のウイルス感染やい
わゆるゼロデイ攻撃のリスク対策は不十分な状態で残されていました。


一方で製造現場の機器制御や実績データ収集用に設置されていた一部のクライアント PC では、製造設備
や実績データ収集用の機器の更新・変更まで、しばらくの期間、サポートが終了した旧 OS である
WindowsXP をネットワーク隔離やゲートウエイ機器設置などの対策で延命させていましたが、これらの情報セ
キュリティ対策強化も急務となっていました。


当初は「標的型攻撃メール対策」と「旧 OS の延命」という 2 つの課題を別々の課題として捉えて、対策もそ
れぞれ別々に検討していましたが、いろいろと調査・検討を重ねる中で"FFRI yarai"ならば、これら 2 つの課
題を同時に解決できることがわかり導入となりました。
FFRI yarai の製品選定にあたり、とりわけ重視された機能は「ふるまい検知」と「5 つのエンジンによる多層防
御」の 2 点でした。この FFRI yarai の「ふるまい検知」と「5 つのエンジンによる多層防御」機能は、未知のウ
イルス感染やゼロデイ攻撃のリスク対策として、脅威の検知・防御に優れており、先の「標的型攻撃対策」と
「旧 OS の延命対策」といったフジクラ様の 2 つの課題を同時に解決するソリューションとしてご判断いただきま
した。 また、官公庁他での採用実績の多さや、既に導入済みのセキュリティ製品と共存できる点でも評価し
ていただきました。




「FFRI yarai」は、官公庁や重要インフラ企業での導入実績が豊富な標的型攻撃対策ソフトです。FFR
Iの独自開発技術「CODE:F」※1 により、日本年金機構を狙ったマルウェア「Emdivi」(2015 年 6 月)
やバンキングマルウェア「SHIFU」(2015 年 10 月)、ランサムウェア「TeslaCrypt(vvv ウイルス)」
(2015 年 12 月)、不正送金マルウェア「URLZone」(2016 年 2 月)、ランサムウェア「Locky」
(2016 年 2 月)、ランサムウェア「PETYA」(2016 年 4 月)、自動解析を阻害するマルウェア
(2016 年 4 月)、不正送金マルウェア「Gozi」(2016 年 6 月)等も検知・防御できることが確認されて
います※2。


※1 パターンファイルに全く依存せず、マルウェアの構造や振る舞いを見て、マルウェアに特徴的な「悪意」を分析することにより検知・防御

する技術。パターンマッチング技術では防御が難しい新種や改造されたマルウェアであっても、マルウェアに共通する「悪意」を検知して防御

することが可能。
※3
※2 マルウェアには多くの亜種 が存在しており、今回の防御事例はそのすべての亜種を検知・防御可能であることを保証するもので

はありません。

※3 オリジナルのマルウェアを元に機能や構造を一部変更するなどして新たに生み出されるマルウェアのこと。最近ではサイバー攻撃者向

けにマルウェア作成ツールが出回っており、このツールを使用することで簡単にマルウェアを作成できる状況にあり、マルウェアの数が急激に増

加しています。



フジクラではサイバーセキュリティの脅威動向に合わせ、今後はマルウェア解析ツールやマルウェア感染経路をト
レースする製品等、FFRI yarai と連携可能なソリューションの導入も検討し、さらなるセキュリティリスクの軽減
を目指す計画です。


FFRIは攻撃者の思考を先読みし、サイバーセキュリティ上の未知の脅威に対抗するプロアクティブな研究
開発体制を構築しております。今後も研究開発の知見とノウハウを活かし、企業の経営戦略に合致した製品
やサービスを提供し、健全な IT 社会の発展に貢献してまいります。
製品名称
FFRI yarai
http://www.ffri.jp/products/yarai/index.htm




FFRI yarai 防御実績ページ(防御した攻撃・マルウェア一覧)


http://www.ffri.jp/products/yarai/defense_achievements.htm


関連ページ
株式会社フジクラ様 FFRI yarai 導入事例
http://www.ffri.jp/assets/files/products/exp/yarai_fujikura.pdf



【FFRI の独自技術「CODE:F」による多層防御で未知の脅威から防御】




■フジクラについて
株式会社フジクラ様は、電線や光ファイバといった社会インフラ製品、スマートフォンの電子部品や自動車電装
部品をはじめとした産業機器、電子・電機機器等、社会貢献性の高い製品をグローバルに生産し、提供して
いる BtoB 企業です。 2015 年度には 2020 年度を最終年度とする「20 中期目標」を「投資家を含め国
際社会が高く評価するフジクラグループの実現」と定め、目標実現に向けた環境、社会、ガバナンス(サイバー
セキュリティ対策を含む)への取り組みを「20 中期 CSR 重点方策」として策定しています。
■株式会社FFRIについて

当社は 2007 年、日本において世界トップレベルのセキュリティリサーチチームを作り、IT 社会に貢献すべく設立
されました。現在では日々進化しているサイバー攻撃技術を独自の視点で分析し、日本国内で対策技術の研
究開発に取り組んでいます。研究内容は国際的なセキュリティカンファレンスで継続的に発表し、海外でも高い
評価を受けておりますが、これらの研究から得られた知見やノウハウを製品やサービスとしてお客様にご提供して
います。主力製品となる、「FFRI yarai」はミック経済研究所調べ※4によるエンドポイント型標的型攻撃対策
分野における出荷金額において No.1、ITR 調べ※5による EDR 市場(2015 年度)における売上金額にお
いて No.1 を獲得しております。
※4 出典:「情報セキュリティソリューション市場の現状と将来展望 2016【外部攻撃防御型ソリューション編】」

※5 出典:ITR「ITR Market View:情報漏洩対策市場 2016」




本件に関するお問い合わせ先
写真・資料等がご入用の場合もお問い合わせください。

株式会社 FFRI
経営管理本部 経営企画部 IR広報担当
TEL:03-6277-1811
E-Mail:pr@ffri.jp URL:http://www.ffri.jp

「FFRI」、「FFRI yarai」は、株式会社FFRIの登録商標です。

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