株式会社匠Business Placeとの業務提携に関するお知らせ

2022 年 6 月 15 日
株式会社システム情報
https://www.sysj.co.jp/


株式会社匠Business Placeとの
業務提携に関するお知らせ
(DX時代に必要な価値創造のためのビジネスデザイン)

株式会社システム情報(本社:東京都中央区、代表取締役社長:鈴木 隆司、東証プライム:3677)は、株式会
社匠Business Place(本社:東京都港区、代表取締役会長:萩本 順三、代表取締役社長:田中 豊久、以下
「匠Business Place」という。)と業務提携したことをお知らせいたします。

本提携に基づき、当社は匠Business Placeが提供する匠Method(*1)をプロジェクトの企画段階から活用すること
で、お客様が価値の高いシステム開発を継続的に実施できるようにご支援いたします。特にDXの実現へ向けてお客様と当
社で共創する際には積極的に活用してまいります。

匠Methodは価値創造に焦点を当てたビジネスデザイン手法で、ビジネスやチームあるいはプロジェクトの立ち上げ段階か
ら、その後の計画策定・実施まで継続的に活用できます。匠Methodを使用することで得られる主なメリットは以下の通りで
す。
⚫ チームやプロジェクトのビジョン、コンセプト、目的が明確になる。
⚫ どのステークホルダーへのどのような価値を提供すべきかが明確になる。
⚫ 定義された目的や価値を基に、業務要求とIT要求及び要求実現ための活動を定義できる。
これらの作業をメンバーが共同で実施することにより、より深い議論が可能となり、メンバーの間で共通認識が醸成されま
す。また匠Methodにより作成されるモデルは、ビジョンから活動までの全ての要素が追跡できるようになっているため、メンバー
や関係者はモデルを随時参照することで、各活動の目的を再確認したり、優先順位を適切に判断したりできるようになりま
す。


◼ 当社の狙い
匠Methodと、匠Business Placeの持つ豊富な経験やノウハウを活用することで、以下を実現する。
⚫ お客様のビジネスやプロジェクトの企画策定支援と、実行支援の能力強化
➢ プロジェクト・ファシリテーション(*2)の強化の一環として、例えばプロジェクトの企画段階でデザイン思考を使
用する際には、デザイン思考の初期段階に匠Methodを活用することでビジョン・コンセプト・目的を定義し、ステ
ークホルダーへの提供価値を明確にした上で、後続の活動を効率よく進める。
➢ 匠Methodと合わせてSE4BS(*3)の提唱する「価値駆動プロセス」を活用することで、企画段階から実
装、デリバリーに至るプロセスをシームレスに繋げることにより、プロジェクトビジョンの実現とゴールの達成に必要な
機能を確実に提供する。
⚫ 組織のケーパビリティ向上やプロセス改善のための、コンサルティングサービスの強化
➢ 匠Methodを活用して、改善活動のビジョンを明確にし、改善目的、改善要求、改善活動の追跡可能性を
確保することにより、改善活動が事業目標の達成に確実に貢献できるようにする。

◼ 匠Business Placeの狙い
当社が持つ営業チャネルを活用することで、以下を実現する。
⚫ 匠Business Placeの提供するコンサルティングサービスや研修サービスの、新たな販売チャネルを確立する
➢ 匠Method等の手法や、サービスの適用効果に関するフィードバックを獲得し、更なる改善や拡張へ繋げる。
-1-
【株式会社匠Business Placeについて】
設 立:2009年7月7日
代 表 者:代表取締役会長 萩本 順三、代表取締役社長 田中 豊久
所 在 地:東京都渋谷区渋谷2丁目10-15 エキスパートオフィス渋谷801
資 本 金:2,020万円
事 業 内 容:お客様のビジネスやサービスの価値向上を提供するために、匠Methodという手法を基軸とするビジネスデザ
インからITサービスまでワンストップの独創的なサービスの提供
https://www.takumi-businessplace.co.jp/corporate/index.html


(*1)匠Method
匠Methodはビジネスデザインを行うための企画手法である。要求開発の発展形としてビジネス価値を表現するモデルを導入する
ことで、ITを含まないビジネス活動にも使えるように拡張されている。匠Business Placeから提供されている日本生まれの誰もが使
えるオープンな手法であり、同社代表取締役会長の萩本順三氏により開発された。主にビジネス(サービス、プロダクト)デザイン
(企画)手法として、複数の大手企業からNPO団体まで幅広い組織での活用実績がある。SE4BSの推奨手法の一つに選定さ
れており、SE4BSの「ステークホルダー分析」「ニーズデザイン」「シーズデザイン」の活動を主にカバーする。



https://www.takumi-businessplace.co.jp/


(*2)プロジェクト・ファシリテーション
当社では、プロジェクトを確実にゴールに導くカギは「ファシリテーション」力という考えのもとプロジェクトを牽引する「プロジェクト・ファシ
リテーション」を当社開発標準に定義している。加えて各種研修等を通じて、エンジニアのファシリテーション関連スキルが向上し、DX
の本質である“顧客のビジネスに新たな価値”を生み出すことに寄与している。
(参考資料)
株式会社システム情報 第43期第2四半期決算説明資料(p27)(こちら)


(*3)SE4BS(Software Engineering for Business and Society)
社会やビジネスに新たな価値を生み出すソフトウェア工学のことで、2019年に株式会社永和システムマネジメントの平鍋健児氏、
株式会社豆蔵の羽生田栄一氏、株式会社匠Business Placeの萩本順三氏、早稲田大学の鷲﨑弘宜教授により立ち上げられ
た活動。鷲﨑教授は当社の取締役(監査等委員)も務めている。従来のソフトウェア工学は主として開発の効率化や品質の向
上に重点を置いて様々な手法やプラクティスを積み重ねてきているが、ビジネスや社会上の価値創造が求められるDigital
Transformation (DX)時代においては、様々な人々に寄り添う考え方や、新たな社会を構想する捉え方をソフトウェアの企画
や開発、運用の中心へと組み入れることの重要性が増すと考えられる。この問題意識のもと、従来からの工学的な知識体系やプラク
ティスに加えて、人々の意識や価値観、感情をソフトウェアの開発運用において扱うことの重要性を認識し、DX時代のビジネスや持
続可能な社会へ貢献するソフトウェア工学体系を考察する活動がSE4BSである。
(参考資料)
情報処理学会研究報告 IPSJ SIG Technical Report 「DX時代の新たなソフトウェア工学(Software Engineering
for Business and Society: SE4BS)に向けた枠組みと価値駆動プロセスの提案」(鷲﨑弘宜、萩本順三、濱井和夫、関満
徳、井上健、谷口真也、小林浩、平鍋健児、羽生田栄一)(2020年)の概要を基にまとめた。


以上
<お問合せ先>
CMMI コンサルティング室
E-mail:hinkan@sysj.co.jp



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