ヒト インターフェロンβ製造に関する特許実施許諾契約締結に関するお知らせ

平成 29 年8月7日
各 位
会 社 名 コスモ・バイオ株式会社
代表者名 代表取締役社長 櫻井 治久
(コード3386)
問合せ先
役職・氏名 取締役総務部長 柴山 法彦
電 話 03-5632-9600



ヒト インターフェロンβ製造に関する特許実施許諾契約締結に関するお知らせ


本日、コスモ・バイオ株式会社(以下「当社」)は、国立研究開発法人 産業技術総合研究所
(以下「産総研」)および国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構(以下「農研機
構」)より、ヒト インターフェロンβタンパク質の製造に関する特許実施許諾を受けることと
なりましたことをお知らせいたします。


産総研および農研機構ならびに当社は、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の平
成 28 年度「中堅・中小企業への橋渡し研究開発促進事業」に採択され、『鶏卵バイオリアクター
を用いた組換えヒト サイトカイン試薬製造』というテーマで研究開発を行っております。本技
術は、ニワトリを遺伝子改変させることで、様々なタンパク質を卵白に大量生産させる技術で
あり、高価な組換えタンパク質を低コスト、かつ大量に鶏卵中に生産することを目指すもので
す。


このたび当社は、本共同研究の成果の一つとして、鶏卵を用いてヒト インターフェロンβタ
ンパク質を製造し、研究用試薬として全世界に向け販売を目指します。インターフェロンβは、
サイトカインと呼ばれる、体の中の免疫細胞等から分泌されるタンパク質の一種で、ウイルス
の感染などに応答して産生され、体を防御する機能を持ちます。またウイルスに対する作用の
ほかにも、細胞増殖や免疫応答の制御、分化誘導の調節など多くの生理活性を持つことも広く
知られています。そのため感染症研究やがん研究などの免疫研究領域において、幅広い研究に
使われていますが、従来品は数μg(マイクログラム)(1μg は1g(グラム)の百万分の一)で
3~10 万円と極めて高価な試薬です。当社は、当該技術の事業化により、安価で高品質なヒト イ
ンターフェロンβ製品を国内外の大学や製薬企業、再生医療関連企業などへ販売する計画です。


なお、この度の特許実施許諾契約の締結による当社グループ全体の業績への影響は軽微であ
りますが、本件につきましては当社グループの収益基盤の拡大に繋がるものと考えており、今
後もこのような知的財産権の収益化を推進してまいります。


以上

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