当社技術開発中の「CO2からの炭素材製造」に係るNEDOからの助成事業採択に関するお知らせ

2024 年3月6日
各 位
会 社 名 日本コークス工業株式会社
代表者名 代表取締役社長 松 岡 弘 明
(コード:3315 東証プライム)
問合せ先 人事・総務部長 奥 苑 隆 幸
(電話:03-5560-1311)


当社技術開発中の「CO2 からの炭素材製造」に係る
NEDO からの助成事業採択に関するお知らせ


当社が技術開発中の、CCVD※1 技術を活用した CO2 からの炭素材(カーボンナノファイ
バー等)製造について、今般、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
(以下、「NEDO」という。)が公募する課題設定型助成事業※2に採択されましたので、下
記の通りお知らせいたします。



1. 開発内容・目的
当社が開発する CCVD 技術による炭素材製造は、北九州事業所においてコークス製造
に伴い発生する CO2 を回収・使用します。CO2 から炭素材を製造する通常のプロセスと
異なり、コークス炉ガスを使用する独自の方法であり、従来の製法に比べ、炭素材を安
価に製造することが可能となります。また、カーボンニュートラルの実現に向け、CO2
排出量の削減に繋がります。
製造した炭素材については、自動車業界でニーズのある電池の導電材や、タイヤの材
料であるカーボンブラック等への利用が期待されております。


※1 Catalytic Chemical Vapor Deposition:触媒気相蒸着
※2 NEDO 助成事業「カーボンリサイクル・次世代火力発電等技術開発/CO2 排出削減・有効利用実
用化技術開発」について
CO2 を資源として有効活用する技術であるカーボンリサイクルは、2050 年カーボンニュートラル
の目標実現に向けて、火力発電所の脱炭素化、素材産業や石油精製産業などの電化・水素化等で脱炭
素化が難しく CO2 の排出が避けられない分野を中心に最大限活用する必要があるとされており、
NEDO が実用化を前提とした CO2 利用技術の実用化技術開発に関する事業に助成を行うもの。
NEDO 公表ページ:https://www.nedo.go.jp/koubo/EV3_100276.html
2. 炭素材製造フロー




以 上

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