カーボンニュートラルに向けた取組みについて

2022 年 4 月 13 日
日本コークス工業株式会社


カーボンニュートラルに向けた取組みについて

当社グループはサステナビリティ取り組みの重要項目として、2050 年カーボンニュートラルに
向けての各種施策を検討中でありますが、その概要は以下の通りです。
<詳細添付資料も御覧下さい>



1.自社コークス製造で排出する CO2 の削減(省エネ等による削減)
(1)コークス製造のエコプロセス(エネルギー循環)化への取組み ~既実施、さらなる効率化
①原料石炭から発生するコークス炉ガス(Coke Oven Gas)の自家消費
②コークス乾式消火設備(Coke Dry Quenching ~2011 稼働)による自家発電、蒸気生産
③廃プラスチックの利用による原料石炭の使用削減
(2)カーボンニュートラルに向けた今後の取組み
①コークス炉の計画的な補修継続及び大規模更新(2A 炉パドアップ等)による省エネ
②購入電力の再生エネルギー化、燃料の非化石化 ~グループ会社含む
③コークス最適生産体制の構築


2.カーボンオフセットによる CO2 排出量の削減
(1)グループ会社所有森林による CO2 吸収
(2)CCUS(CO2 の回収・利用・貯留)技術の利用


3.カーボンフリーエネルギー事業検討
(1)水素製造・販売
(2)アンモニア製造・中継設備活用
(3)太陽光発電


4.カーボンニュートラル社会実現への貢献 ~既存事業含む

(1)バイオマス(石炭代替)燃料の取扱い拡大 ~燃料・資源リサイクル事業部

(2)低 CO2 路盤材(ポゾテック)製造販売 ~燃料・資源リサイクル事業部

(3)カーボンニュートラルでニーズが高まる電池・電子材料の製造機器開発・販売 ~化工機事業部

(4)新規リサイクル事業(汚泥バイオガス、太陽光発電パネルリサイクル等)
(5)他産業での副生品・副産物の活用 ~コークス事業部

COG、CDQ 電力・蒸気、アンモニア、タール、粗軽油、硫酸


当社グループとしてサステナビリティ重視の経営に向け鋭意取り組んで参ります。
具体的内容につきましては、当社 HP 等で開示し、各位のご理解を求めてまいります。


以 上
(ご参考)カーボンニュートラルに向けたロードマップ ~ イメージ


上記の施策等を通じて、社会全体の CO2 排出量削減に貢献し、2050 カーボンニュートラル社会
の実現に向けて挑戦を続けます。


・ COG自家消費
・ CDQ設備稼働 ( ~2011)
・ 廃プラスチック利用



・ 2Aコークス炉更新 等



事業活動における
CO2排出
(+)




カーボンオフセット
対策等含め
カーボンニュートラルに
CO2吸収(オフセット)
挑戦
・森林による吸収
・ CCUS等
(▲)






注)CO2 排出実績等は第三者機関による認証手続き中です
日本コークス工業株式会社グループ
カーボンニュートラルに向けた取組み




2022年4月13日
カーボンニュートラルに向けた取組み

当社グループのカーボンニュートラルに向けた取り組みは、次の4項目を骨子と
します。


1.自社コークス製造活動で排出するCO2の削減(省エネ等による削減)

2.カーボンオフセットによるCO2排出量の削減

3.カーボンフリーエネルギー事業検討

4.カーボンニュートラル社会実現への貢献
~既存事業含む




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1.自社コークス製造で排出するCO2の削減(省エネ等による削減)‐①


(1)コークス製造のエコプロセス(エネルギー循環)化への取組み
~既実施、さらなる効率化
当社グループの事業活動に伴うCO2排出の多くはコークス製造工程で使用する燃料ガ
スの燃焼によるものですが、当社のコークス製造プロセスは、燃料ガスや電力等のエネ
ルギーを循環させるエコな製造プロセスを実現しています。

余剰電力・蒸気販売
コークス製造のエコプロセス概念図


当社北九州事業所 電力利用
高炉用/一般用/鋳物用コークス

原料サ
原料炭 CDQ設備による発電
副産物を化成品として販売
プライ
コークス炉 アンモニア、タール、粗軽油、硫酸
ヤー
低品位炭 成形炭製造設備 化成工程(副生ガス精製)

COG販売
COG自家消費




水素抽出(新規事業)
廃プラスチック


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1.自社コークス製造活動で排出するCO2の削減(省エネ等による削減)‐②


①原料石炭から発生するコークス炉ガス(Coke Oven Gas)の自家消費
コークスを乾留する工程で使用する燃料ガスは、原料の石炭から発生する副生ガスを精
製したクリーンなCOGを利用しています。
(COG燃焼によるCO2削減効果:石炭比△55%、LNG比△18%)


②コークス乾式消火設備(Coke Dry Quenching ~2011稼働)を活用した
自家発電、蒸気生産
乾留したコークスを消火する際に回収した熱を電力や蒸気に変換し、工場で必要な電力
や蒸気を賄っています(CDQ発電によるCO2排出量削減効果:約△10万t-CO2/Y)。


③廃プラスチックの利用による原料石炭の使用削減
自治体から回収した廃プラスチックを廃棄・焼却処理せずに原料の一部として再利用す
ることにより原料石炭使用削減によるCO2排出量の削減と資源の有効活用(ケミカルリサ
イクル)を実現しています。




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1.自社コークス製造活動で排出するCO2の削減(省エネ等による削減)‐③


(2)カーボンニュートラルに向けた今後の取組み

①コークス炉の計画的な補修継続および大規模更新(2A炉パドアップ等)によ
る省エネ
今回決定した2Aコークス炉のパドアップによる更新に加え、炉の計画的な補修により健
全性を維持し、生産性向上・エネルギー消費原単位改善によるCO2排出量の削減を図り
ます。


②購入電力の再生エネルギー化、燃料の非化石化 ~グループ会社含む
購入電力の太陽光発電をはじめとした再生可能エネルギー化とバイオ燃料活用等による
燃料の非化石化を進めます。

③コークスの最適生産体制の構築
将来の需給構造変化等を見据えた最適生産体制を構築します。




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2.カーボンオフセットによるCO2排出量の削減

(1)グループ会社所有森林によるCO2吸収
当社グループの三美鉱業社は北海道に約42百haの森林を所有しています。
森林の計画的な整備(営林事業拡大)を行うことでCO2吸収能力の向上を図ります。



(2)CCUS(CO2の回収・利用・貯留)
技術の利用
将来の技術開発の進展が期待されるCO2回
収および資源化(炭酸、メタン)、地下貯
留等のCCUS技術を利用し、カーボン
ニュートラルに挑戦します。




注)写真は三美鉱業社が北海道に所有する森林




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3. カーボンフリーエネルギー事業検討

(1)水素製造・販売
クリーンエネルギーとしての水素が注目を浴びる中、来るべき水素社会に貢献するた
め、コークス製造過程で発生する副生ガス(COG)に含まれる水素を抽出し、販売する
事を検討中です。



(2)アンモニア製造・中継設備活用
水素とともにクリーンエネルギーとして注目を浴びるアンモニアについては、現在も
北九州事業所に自社製造・出荷インフラを備えておりますが、これらの設備の活用を
進めます。

(3)太陽光発電
(従来の土地賃貸に加え新たなサイト開発)
当社グループの遊休地(栃木県、福岡県、熊本
県)を活用した太陽光発電事業について、従来
の土地賃貸に加え、新たなサイトを開発し、自
社グループ用電源として活用する他、将来的な
事業化も検討します。
注)写真は九州地区で土地賃貸中の太陽光発電

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4.カーボンニュートラル社会実現への貢献‐①
~既存事業含む

(1)バイオマス(石炭代替)燃料取扱い拡大 ~燃料・資源リサイクル事業部
石炭の代替としてバイオマス燃料(PKS、木質ペレット、
ブラックペレット)の需要が拡大することを受け、既存
インフラ等を活用し取扱い拡大を行っています。

注)写真はPKS(バイオマス燃料)


(2)低CO2路盤材(ポゾテック)製造販売 ~燃料・資源リサイクル事業部
非焼成で製造する、低CO2排出の路盤材を製造販売しています。


(3)カーボンニュートラルでニーズが高まる電池・電子材料製造機器
開発・販売 ~化工機事業部
カーボンニュートラルに向けてニーズが
高まる電池製造・電子産業分野に関わる
機器・装置を開発・供給しています。



注)写真は二次電池、電池材料の加工工程で使用されるFMミキサー(左)、ダイナミックミル(右)

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4.カーボンニュートラル社会実現への事業を通じた貢献‐②
~既存事業含む


(4)新規リサイクル事業
・汚泥によるバイオガス製造
現在、自治体が回収する汚泥の焼却処理を受託していますが、回収汚泥からの
バイオガス製造技術を探索しています。
・太陽光発電パネルリサイクル事業
太陽光発電の普及により、将来的に使用済太陽光パネルのリサイクル需要の拡大
が見込まれるため、当該技術を探索しています。

(5)他産業での副生品・副産物の活用
COG、CDQ電力・蒸気、アンモニア、タール、粗軽油、硫酸
自家消費以外のCOGは燃料として、CDQ発電電力・回収蒸気は再生エネルギー
として近隣企業に供給され活用されています。
副産物(化成品)は商品化され、他産業で活用されています。
EX. タール→電極に加工され電炉等に利用




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【ご参考】カーボンニュートラルに向けたロードマップ ~イメージ


・ COG自家消費
・ CDQ設備稼働 ( ~2011)
・ 廃プラスチック利用



・ 2Aコークス炉更新 等



事業活動における
CO2排出
(+)




カーボンオフセット
対策等含め
カーボンニュートラルに
CO2吸収(オフセット)
挑戦
・森林による吸収
・ CCUS等
(▲)




注)CO2排出実績等は第三者機関による認証手続き中です。

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るものではありません。また、本資料に記載された将来の予測等は、公表時点で入手可能な情報に基づ

き当社が判断したもので、不確定要素を含んでおります。従いまして、本資料のみに依拠して投資判断

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お問い合わせ先

日本コークス工業
TEL 03-5560-1311
E-mail kouhou@n-coke.com


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