2020年度グッドデザイン賞受賞-ダブル受賞-

2020 年 10 月 1 日
各 位
株式会社フージャースホールディングス
株式会社フージャースケアデザイン
株式会社フージャースアセットマネジメント


2020 年度グッドデザイン賞受賞
~ダブル受賞~

『デュオセーヌ国立』『いろどりの杜』
当社グループである株式会社フージャースケアデザイン(本社:東京都中央区 代表取締役社長:
佐藤多聞)及び株式会社フージャースアセットマネジメント(本社:東京都中央区 代表取締役社長:
藤井幸雄)は、下記プロジェクトにおいて、公益財団法人 日本デザイン振興会主催の 2020 年度
グッドデザイン賞を受賞しましたので、お知らせいたします。
2019 年度に引き続き、2 年連続の受賞となります。マンション敷地の前面道路に面して居住者が
自主運営する公園を設け、地域に開かれた新しい住まいの形を目指したシニア向け分譲マンション
『デュオセーヌ国立』、昭和 39 年に建設された団地を再生し、居住者が DIY を行うことができる仕組
とコミュニティ形成の仕掛け作りを行った賃貸住宅『いろどりの杜』の 2 プロジェクトで受賞して
おります。
(後者は独立行政法人都市再生機構と共同受賞)
フージャースグループでは、今後も全ての人の「欲しかった暮らし」を叶える企業として、挑戦を
続けてまいります。




デュオセーヌ国立




いろどりの杜
■『デュオセーヌ国立』―心地良い居場所のデザインー
(中~大規模集合住宅)
【概要】
JR 中央線「国立」駅徒歩 22 分に位置する総戸数 228 戸のシニア向け分譲マンション。隣接する提供公園
を、マンション住民主体の管理・運営方式にすることで、建物・公園・街の一体感を図り、また居住者用
の食堂を、地域の方々にレストランとして開放することで、賑わいを生む交流拠点とした。全体のコンセ
プトには、シニア先進国である北欧の文化と日本の美意識は親和性が高いと言われていることから、デ
ンマーク語の「ヒュッゲ=心地良い居場所」の概念を、新しいシニアライフスタイルとして取り入れた。
建物含む敷地全体のデザイン面では、年齢とともに変化する五感(視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚)を心
地よく刺激することを目的として、
「樹木の四季の変化」「小川のせせらぎ」「菜園の花壇の香り」「土
、 、 、
に触れる野菜作り」、
「レストランで愉しむ食事」などを取り入れた。また、建物内から外に向かって、
「プ
ライベート(住戸)」「セミプライベート(大浴場)」「セミパブリック(ラウンジ)」「パブリック(レスト
、 、 、
ラン、公園)」というグラデーションをかけた配置計画を行い、人それぞれの価値観や今日の気分に合う
“心地良い居場所”を見つけられるデザインとした。


【審査員の評価】
デュオセーヌ国立の敷地内には、自主運営の公園とレストランがあり、地域の住民がいつでも利用でき
る。外部の人を積極的に招き入れることで、入居者は常に街の中に住んでいることを実感する。従来型の
高齢者施設とは違う「街中に住む」コンセプトが高く評価された。プライバシーの高い住居エリアから、
オープンなレストランまで緩やかに繋がる配置計画も、無理なくまとまっている。集会所の提供や賑わ
いを生む公園など、地域にも貢献したシニアマンションのひとつのモデルとなる計画である。




地域の人々も草花を育てられる「けやき菜園」 地域との交流を生む街に開いた「欅ガーデン」




PRIVATE SEMI-PRIVATE SEMI-PUBLIC
PUBLIC
プライベート=住戸
プライベート空間からパブリック空間へ パブリック=公園「欅ガーデン」

グラデーションを掛けた居場所の配置計画




セミプライベート=大浴場 セミパブリック=ラウンジ セミパブリック=ブックラウンジ パブリック=レストラン「けやきテラス」
■『いろどりの杜』―「既成」の暮らしから「育てる」くらしへー
(中~大規模集合住宅)
【概要】
昭和 39 年に建設された RC 造 4 階建て UR 都市機構の旧東綾瀬団地における、住棟 2 棟及びその敷地を活
用した公民連携による賃貸団地再生モデル事業。特徴として、居住者が自分たちの暮らしへの関心をよ
り高め、暮らしを楽しみ続けるため、広大な庭を利用した開放的なゾーニングや住戸内部の作り方、また
原状回復のルールを緩めるなどの建築的な試み(DIY 可能賃貸)だけではなく、より機能させる仕組みと
して、コミュニティビルダーというイベントなどの賑わいづくりの専門家、及び DIY をサポートするプ
ロの大工が一緒に住むことで実現を目指す、運営的な試みを同時に行っている。初心者にはハードルの
ある DIY などのスキルをより身近なものにするため、技術的な質問をプロの大工が日常的に回答してく
れる環境に加え、居住者参加型のワークショップも定期的に開催していく。入居後も、イベント運営を 20
年間継続的に開催し、バックアップすることにより、暮らしの楽しさを自らが作り出すことを共有しな
がら、より安心でつながりのある暮らしを作り出すことを目指している。


【審査員の評価】
自分で内装をつくっていくような「地のデザイン」にこだわった団地再生のプロジェクトで、共有の農地
やプロの大工が参加するシェア工房を設けるなど、住人に対して徹底したエンパワーメントの仕掛けが
あることが評価された。デザインとしては「余白のデザイン」や「開拓地のデザイン」と呼ぶのがふさわ
しい感じで、うまくこれから環境が育つような気配も含めて面白いと感じた。それは、団地の脇にはまだ
駄菓子屋が残っていたり、農地が点在したりという、地域の場のポテンシャルをうまくプロジェクトデ
ザインとして受け止めているということなのかもしれない。この団地に DIY マインドを持った住人が集
まることで、地域のサスティナビリティも増していくのではないかと期待できる。




内装は DIY のしやすい設計と材料を選定 全戸南向きのベランダにて DIY 地域に開いた歩道状空地は児童の通学路として利用




都心に住みながら敷地内で農作物を育てることができる 居住者であるプロの大工による定期的なシェア工房 定期的に居住者主体で BBQ を開催
※グッドデザイン賞とは
1957 年創設のグッドデザイン商品選定制度を継承する、日本を代表するデザインの評価とプロモー
ションの活動です。国内外の多くの企業や団体が参加する世界的なデザイン賞として、暮らしの質の
向上を図るとともに、社会の課題やテーマの解決にデザインを活かすことを目的に、毎年実施されて
います。受賞のシンボルである「G マーク」は優れたデザインの象徴として広く親しまれています。

本件に関する報道関係の方のお問い合わせ先
株式会社フージャースホールディングス 経営企画室 TEL:03-3287-0704

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